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猪鹿庁 メタ森支部さん
里山保全組織★猪鹿庁です。
猟師になって7年目を迎えますが、猟師の6次産業化を目指して日々奮闘しています!
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狩猟学校『鍛造!ナイフマスター講座』大成功でした!

先月の狩猟学校『鍛造!ナイフマスター講座』。

↓のジモコロさんに取材していただき、
とっても素敵な記事を書いていただきましたので、
この猪鹿庁ブログでどう書くか悩ましいところではありますが、

http://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/harajuku001

↑の記事、是非読んでみてください。(ライターの原宿さん、素敵な記事をありがとうございます!!)
今回の「ナイフマスター講座」以外にも楽しい記事がたくさんです。


かぶる内容が多くありつつも、
少しを視点変えた感じで当日の様子をレポートさせていただきます。

 

この日本の社会で生きている中で、
普通に生きていたら、恐らく一生やる事はないであろう

鍛造という技術。

鉄を熱してぶっ叩いて自分が使う道具を整形する
というシンプルながら、ココロ踊るこの技術。 

鍛造の技術をしっかり身に付けつつ、
もちろん作ったナイフは、
自分だけの1本目のハンティングナイフとして、
お持ち帰り!
という、目玉企画!!
(他にも「プチ解体」や二日目には「打製石器」の講座もありますが) 

と同時に、通常は数日かけてじっくりやるこの作業を
一泊二日でやってしまおうというかなりのマゾ企画。 

このような企画でしたが、
定員を大きく超えてのお申し込みをいただき、
はるばる遠方から参加ただいた方もチラホラと居て、
本当にありがたい限りです。

で、ナイルの材料となるモノは、コレ。


バールです。
 
参加者の皆さんのほとんどが、

「本当にこれがナイフになるのか?」
とかなり驚いていただき、狙い通りのリアクションをいただけました。

実は今回のこのバールの原料はクロムバナジウム鋼という、
強度や粘りなどがナイフの素材としてはかなり適した素材なのです。 

このバールを、
ホームセンターなどで買えるもので作った炉で

しっかりと熱して・・・


 

叩く!


 

すると、バールが、みるみる
バールの様なモノ」に変わっていきます。

しかし、今回の目標はハンティングナイフなので、
更に叩き続けます。

この作業、素材を「やっとこ」で掴みながら、
もう一方の腕でデカイ金槌を持って叩くという、
「シンプルにキツイ」作業です。


そんな流れで途中から自然と、「やっとこで掴む人」と、
「ハンマーで叩く人」が分かれた共同作業となっていました。


親子の力でナイフを作る。
僕も親父とこんな事をしてみたかった・・・!(今も健在ですが。)


バールが良い感じの薄さと形状になりましたので、
ここ鍛造作業は一旦終了し、改めて「自分が作りたいナイフの形状」を決めてもらいます。

 

実はこの講座、↑の写真にあるように、自分の好きなタイプのナイフを選べるんです。
(もちろん、難易度と自分の気合い等を加味して決める必要はありますが)

1本目という事で、オールマイティーに使える形状を選ぶ方が多かったですが、
この技術を取得する事で、
自分で皮剥ぎに特化した「スキナー」タイプのナイフも作れるし、
ナイフ以外のナタとか斧とか、
刃物以外のドアノブとか
いろいろ作れるようになるんですよ。


瀬戸の見本を見ながら、真剣に自作第一号のナイフの形状を考える
参加者の皆さん。いや〜超悩みますよね・・・。 


自分の作りたいナイフの形状が決まったら、
その形状を、さっき叩いて伸ばした鋼材に、
直接ペンで描いて・・・

そのペンで描いた線にそって、
ベルトサンダーで整形します。
(この工程はやや危険を伴うので、瀬戸にて行いました。)



その後は、鉄鋼ヤスリでひたすら「削り出し」!


ゴリ・ゴリ・ゴリ・ゴリ・・・

この作業を、長い人は6時間ほど、続けます。 
ただ、以外とのめり込んでしまい、
苦にならないという声を多数(本当か!?) いただけました。



良い汗もかいて、お腹も減ってきましたので、
切りが良いところで、
野営ためのテントなどの設営をしつつ、



夕食のジビエBBQに移ります。



秋の夜に野外で食べるジビエ肉は最高!
特に瀬戸特製の熟成シカ肉は超好評で、ご飯が進みます。


ある程度、お腹が満たされた後は、
プチ解体教室」です。




プチという事で、モモの部位だけではありますが、
金属ナイフと石器ナイフを使って、鹿モモ肉の
皮剥ぎ~骨抜きのやり方をレクチャーさせていただきました。

石器ナイフの意外な切れ味に驚く方が多数。


 

