たらった♪たんか

プロフィール
きょうこさん
♪たらったたん♪と鼻うたを歌うように、短歌を詠めたらいいなと思います。 自分が感じたことを言葉にするのは、気持ちのいいこと。 言葉は人をしあわせにするためにあるそうです。 日常のきらりとした瞬間を眺めていられるように、ほんわりと過ごしていきたいです。

QRコード
カテゴリ
アクセスカウンタ
Total:176201
Today:34
Yesterday:77
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初 | next>>
山の香
倒したる切り株に座り山男 重機見上げる白きヘルメット

「ねえさんよ」我を呼びたる親方は 香りにならぬ山の香りす

いってらっしゃいの返事もせずに出てゆく子 歩き出したら顔上がりゆく

ひょいひょいと先行く姿にふと思う あの子も私も愛のかたまり

友の顔みえしとたんに子の声は 1オクターブ低くなりたり




今日のはじまり
左上真っ白いサギが飛び立った 今日の始まりハンドル握る

5年目の検診結果に安堵する 我と入れ違う救急車の音

一振りで杉が風切り倒れゆく 小さな人の大きな仕事
50歩
笑い顔見たくて迎えに行ったけど 50歩離れて先行く我が子

一週間が保育園の時は長かった 中学生の息子のつぶやき
ゆで卵
ゆで卵並んでむいている兄弟 後ろ姿の頭も丸い

こぼこぼと無限に感情湧くけれど 心の真ん中ただ一つ愛
雪に向かうは
走行中 雪に向かうは我なのに 雪がどんどん我に向かいて

ルービックキューブを回す夫(つま)の顔 十二の息子とおんなじ顔に
ほんの少し
首筋をすうっと抜けゆくこの風は ほんの少しの春を含みて

川の音大きく感じる帰り道 山の雪融け始まっている
ぎゅうと結んで
立春の椿のつぼみはその口を ぎゅうと結んでまだ青い顔

ぎしぎしパリッ 田んぼの氷に日が差して割れてゆく音初めて聞いた
小さな太陽
運転中両頬に乗る冬の陽に 今この時の暖かさ知る

凍えたる我(わ)を暖める陽のごとく 発熱する我も 小さき太陽

始まりはひとひらの雪が積もること この雪の花もあの雪山も
息白く
息白く ゴミ出しして来た帰り道 霜の花見て心華やぐ

ほこほこ
起き抜けの布団がほこほこ暖かい 今生きているあの子のぬくもり

葉のふちをきりりと霜がなぞる時 今一瞬の花束になる

いつもなら触れて落ちゆくしずく玉 今朝は氷りて形のままに

| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初 | next>>