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創業祭、そして営業日・・・
今日は白山中居神社の創業祭でした。

この祭がやってくると、
ついに夏の到来か!忙しい季節がやってきたぜ!と
身構えてしまうようになりました(笑)

創業祭を皮切りに、
白山道の清掃登山、
8月にはとうもろこしの収穫祭、
9月に入ると運動会と敬老会、
10月は稲刈り、
11月は文化祭・・・

息つく暇もなく冬に・・・なんてことになりかねません。。。汗

しかも、石徹白洋品店も
7月には企画展&コンサート
8月・9月・10月もそれぞれ
企画展を予定しています。

夏は猛ダッシュしてたら
あっという間に過ぎていく、という感じです。
それがまた楽し~


ということで、夏の始まりの創業祭は、
今年も素晴らしかった・・・。

本当は、創業祭は岩境の前の屋外で
執り行われるのですが、
今朝は大雨だったこともあって
室内でした。

しかし、創業祭が始まる頃には
晴れ間がのぞき、青空になってきて、
さわやかなお天気になってくれました。

小学生の女の子たちによる浦安の舞は
やはり、素晴らしかった。
ぞぞぞぞぞっと鳥肌が立ちました。

みな初々しいのだけれど
だからこそ神聖で気高い。



今日、創業祭に来られた方が、
こういうような少女から女性へ育っていく
儀礼のようなものは、失われてしまっている・・・
と仰っていましたが、
まさに、そうだと思いました。

この地で育った彼女らにとって
最高の経験になることでしょう。

私は残念ながら、ここの出身ではないので
舞の奉納はこれまでも、そしてこれからも
することはなく、彼女らが羨ましくもあります。

石徹白の少女だけが経験できる
素晴らしい通過点と思います。

そして・・・
主人は、節風社という楽団に入らせてもらい
横笛を担当しています。

息子が邪魔(?)していましたが・・・


今日はお店にも大勢のお客様が来てくださいました。
ありがとうございました。

一人でも多くの方が
大西さんの写真を見てくださって
うれしい限りです。

また、石徹白洋品店の手芸品や、
野良着のリメイクの服を手にとってくださり、
がんばろう!と思えます。

ありがとうございます。

小さなお客様も最近は増えてきました。
大歓迎!


明日はとうとう、大西暢夫さんが
石徹白に来られます。

今からわくわくです。
13時半からお話会。
ぜひたくさんの方に
お越しいただきたいです。

お待ちしております!

*ちなみに、明日21日は、石徹白内で食事をとる場所が
ありませんので、ご注意ください! 
継続することって・・・
大西暢夫さんの写真や映像を観ていて
彼の、継続していく力のすごさに
圧倒されます。

圧倒・・・という言葉がふさわしいか分からないけど、
とにかく圧倒されるのです。

震災から3年以上が経った今でも、
そこで被災した人々と絆を結び、
今も通い続けてみえます。 

大西さんのお仕事は、
こうした息の長いお仕事がとても多くて、
彼だからこそ撮れる人の表情や
風景の色、というのがあるように思うのです。

私なんて、何かにつけて、
こんなに長く続けて来れたことが
いまだなくて、
続けてきたからこその境地のようなものは、
大西さんから間接的に学ぶのみです。


そして、彼の言葉も胸を突いてきます。
ありのままの彼の思いが
写真とともに表現されていて、
ドキっとするのです。

私は、彼の写真集も好きだけれど、
彼の書いた本も好きです。

飾り立てるでもなく、
遠回りな言い回しでもなく、
彼の率直な感情を通じて出てくる
言葉たち。

それにあったかい愛情を感じるのです。

こんなにも温もりのある言葉が
紡ぎだせるのは、
それをこよなく愛しているからこそ。

続けていくことで、
きっと、第三者ではなくて、
大西さんは当事者になっていくんだと思います。

でも、カメラを向けるとか、文章を書くには
ある程度客観的な第三者的な立ち位置で
あることも必要で、
そのバランスが絶妙なんじゃないかと思うのです。

入りすぎると、撮れないもの、書けないこと、
だけれど、
入り込まないと、撮れないもの、書けないことが
それぞれあって、
その間を行く大西さんの冷静さ、
それと同居する愛情・・・。


私自身、書くことを少しだけしてきたけれど、
私は客観的に書くのはものすごく苦手で、
離れて書こうとするとつまらない作文になり下がる。

だから、のめりこんだときにしか書けないのです。
そうなると、いろんな説明が抜け落ちて
押しつけがましい文章になってしまい、
誰かにきちんと伝えるものではなくなって
しまう、というのがオチなのです・・・