猪鹿庁のツアーでの夕食では、
ここでがっつりジビエ肉を喰らいつつ、
タップリとお酒を飲んで語らうというパターンが多いのですが、
今回は、楽しい楽しい「削り出し」という残業があるので、
お酒はそこそこで切り上げる方が多かったです。



 
そして、頭の中で響く金属を削る残業音や、
テントの周りから聞こえる獣の鳴き声に包まれながら、
みなさん眠りにつきました。

 

翌朝。


瀬戸のオカリナの音色によって、皆さん爽やかに
起床していただきました。


朝食を済ませ、
瀬戸による、削り出し工程のチェックをして、
しっかりと削り出しが出来ている事が確認できたら・・・


焼き入れ」です。

再度、コークス炉にて、十分にナイフを熱した後に、
オイルに入れてゆっくりと冷まします。


 
この工程を得て、金属の硬度が一気にあがります。

しっかり焼き入れができているか、一本一本、瀬戸がチェックします。



 

そして、最後の仕上げ、「磨き上げ
この工程で、ナイフを切れる状態まで研磨しつつ、

焼き入れによって黒くなった部分を
美しい銀色にします。
(無骨な感じを出すために逆にあえて黒い部分を残すのもアリです。)


さらにこのままでは持ち帰りにくいので、
皮のケースを作ったり、ハンドルの部分の処理をして・・・


そして、ついに完成!
参加者の全員が超カッコいいナイフを作る事ができました!!

↑の写真、よく見ていただくと、1つとして同じ形がない事が分かります。
どれもカッコいい!!!(もちろん実用性もバッチリです。)


さらに「打製石器講座」もありますよ。


意図した形になるように、
コツを掴むまでがなかなか難しいですが、
↓こんな感じで、綺麗な矢じりを作る猛者も!




といった感じで、なかなかハードかつ超濃厚な一泊二日の講座は終了したのでした・・・。

それでも、女性のみの参加者の方や、家族でご参加いただいた方、
猟師ではないけれどディープなワークショップをしたい方などなど、
遠方からも様々な方がご参加いただけました。


猪鹿庁のこの「狩猟学校」は、
猟師の方はもちろんなのですが、
狩猟にちょっと興味がある方や、
猟師になるつもりも無いし、狩猟にも興味が無い方であっても、
そのワークショップ単体で楽しめるように心がけております。

これまで過去に実施したものでも、
実際にそのような参加者の方に参加いただき、
楽しんでいただけているようで、
本当にありがたく思います。




最後に、ツアー後のアンケートからいただいた、ありがたいご感想の一部をご紹介させていただきます。


二日後に筋肉痛がきました。 でも、ここちよい痛さです。 鍛造、楽しかったです。 それがすぐに出来る環境が大事だなと 思いました。 次は斧をつくります。 今回もとても面白い方がたが、集まりましたね。


疲れも取れた今、ただただ楽しかったという思いが残っています。住環境的に難しいのですが、自作炉でナイフ作りをやってみたいと思います。 他には猪鹿庁の方に猟の話も聞かせて頂けた(狩猟免許を持っている参加者の方の話も)のも嬉しかったです。

ナイフ作りに一所懸命になり、写真撮影以外でスマホをほとんど触らなかった結果、普段スマホを意味もなく触りがちだった生活に家に帰ってきてから気付かされ、これを見直すいい機会にもなりました。 

もし無人島に流れ着いたとしても、打製石器の作り方を知っているだけで生き残る確率がグンと上がるんじゃないかと思えました。あとはとにかく瀬戸さんの知識量、生きる力が魅力的すぎてもっともっとこの奥深い世界を知りたいです。 

ものづくりにの仕事に携わっていても、一から物を作るという経験をすることは最近ではまったくなく、その楽しさを改めて思い出せました。 また、狩猟に興味を持ち、狩猟免許も取り、色々と学びたい盛りに貴重なお話を伺う機会に恵まれて本当に参加して良かったです。


ナイフにもいろんな種類あって銃刀法のこととかも知らなかったことが知れて勉強になりました。 ナイフ作り、打製石器作りも全部楽しかったです。 また他の講座も行きたいです!

今、改めて、アンケートを見直させていただいて、
本当にありがたい言葉ばかりで、あれ?目から汗が・・・。


今後も喜んでいただけるようなマゾ企画?!を
バシバシやっていきますよ! 
ご期待ください!!