林業女子会@岐阜

プロフィール
林業女子会@岐阜さん
2011年8月8日
林業女子会@岐阜設立。
学生をはじめ、森林組合やNPO法人で働く女性16名が川上から川下までの林業の魅力を伝えます☆

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大きな木

林業ママ寺田です。
残念ながら、息子・悠樹の森のようちえんに園児が少なくなったので、
毎日通えなくなりました。
この春に森のようちえんを卒園し、他のようちえんに通園しています。




悠樹が通い始めた幼稚園には森がありません。
照りつける熱射の下で砂遊びをし、小雨なら教室から出ません。

不憫です。

毎日が少しづつ不憫です。
まだ真夏は始まっていないというのに、べったり汗をかいてくる。
雨が1週間続いたときにはレゴとミニカーで遊んでいたという。
それはそれで悠樹は楽しそうに帰ってきているのだけれど。

森があれば、せめて1本でも園庭に大木があれば、子どもたちにかなり快適な環境を作ってあげられます。

日陰と屋根と手ごろな棒と手ごろな腰かけと葉っぱと実と美しい花と、そして小鳥と虫と手ごろな挑戦
絵本「おおきな木(The Giveng Tree)」は単純なものがたりだけど、木が与えてくれるものをとても上手く表現してくれています。


森がない幼稚園を選択させたのは私なのだから、
その状況を不憫だと思うことが最も不憫なことです。
それに、その幼稚園には長所もたくさんあります。
良質な教育と良質な物
私たち自身もそういうものに囲まれて暮らしてきて、今がある。
子どもに最大限のことをしてあげたい。それは昔から変わらない親の想いです。

 

話は変わりますが、
インドネシアや世界中で、大量の森が消失しています。
熱帯林がパームヤシのプランテーションになり、そのパームヤシから採れるオイルはシャンプーなどの消耗品に代わっています。
そこに住んでいたオランウータンの親が殺され、みなし子が住まいを追われています。
森がなくなると、木が蓄えていた二酸化炭素が放出され温暖化が促進されます。水循環も変化して、洪水や渇水なども起こるでしょう。
森がなくなるとき、それは文明がなくなる第1歩目であることは歴史が語っています。

 

何もそんな難しい話をしなくても、
「汗かくようになったら森に移動したらいいけどねぇ」と悠樹が言いました。
自分たちの子をオランウータンの子どもたちのように森難民にしないように
私たちは今、考えなければ。
幼稚園にぜひ大木を植えてもらおう。
レゴやトミカを買うのと同じように、
次の世代を生きる子どもに、良質な環境を。

森のようちえんを盛り上げよう。
子どもたちが思う存分遊べるように。 


 

もう1つ、
私が森を好きな理由。

良質な環境を提供してくれると同時に、
それが「人間のため」ではないところ。

よく、花粉のないスギを植えれば花粉症が減るしいいんじゃないの、とか
どういう木が生えていれば地滑りが防げるのか?とか、議論があります。
そのために研究もされて、コントロールできることもあります。
でも、
「そんな単純じゃな~~い!」と言いたい。
木があれば毛虫やムカデやダニはいるし、湿ってるし、枝も葉っぱも落ちてくるし…。
不快なこともいっぱい。
そりゃあそうです。
全ての生物が人間のためにいるなんて大間違い。
全ての人が自分の言うこと聞いてくれるなんて大間違い。
言うこと聞いてくれない人はいらないなんて大間違い。
み~んな居ていいんです。
み~んな居て世の中なんです。

自分の中にもいろんなキャラクターがある。
嫌なところしかでてこないときもある。
1つじゃなくて、いいんです。
濡れた靴しかなければ、濡れた靴を履くか裸足で歩くか、歩かずにぼーとしているしかないんです。
嫌な自分でも受け入れるしかない。
そういうときだってある。
それくらいの余裕がないと、人生生きられません。

季節が過ぎればいつのまにか毛虫はいなくなり、葉っぱは落ち、また美しい新緑の季節がやってくる。花の薫りに包まれる。
ちっぽけな人間にはどうにもならないことが、謙虚な努力を教えてくれる。
すべての人がすべての自分が居ていいんだと思わせてくれるから、

だから、私は森が好きです。

子どもの家づくり
林業ママ寺田です。
うちのハルキにもヒノキの家作ってみました。↓
(ごちゃごちゃで恥ずかしいけど)



山から持ってきて皮を剥いて乾かしておいたヒノキの枝です。
材料が少なかったので、設計通りにいかず、耐震構造ではありません。
うちの人がとがったところを滑らかにしてくれました。
喜んで入っていって、こっそり何かやっています。

うちのハルキはブロックとかは好きなので、一緒に作るかなと思っていたら、
ちょっと手伝ったらすぐに飽きてどっかへ行ってしまいました。
そりゃあどうすればどうなるかわからないものを作ろうとしないです。

