林業女子会@岐阜

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林業女子会@岐阜さん
2011年8月8日
林業女子会@岐阜設立。
学生をはじめ、森林組合やNPO法人で働く女性16名が川上から川下までの林業の魅力を伝えます☆

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木工見学ツアー in ひだ 2

木工見学ツアー ~ver.2~

 なんと前回長くなりまして、2回にわたりご報告させていただきます。kanakoです

 2件目に見学させていただいたのは、ショールームを持つ大噴火の清水さん。

 丸太や板を加工し、様々な形に変化させて椅子をはじめ、テーブルや照明などを手掛けています。高山の木工の学校を卒業し、木工製品を作りながら、世界を旅することもあり、こだわりの椅子はウッドデザイン賞に選ばれました。今は、イタリアのデザイナーさんが高山のショールームに訪れ作品の打ち合わせをすることもあり、関東圏で作品展も開かれています

 まず建物が変わっていて、小さな窓からおしゃれな照明が見えて、なんのお店かな?とずっと気になっていました。

 建物は、外から見ると四角く、板張りの建物ですが、中に入ってみると洞窟のようにアーチを描くような作りでした。天井が高く、古い梁桁などの骨組みが見えるような作りで、壁は土壁。なんだかとても居心地がよかったんです。アーチの部分には、県内のヒノキを薄く細く挽いたものを骨組みに使い、アーチの緩さに合わせて粘りの強い地域の木を使い分けるなど、こだわりたっぷりの建物でした。




↑外観はこのような感じです。

↑中に入ってみると・・・!!





 そこの目の前に工場があり、そこでたくさんの作品が作られていました。

 まずはやっぱり椅子の作り方!

 ウッドデザイン賞に選ばれた椅子は、栗と桐を使った椅子です

 椅子の足には栗を使い、体に接するところは桐でした。椅子で大切なのは、人の体を支える足です。4本で支えますが、材質が違うとどちらかが弱くなってしまいバランスがわるくなるため、すべて同じ樹種の木で作ります。また、釘を使わずに「ほぞ」と呼ばれる組み方で組まれています。しかも、ほぞの穴は2つ!!ここがポイント!!

 ひとつのほぞでは、息をする材木は収縮し、乾燥し細くなると抜ける心配があります。

 しかし、2つあることで乾燥したときにはギュッとつかむような役割を果たし、使えば使うほど丈夫な椅子です。また、椅子の足は板から取れる部分が限られていて木の目が通っているところだけを使います。ここは、1件目に見学した花井さんと一緒でした!こちらではろくろで木を回し、棒状の刃物で削っているとのこと。





 

 今回ショールームでお昼ごはんを食べさせていただいて、実際にこの椅子に座っていました。木の椅子は手触りもいいし、違和感なく座っていられました。しばらくすると、床暖房の床の上にでも座っているかのような温かさを感じてびっくりしました!! 

 木の椅子はこんなにも温かいんだ!と。そして、なんだかニヤニヤしてしまいました!笑

 この感覚を感じられたこと、発見できたことが嬉しくて、思わず立ち上がってみんなに話してしまいました

 清水さんは、木の一本一本違う場所で、違う環境で生きてきた木のそれぞれの特徴をどうしたら生かせるかと考え、木の曲がっている部分の木目の表情が好きで、組み合わせてひとつのテーブルを作っていたりします。他ではないものを作っています。

 そして、清水さんは職業病か木の目が気になるそうです。木目が不自然だと目につき、気持ち悪いそうです。でも、気が付かないだけでそんな目の通ったものに囲まれていると居心地がいいのかもしれません。

 さらに、清水さんはショールームの中にある薪ストーブのようなオーブンでイノシシ・シカ肉を用意してくださりました。

 とっても柔らかく、臭みのなくて、焼き立ての匂いは食欲をそそられました!

 塩やお手製のトマトカレーソース、肉汁のソースもとってもおいしかったです!!思わずかぶりついちゃいました!笑 ごちそうさまでした。

 
↑お肉を切っています!!


