林業の進むべき道

プロフィール
つうくんさん
大阪から山を守る仕事がしたく、林業に転職してはや8年になります。
林業をとおして、中山間村で豊かに暮らしていくには何をすべきか考え、行動していきたい

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ご無沙汰
ご無沙汰しております。
あらためまして本年もよろしくお願いします。

6日から、仕事始め。
5日は、八幡町愛宕町で発生した火災の消火活動に出ておりました。
始めての火災現場への出動でした。あらためて火災の怖さと消防団活動の大切さを感じました(なくなられた方のご冥福をお祈りします)。

最近は林業ネタでも土壌に興味があり、そのような本を良く買います。

正月に”リン資源枯渇危機とはなにか”という本を読みました。

みなさん、肥料として使うリンを日本は100%輸入に頼っていることご存じでしょうか。
多くの天然資源を輸入に頼る日本において、結構知られていない資源だと思います。
レアメタルは結構報道されますのでそれと比較してみたいと思います。

リンとレアメタルの違いはなにかと言うと、
単価的にはマンガンと同程度。
レアメタルは精製されて回収しようと思えば回収しやすい。日本が
レアメタルの資源国と言われる所以。技術が進めば、他の元素に置き換えることが可能になる可能性がある。最悪、レアメタルが無くなったとしても人がその製品が作れないだけで人が死ぬわけではない。しかし、リンは違う。土壌に肥料として撒かれるものがおおく、土壌から回収するのは難しい。また生物にとって必要不可欠な元素、最近ヒ素をエネルギーに使う微生物が発見されて話題になったのは記憶に新しいけれど、置き換えるわけには行かない。
資源が減少し、高価になると、食料の値段に直結してくる。人口増
加等考えると人の死に直結してくる話となる。

化学肥料など使わなければ良いではないかということになるが、リ
ンは鶏糞、牛糞などからとらざるを得ないので、それらの動物を飼うための飼料としてリンが必要となる。

昔の日本は鰯などを肥料として海からうまいことリンをとっていた
ものだ。リンのリサイクルをしていたことになる。

現代でリンをリサイクル仕組みは、下水処理場となる。
岐阜のみなさん、岐阜市の下水処理場で22年度からリンを回収す
るリサイクルシステムが動き出したのをご存じでしょうか(私も本をよんで始めて知った)。
大都市ほど、リン鉱山となるということであります。


このようなことを考えると、江戸の町というのは本当に環境都市だ
ったのだなあと理解出来ます。


二つ目の二十日石
以前、石徹白には二十日石というのがあると載せましたが、林道端にあって、今では雪が溶けるまでそこには行けないようなところにあるため、いまいち目安石としての役割は果たしていないようなものでした。
そこの看板には石徹白には3つあると書いてあります。
しかし、一つは道路拡張でなくなったと聞いており、それが正しいなら残り二つ。

午前中、地主さんと山の境界踏査に歩きまわり、帰ってきて畑の真ん中にあるからと見に行くと、おっしゃる通りでんと鎮座しておりました。





何とも不思議な光景。
ふつう、こんな石が畑の真ん中にあったら、ミニショベル連れてきてどけると思いますが、昔から伝わる二十日石のため、どかすことはまかり通らぬということなのでしょう。

何度見ても不思議な光景でした。

どこか他にも二十日石あるところ知っている方、教えてください。


こんな瞬間に・・・
本日は一日測量していました。
秋晴れの中、山を歩くのはかなり気持がいい。

ターゲットを読み、次へ進もうかと思った時、足元をカエルがぴょんと飛び、そのあとをアオダイショウがするするっと後を追います。

おお、これはロックオンしたなと思い、胸のポケットからカメラを出しました。

その時はすでに、食いついた後。私が近づいてくるので、アオダイショウは動きをとめて様子をうかがう。
逃げなかったので写真に収めることできました。

なかなかこんな瞬間には出会えませんね。

これも山で仕事をしているからこそ。




くに子おばばと不思議の森
日曜日、NHKにて以下の番組が放送されます。

自分の周りの”環境”を今一度考え直すヒントになるのではないでしょうか。

くに子おばばと不思議の森

今なお秘境と言われる宮崎県椎葉村。その最深部の山奥に、今も夏になると山に火を放ち焼き畑を作る「おばば」椎葉クニ子さん(87)が暮らしている。焼き畑と言っても南米や東南アジアの大規模開発に使われている略奪的な焼き畑ではない。毎年焼く場所を変えながら少しずつ畑を作り、4年収穫したら放置して森に返す。そして30年周期で山全体を一巡する。それは森の豊かさを保つ営みであることを、かつては誰もが知っていた。
年老いる前に切られた木々は、すぐに新たな芽を出し新たな循環が始まる。人が焼き「かく乱」することで、森は若返り、畑の作物だけでなく、山菜やきのこなどさまざまな恵みを生み出す。かつては日本中が森を再生するための焼き畑を行っていたが、今もそれを続けているのは椎葉クニ子さんただ一人だ。この山で暮らすため、代々伝えられた焼き畑用の「種」を守るため。クニ子おばばは山の神に祈りを捧げて火を放ち、その恵みを日々の糧とする。草木や、土の中の生き物たちと同じように、人間が自然の循環の一部となって暮らす最後の風景がここにある。縄文以来続けられてきたという焼き畑の営みに込められた日本人の知恵を、椎葉の四季の映像と、特殊撮影を駆使して描く。