森のようちえんでは、子供がたくさんいるので、飽きません。
家をつくろうと言って枝を集め始めると、
皆で家をつくりだしました。↓




枠組みだけ手伝ってあげると、「もっと強くする」と石で枝の先端を叩いて柱枝を深く埋めて補強する子がいます。葉っぱで屋根をつくったり、石で区切って部屋にしたり、飾りをつくる子もいます。「材料つくってよ」と手をひっぱる子がいます。

小さな子と役割を分けようとする大きな子がいたり、仲間以外は「作るのにいれてあげない」と言ってけんかになったりもします。

森のようちえんには積極的に発想力をもって関わってくれる大人がいろいろいると楽しいなと思います。
森には自由な発想ができる場所と材料が揃っています。
どう使うかはそこにいる人自身なのに・・・、使わないまま放置している山が多すぎる!!
とつい批判ぽくなりましたが、何しろ子どもたちと森は面白い。
林業してると材積価格と公益的機能ばっかり考えちゃってますが、
基本的なルールだけ守って家族単位くらいで自由に使える「遊びの森」がもっと身近にあってもいいんじゃないかと思いますね。


森の幼稚園(発展編―新たな門出)
林業ママ寺田です。

 息子を通わせている「ぎふ森の妖精幼稚園」が今年の春からもう一園開園することになりました。これまでは森林公園を拠点としていたのですが、新しい園は岐阜市の佐野というところで古民家を借りて、その周辺の里山(だった・・・)を拠点として開園することになりました。 新たな一歩です。

 公園での森の幼稚園も植生豊かで不満はなかったのだけど、人の住んでいるところは本当に面白い。柚子にビワ、竹に巨大な椿とカシ、ウルシにホウ、ナンテンに山椒、チャ、梅に柿、わらびに三つ葉、みょうがにナガイモ、イモリにヤモリ、水路にカエル、スズメバチ、スギヒノキの人工林とアベマキコナラの二次林、チョウ、コゲラ・・・すべてに人の跡が見えておもしろい。そこに自分たちの手が加わるのも楽しい。

↓将来の林業女子筆頭候補を紹介します。
生き物を見つけると捕まえて観察して可愛がっている年少さんの女の子。この子の好奇心、観察力は並はずれていて、本当に脱帽です。息子も他の男子も虫が触れないのだけど、この子が捕まえると囲んで周りからうわーといって見ています。

青虫を膝や頭にのせてブランコをこぐかわいい女の子。


↓散歩道終点は池。卵をみつけたのが春のまだ早い頃。
一斉に陸にあがったヒキガエルのちいさいカエルたちと束の間時間を共有しました。


↓畑もつくりました。秋にはやきいもだー!!


そこで、私の役割は危険を調べてできるだけ取り除いておくこと。倒木や枯れ枝を伐採。ハチやマムシの状態を把握しておく。
昔は小学生くらいのお兄さんお姉さんがやっていたことを今は大人がやらないといけないという悲しさはありますが、この子たちが大きくなって、下の子たちを森に誘ってくれるようになればと願いながら・・・
街育ちの私を子どもたちのこんな環境づくりを手伝えるようにまで育ててくれた人たちに感謝しながら・・・
もう少し森の幼稚園で子育てを満喫したいと思います。

森のようちえん岐阜のブログもよろしければご覧ください↓
blog.livedoor.jp/chikomail/
森のようちえん(思い編)
真央ちゃんすごかったですね~。
真央ちゃんの滑りは身体の芯がぴしっと通っていて基礎を延々繰り返した真面目な人なんだろうなと好感をもっていましたが、今回は!美しい。。。
芯が通っていながら、手や首の柔軟さ、多様な動きが美しさを産むんですね。感動しました。

というわけで、今回は続・森のようちえん、「森のようちえん」に通わせるお母さんたちの思い編です。
「公園に遊びに行ったらずっと砂遊びで寒くて・・・」「しばらく公園行ってないな~」とお母さんたちの会話。久しぶりに暖かくなった日に森のようちえんのお友達と公園で遊びました。滑り台で一通り遊んだ後、追いかけっこ。砂遊び。うんやっぱり公園+3歳以下は砂遊びなんだ。と。息子が「砂を混ぜてなんかつくりたいんだよ」と言うので、砂を混ぜる棒を探しましたが、なかなか見つかりません。枯れ枝を折ってあげると、束の間それで遊んでいました。

森での子供たちの遊びは、昨日見ていただけでも。
・根っこを掴んで急斜面を登って枯れ葉の上を滑ってくる滑り台。 
・葉っぱや実でお料理。
・蔓を輪っかにして、フリスビー、枝に掛ける輪投げ。 
・蔓の輪っかを転がす。
・蔓で電車ごっこ。
・草のなかでかくれんぼ。
・木登りをしようとして木に抱きつく。ぼうがした木の間をすり抜ける。
・畑の畝を超えるジャンプ。
・草の上ででんぐり返り。
・そしてみんな棒が好き。棒を持って向かい合うと闘士がメラメラと~、そこで先生の「ダメよ」が入って休戦。
まだ歩き方がおぼつかない小さい子でも棒を持ちます。そして、カッコイイ棒というこだわりがどの子にもある。