だから、大西さんのような文章を書きたいなぁと
何度思ったことか・・・



映像もそう・・・
ドキュメンタリーって、
確かに、すごく突っ込んで撮っていって
臨場感が醍醐味だと思うのですが、
面白くするがために突っ込んでいるとか、
映像のために対象を撮っているとか、
何となく分かる。

でも、大西さんの映像は
それよりも、大西さんと撮る人・ものの
関係性が色濃く出て、
ここにも、深い絆が浮き彫りにされています。

大西さんを通じて、
その人を知り、その人の思いを聞いて
共感し、自分の思いとしていく・・・
そんな過程を、私は辿ります。
 
一見、淡々とした映像も多いけれど、
その中にある大西さんのまなざしを思うと、
どの一つの風景にも、
強い思いを感じるのです。


私は震災後、まだ一度も東北へ行っていません。

でも、彼の写真や映像に出てくる人や風景に会いに
いつか行ってみたい・・・行くべきだと思い始めています。

いつ行けるか、まだ分からないけれど、
いつか近いうちに・・・



<大西暢夫さんの写真・映像展>
『東北とつながる』
7月18日(金)~27日(日)10:00-16:00

*21日(月・祝)は大西さんが
石徹白にいらっしゃいます。
13:30からお話会を行いますので
ぜひぜひおいでください。 
(参加費:500円 おやつ付き)
 

明日7/18から大西暢夫さん写真展が始まります
今朝は雨。

この雨と、気温の高さでぐんぐん植物が
大きく成長していきます。

数カ月前までは、真っ白な地面だったのが、
今は青々とした生命力で溢れています。

もう冬の寒さなんて思いだせないくらいです。
不思議ですね。

石徹白はこうした季節の激しい変化によって
土も豊かに、植物も甘く大きく育つように思います。
恵みに感謝の日々です。




さて、明日18(金)から
27(日)までの、大西暢夫さんの
東北での写真・映像展「東北とつながる」が
始まります。

昨日は終日、主人に手伝ってもらって
設営をしました。

なんだか蒸し暑くて夏バテしながらの
作業でふらふらふら・・・(笑)
写真に頭をぶつけたり、
上からねずみのミイラが降ってきて絶叫したり・・・

何とか8割くらい終わりました。

前回、2年前の大西さんの写真展は
すごく動的で、震災後あまり年月がたっていなかったのもあり
衝撃的な写真が多かったように思います。

そして、今回は、比較をすると、「静的」です。

そこで生きていく人たちの強さの裏側に
その人々の抱える悲しみの波が
静かに揺れているように感じます。



今回は、写真&映像展ということで、
大西さんが東北で撮影してきた30分の映像も
何本か流します。

ゆっくりと映像を鑑賞していただけるように
映像スペースにはお茶サービスも
準備しようと思いますので
ぜひご利用くださいね。



***************

東北沿岸部の現場は、
想像を絶するもので、
当時の絶望的な空気感は、
できることなら思い出したくない。

出合ったことのない人の死が
これほどまでに苦しく悲しいものなのかと、
自分が追い込まれた。

そして、多くの人のことを心から愛おしいと思った。

時間が経つにつれ
忘れていくことは増えるが
命の尊さは
どんな時代になっても
変わりのないことだけは
僕たちの伝えていくべき永遠の仕事だ。

『復興』という言葉に期待しながらも
被災した人たちの暮らしに
これからも寄り添って行きたい。

大西暢夫

****************

 
私も忘れてしまいたくない。

多くの人の命が亡くなった震災のことを。

また、いつか、どこかで起きるだろう大きな地震を
私たちは覚悟して、この日本で生きていくのです。


アメリカに留学しているときに、ホストパパに、
「どうして日本人は、地震が起きるって
分かりきっているのに、日本に住んでいるのかい?」
と聞かれてとても驚きました。


そんなこと、考えたこともなかった!