スイスフォレスター研修
月、火と長野県までスイス人フォレスターによるスイス林業の研修会に参加してきました。

ドイツから帰って来て、今度はスイスとヨーロッパ林業に浸かっています。
ドイツとスイスはフォレスターのなり方が若干違います。

遠くを見つめての林業をしていきたい。今の日本の対処療法的な、補助金付けの林業の考え方からものの見方を変える勉強をしていかないと次の世代にツケを回します。国の借金と同じように。



ここ、日本です。長野県のとある山。
大規模所有者さんですが、40年前から広葉樹の育成林施業をされています。
お隣の長野県にて、スイスの選木のやり方、山づくりの考え方を行うことが出来るところがあります。
みな、フォレスターの一言一言に食い入るように聞いていました。
参加者のレベルも高く、とても楽しい研修会でした。
何をもっと勉強すべきなのか、自分がどんな方向性に進むべきなのかぼやっとしていたものがだんだん見えてきています。
さあ、もっとモチベーションを上げていこう。
40代の10年間をどう使うのか考えよう。


郡上市もぜひ専門職を
豊田市が森林・林業の専門職を募集しています。
(詳しくは下記参照)

私も郡上市の森づくり構想の委員をやっていたときから、移動のない専門職を配置しないと森づくり構想は進まないと言い続けています。
郡上市もぜひ、森林・林業専門職の配置を!

ただ一つ気になるのは、林業系の大学を出ていないとだめという点。そこにこだわると集まる人材が少ないと思うけどなあ。

愛知県豊田市は、平成23年度の職員採用試験の一環で、民間企業等職務経験者採用試験(いわゆる「社会人採用試験」)を行いますが、この中で、「森林・林業分野」の専門職として活躍していただく行政職事務系職員を初めて募集しています。

市町村でこの分野の専門職を募集することは非常に珍しいことだと思います。

 豊田市では、平成17年4月の市町村合併と同時に森林・林業分野の専門部署として森林課を設け積極的に森林・林業行政を進めていますが、都道府県とは違い、市町村にはいわゆる「林業職」という職種がなく、また、人事ローテーションの関係で専門職を長期に継続して配置あるいは養成することが難しいのが現状です。

しかしながら、国が進める「森林・林業再生プラン」や改正「森林法」において、市町村の権限、役割がこれまで以上に重視されてきていることから、今後、市町村の森林・林業行政の専門性をより一層高めることが求められています。

 そこで、今後の森林・林業行政の充実と関係職員の資質向上のために、森林・林業分野の専門職を配置していくことを想定し、本年度の職員募集において即戦力となる実務経験者を初めて募集することにしました。

●募集概要

・採用:平成24年4月1日以降

・人数:1人程度

・職種:行政職事務系

・年齢:昭和41年4月2日~昭和53年4月1日までに生まれた人(3345歳)

・資格:①大学または大学院の林学系の学部学科を卒業し、かつ

     ②国、地方自治体、民間企業等において、

森林・林業分野に関する企画立案・指導などの実務経験が平成23年8月末時点で5年以上ある人

・応募期間:9月5日(月)~20日(火)

・試験日:<第1次>書類選考

 <第2次>10月15日(土)または16日(日)

 <第3次>11月19日(土)

・募集要項:人事課、市役所受付、支所等で配布

また市のホームページからダウンロードできます。

http://www.city.toyota.aichi.jp/division/ab00/ab02/1199943_7022.html

 

・お問合せ:総務部人事課(℡0565-34-6609)
林業ブログ
ここのところ、林業関係のブログが増えてきましたね。
うれしいことです。特に若い方々の。
いろんな立場で見えてくる林業、山村の現状、打開策を考えていければと思います。

私もこの世界に入ったころはまだ若い部類だと思っていましたが、年齢的にはもう中年域。前厄です。
(昨日も前触れもなく熱が出て一日ダウン。風邪でないしなんだかわからないというのが若くないということか)

もっとはやく林業に目覚めていればなあと思うことがあります。
アカデミーにいる20代の学生と話をするとそんな気持にもなります。
まあそれも含めて今の私があるのでいたしかたない。
40代をどのように使うか今かなり考え中です。