 最後は、お菓子を食べながら、まとめの時間です(^^♪

 今回は、林業女子会のメンバーをはじめ、地元の高校生・学生さん、国有林を担当する人、森林組合で働く人、そして職人さんと。様々な角度から林業に携わる方が参加してくれました。

 二人の職人さんは地元の材を使おうと考えていて、今回は丸太から製品、商品になるまでの過程をゆっくり見ることができてとても良い経験となりました。

 お話の中では、職人さんは利益を得ることよりもより良いものを作り、作りづづけることが大切であると言っていました。後継者問題、板を引く製材業者の減少、材料となる木の調達の難しさ。また山側が供給しているものと職人さんたちの需要の違い。

 木を伐る人と木を使う人、木を使う人同士、それぞれ交流が少なく、情報の共有ができていないことも問題のひとつだと感じました。

 お互いを知ることで、話すなかで問題を解決できることがたくさんあるのではないかと思いました。

 また使うだけでは、材木が、森が無くなってしまうかもしれない。次世代の子どもたちへ木を残すためにもどんな山づくりをしたほうがいいか考えなければいけないと話しました。

 そこで、みんなで山に行ってみよう!

 夏が終わり、少し肌寒くなりつつありますが、山の中にも変化があるかもしれません。

 どんな山なんだろう、どうやって木を伐るんだろう。どんな山づくりをしたらいいのだろう。

そんなことも頭の片隅に置きつつ、、

お弁当を持ってみんなで秋探しにでも行ってみますか

 今回ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。  原木は原石だあ!!(^^)/

 

 

 

木工見学ツアー in ひだ

 お久しぶりです、kanakoです

 昨年から飛騨に暮らしているところで、飛騨は飛騨の匠と言われるぐらい昔からの伝統技術、木工房、イチイの一刀彫、有名な家具屋さんもたくさんあります。

 しかし、実際詳しく見に行ったことはなく、飛騨高山のこと知らないことだらけです。

 そんななか林業女子会の唯一の飛騨メンバーで森林組合に勤める薫子ちゃんと、高山で伐った木はどのように使われているのか疑問にもち、今回追ってみることにしました!!

題して・・・
  「木工見学ツアー!!inひだ

 私の働く市場のお客さんである花井木工所さんと市内にショールームも持つ木工房大噴火さんへ見学に行ってきました。

 書いていたら長くなってしまいました。。。ということで

 

木工見学ツアー!!inひだ ~Ver.1~

 

 花井木工所さんは、料理人の方が使う高級な包丁の柄、さやをホウの木(天然木)で作る3代続く歴史的な木工所です。

 高山の市場から原木を調達し、チェーンソーで輪切りにし、斧の刃のような機械で板状に割ります。それからなたを使って手で棒状に割り、家の天井裏のような空間で約半年くらい乾燥させます。乾燥したものは、円盤に刃のついた機械を使って削っていきます。削る作業時間はほんの10秒ほど。



↑手作業で丸太から棒状にしていきます。



↑棒状のホオノキを柄の丸い形に削っていきます。

 四角い細長い木が一瞬で柄になります。1時間で約180本、1日6時間頑張って1000本作ります。

 この工程のなかで気になるので、なぜ丸太から原始的に手で割っていくのか

 そこがミソであり、包丁を作る職人さんはどうしても花井さんの柄がいいと選ぶ理由がここにありました。

 手で割ることで、木の目の通りに割れます。曲がっているところは曲がって割れます。

 のこぎりを使って切ると、木の目は関係なく切れていきます。

 包丁の柄は最後包丁の刃を差し込んで完成します。その際にのこぎりの刃を使ってできたものでは、うまく差し込めず曲がってしまったり、余計な力が必要になりします。

 包丁を作る職人さんはそれを嫌がり、花井さんの柄はスーっと差し込めるそうです。


↑こちらが本当の完成品!花井木工所さんでは、"柄"や"さや"まで作っています。
 いろいろな職人さんの手を渡って包丁がつくられます!

 またホウの木の柄は、長年使うと自分の手になじみ、自分の握る形になります。

 ここで作られる柄のほとんどが大阪の境の包丁に使用されています。

 ホウの木は優れもので、飛騨地方では朴葉みそ、朴葉餅と葉っぱが使われ、樹皮は昔漢方薬と使われ、商品にならないところは薪に、おがくずは近くの家畜  とあますところなく使われています。全て高山市内にサイクルがありました。

 昔、山にはたくさんのホウの木がありましたが、今では高く売れる太いところ以外はパルプになることが多く、市場には少なくなりました。

 花井さんはホウの木がなくなっては製品が作れなくなってしまいます。これからの問題です。

 また、日本食が世界でも有名になり、世界の料理人さんには日本の包丁は人気だそうです。

 世界中に何万本もある包丁のなかでこれがいいと選ばれる包丁の柄をここ高山の町なかで花井さんが作っていると考えるとわくわくしてきて、とてもキラキラしていて、素敵です。

 日本の伝統工芸品のひとつです。とても誇り高いものだと感じました。