「森のようちえん」に子供を通わせるお母さんたちにはどこかに思いがあります。ただ自分の時間が欲しいだけなら3時間しかない森のようちえんには通わせないでしょう。
寒い日にはオーバーズボンや手袋を何枚も用意して。
数時間前にはきれいだった服が破れて泥まみれになるのをにこにこ笑って見逃して。
「カマキリ捕まえた」と見せてくれるわが子に「よかったね」と少しひきながら応え、後でそっと森に返す。
たいていお土産になる石や木や実を、良さはよくわからないのだけど、ありがたく頂いて家の前に積んでおき、子供があきたらまたそっと森に返しておく。

お母さんの中には「自然が好き」というよりも「少し苦手」という人もいます。
それでもわが子には自然体験をさせたい。それがなによりも大事だと思っている人が子供を「森のようちえん」に通わせています。
実は、子供が森で遊ぶことをお母さんたち自身が楽しんでいると感じます。
「森のようちえん」のお母さんたちとはその楽しむ気持ちで根底でつながっているような気がします。

本当は、自然の「体験」ではなく、自然の中で自然の一部として生きてほしいと思うのですが、日常的に自然に触れることが都市にいると難しいです。難しい、窮屈だと感じている人が子供を「森のようちえん」に連れてきて、自分も一緒に息抜きするのだと思います。
人工物は自然の模倣なので、模倣しか知らない人にはなってほしくない。自然の多様性から多くを学んでほしい。模倣の模倣には余裕がない。窮屈なのです。
本物を模倣すれば多様性があり、余裕がうまれる。

前回(紹介編)の最後に書いた私が息子に伝えたいことはそれです。多様性。
つまり、そこから伝わるだろうか、あなたはあなたでいいということ。
私の一番好きな詩にまどみちおさんの「リンゴ」という詩があります。
*********************
リンゴを ひとつ
ここに おくと
リンゴの
この 大きさは
この リンゴだけで
いっぱいだ
リンゴが ひとつ
ここに ある
ほかには
なんにも ない
ああ ここで
あることと
ないことが
まぶしいように
ぴったりだ
**********************
ということなのです。多様性は唯一性と同意義でしょうか。
生きていくということは、実際の知識や技術を身につけていくことで生きていけるのであって、『多様性があるんだよ』と知っているだけでは生きてはいけない。
技術や知識は実際の訓練によってしか身に付きません。
3歳の今は、とりあえずは多様な物や風雨に対処できる身体の動き、働きを身につけてほしい。
それで大きな怪我を避け、健康に長生きできる基礎を培ってくれればいいなと思います。


       実もなくなったアキグミの向こうでお弁当を食べる子どもたち


次回は来年からのちょっとした計画
「森のようちえん」発展編をお伝えできればと思います。

岐阜市の森のようちえん(紹介編)
林業ママ寺田です。

息子は3歳になり、岐阜市の「森のようちえん」に通っています。 
「森のようちえん」とは、子供を園舎や園庭ではなく、森の中で自由に遊ばせる野外保育を実践するようちえんのことです。デンマークの1人のお母さんから始まり、今は日本にも続々と増えています。

岐阜市でも、園舎をもつ認可幼稚園がお天気のいい日に森で遊ぶ形態や、定期的に開催されるイベント形式の野外保育など、多様な形態の「森のようちえん」が開園されています。
私の息子の通う「森のようちえん」は毎日2時間程度(3歳~は4時間程度)保育士さんの保護の下、自由に森で遊ぶ形式の「通年型森のようちえん」です。

お友達と同じように萠芽したシラカシに登ろうとして頭を挟まれる息子↓



「森のようちえん」に1年間通うと風邪をひかなくなると、ようちえんの先生たちは口を揃えます。実際先生たち自身が体が強くなったと言います。

私は、「森のようちえん」の他の幼稚園にない利点は、
(1)外で季節を感じて体を動かすことで、体が丈夫になる。地面の凹凸や様々な素材に触れることで、体を多様に動かすことができるようになる。それは同時に心も養うことにつながる。
(2)遊びが多様になる。ほとんどの園舎は環境が同じなため、皆同じ遊び、いつも同じ遊びに偏りやすいが、森では素材自体が常に変化しているため、それが不可能。

というところだと思っています。
詳しくはまた紹介します。私が息子に伝えていきたいことがここでできる気がしています。

ネムノキの豆で「カメラだよ.パシャ」↓



雨の日はカッパと長靴。はじめのころは重かったリュックが軽く感じるようになって飛び跳ねる↓