それのため、いろんな知識を得るため、明日、明後日と長野に研修に行きます。スイスからフォレスターが来て、山づくりについてレクチャー受けてきます。
なかなか濃いメンバーが集まるようなので刺激を受けてきます。
またその結果報告をいたします。





レベルの低いテレビ
昨日、たまたま金スマを見ていた。
番組スタッフが足かけ4年農業をやっているという内容であった。
その中、合鴨農法をやっていて、大きくなった合鴨を20羽貸しほしいと近所の農家に言われて貸すという話になる。
貸す方は卵からかえし、かわいい合鴨を貸すということにいまいち納得していなかったが、近所からの依頼なので貸すことにした。
だいぶ経っても連絡がないので確認にいくと、ハクビシンに全部やられてしまったと。代わりのがあるからそれを返そうかという貸した農家の方の返事に、かわいがっていた合鴨ではないからそれを返してもらっても意味がないという。

この一連の話を悲劇のようにストーリーだてしており、とても違和感と嫌悪感を抱いた。

いつも合鴨農法のニュースなどを聞いて、合鴨がかわいいという一面しか報道しない。半年たって大きくなれば、つぶして食べるのだということ隠しているかのようだ。

どうしても一言言わずにいられなかったので書きました。


ドイツ林業視察3

ドイツの森の感想

ざっくばらんな感想を言います。

その1 ドイツは森であること。

私は普段使う言葉として“山”と表現します。でも向こうで話すにおいて山と言おうとして森と訂正して言わないといけないと思うぐらい改めてドイツでの表現は森なのだと実感しました。(まあ山岳地帯を見に行かなかったということもあるでしょうが・・・)

その2 市民と森が近いこと。

聞いてはいましたが実感しました。平日だろうが必ず誰かが走っているし、自転車に乗っているし、馬に乗っている。薪を積んだ車が走る。林道がしっかり整備されているため、RVのような車が必要ありません。もちろん軽トラも。町を行きかう車を見ても日本やアメリカのように車高の高いオフロード車があまり走っていない。でもお尻には牽引用の突起をつけている。多くの家が薪ストーブを使っています。そのため薪を運ぶ牽引車を各家庭がもっているわけです。1mぐらいに伐って積んでいる場合が多かった。使うときに30センチぐらいに伐って使うとのこと。

林道がどう作られているというような技術論は向こうの森にいるとドイツだからできるとか日本の急斜面ではどうだなどと重箱の隅をつつく話はどうでもよくなりました。

その3 土壌が貧弱なこと

これほど土壌が貧弱であることについては知識不足でした。平坦なようなところでも、少しの凹凸により水のあるところないところで樹種をしっかり選択していること。そうしないと成長しない。少し掘るだけで砂浜のよう砂岩の土壌には驚きました。土壌をいかに作るかという観点からの樹種選択についてもっと知識を得ないといけないと思います。

その4 電柱がないこと。

これは特に森とは関係ないのですが、ドイツは電線は地中化されています。

仕事上、森林整備以外の道路端の伐採などを行うことが多く、幹線道路でなくても日本の道は電線が走っている。ちょっとした林道でも奥に民家が合ったり、電気を要する設備があると道路沿いに電線が走っている。これが道路端で仕事をするときとても邪魔。手間ばかりかかる。

 同じ第二次世界大戦の敗戦国であるドイツと日本、そして森の民である日本(そうだと思っています)。なぜ日本は森の民であることを捨ててしまったのか。森林林業再生プランにおいてコストや集約化も大事ですが、国民全体としてこのコンセンサスを得ることに注力しないとなぜフォレスターが必要なのかという結論に決して至らないと考えます。

ドイツ林業視察2
ぼちぼちとアップしていきますので。

まずドイツのどこを回って来たかご紹介。


成田からフランクフルトへ。およそ11時間。
そこから左下のカイザースラウテルンへ。
ここはほとんど日本人の観光客は来ないらしい。
町にはブンデスリーガのスタジアムがある。山の地形を利用して作られているので下から見上げるとかなりすごい。
この町の公有林を見て回り、森林官事務所へ。
300年のナラの木の山を見せてもらう。

ニュールベルグへ(フランクフルト右下)。
ここには、お父さんが日本人でフォレスターになる勉強をしているHayo 石井君がいます。
丸二日、彼の案内で森を歩き回る。
彼は昨年、海外実習のため岐阜に来ていました。

チュービンゲンへ(フランクフルトの南)
ここはドイツ人にも有名な観光地。
隣町のロッテンブルグに林業専門大学があります。
その演習林と大学を見学に。

そして最後、フライブルグへ
日本でも環境都市として有名。
石徹白のあるマイクロ水力発電が当たり前に稼働しています。
フライブルグ大学には林業学科があります。

山を越えればチューリッヒまで行けたのですが、
スイス林業はいずれ必ず見に行きたいと思っています。




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