日本で生まれて、
日本で育まれ、
この地で生きていくのは
私には当たり前のことでした。

今や、石徹白に魅せられ
この土地に根付き、
これからも、当然のようにここを大切に思いながら
生きていくんだと思います。


移住を繰り返し、命をつないできた
アメリカ人のホストパパには、
確かに、分からないことだったのかもしれません。
地震のない土地のほうが
よっぽど安全ですから。


ここに住むのに前提としなければならない
自然災害について、
私は常に考えていきたいし、
その悲しみや苦しみを経験してきた
先人の思いを、私は共有させてもらいたいと思います。

それでこそ、何があっても、
希望はつなげるものだと思えるし、
命も続いていくものだと確信を持てます。

より強く、しなやかに生きたい。

その願いを叶えるための
小さな一歩としての
写真・映像展。

ぜひ一人でも多くの方に
ご覧いただきたいと思います。


皆さまのお越しをお待ちしております。

こちらにもぜひご参加ください。
*************

7月21日(月・祝)13:30~
大西暢夫さんお話会
参加費:500円(お茶・お菓子代込)

大西さんから東北のお話を伺います

*************
7月営業日間もなくです【7月18日(金)~27(日)】
すっかり夏らしく、とうもろこしも
花を咲かせ、ずいぶん大きくなってきました。

先日の台風で倒れてしまったものもありますが、
倒れたものを、一本ずつ起こして支柱で
支えてみえたりして、大切に大切に育ててみえます。

7月末からは、おそらく、とうもろこしの出荷が
始まりますので、お楽しみに!

さて、石徹白洋品店も、
7月営業日に向けて準備を進めています。

夏にぴったりな素敵なものたちが、
たくさん集まってくれました!

特にご紹介したいのが、
郡上木履さんの郡上踊り下駄!


石徹白洋品店として、こぎん刺しの鼻緒で
つくっていただき、
八幡に最近オープンした糸カフェさんでも
販売していただいています。

がしかし・・・
なんと、そこではすでに完売してしまっているという
こぎん刺し鼻緒が、
石徹白洋品店で、限定5足で置かせていただきました。

一つ一つすべて異なる色と柄。
石徹白のMさんが丁寧に刺しあげてくださいました。

本当に本当に素敵ですので、
一度手にとってみていただきたいです。

鼻緒も素敵だけど、下駄も、桧のいい香りがして
触っているだけで、癒し効果がありそうです。

日常履きにもぜひどうぞ!

また、石徹白のRさんが作られた
新作バッグもたくさんあります。

完ぺきな縫製で、ポケットなどもたくさんあって
使いやすいバッグたち。

お好きな柄・形を選んでくださいね。




石徹白の野良着復刻シリーズからは、
90歳近いRおばあちゃんからお借りしている
袖つきサックリ(ハッピ?)をベースにした
チュニック/ワンピースを
オーガニックコットンでつくりました。

トルコ産オーガニックコットン糸で
三河木綿の産地で織られているものを
今回初めて使わせてもらったのですが、
その風合いの柔らかくて気持ちのいいこと!

真夏でも本当に気持ちのいい素材ですので、
一度触れていただければと思います。


そして・・・

今月は、映画「水になった村」の監督、
大西暢夫さんの東北での写真・映像展
「東北とつながる」も開催します。

本日はその設営!
たくさーん写真が届いたので、
がんばって展示します!


この箱には何が入っているんだろう・・・?
と覗いたら・・・


うちの看板娘が昼寝していました。。。
猫の手も借りたいというのに、やれやれ・・・。


ということで、7月18日から
みなさんのお越しをお待ちしております!

*7月26日(土)は
沢知恵さんのコンサートもあります!! 
8月個展のための作品制作④試行錯誤のお歯黒媒染
引き続き、8月個展のための
作品づくりにおける出来事について。

作家の公花ちゃんと試行錯誤を続けること3日目。

ようやくお歯黒による媒染が上手くできました。


前回までの制作で、

1、石徹白の植物で地色を染める
2、ロウで絵を描く

までやってもらい、
今回は、その上から、媒染をすることで
ロウで引いた部分以外を染め上げ、
絵を浮き彫りにさせる作業でした。

ロウケツ染めをするとき、
ロウがとけないように、
ロウを引いた上からかける染料は
常温で染まるものしか使えません。

草木染めの染料はほとんど
ぐつぐつと煮ながら染めていきます。

常温でできるのは、藍か、何か・・・

今回私たちは、上からお歯黒(鉄)を
かけることで、色の変化を生み出せるような形を
試みました。

公花ちゃんは、できるだけその場にあるもの、
その地域性を作品にしていくことを
大切にしています。

だから、染料屋さんで買ってきて
ちゃっちゃと染めるのではなくて、
ここで、何を使って
どういう作品を生み出すのか、
というのを、考えてくれます。


石徹白を愛する私としては
それはとっても嬉しいこと。

作家さんとして、自分の表現だけを
全面に押し出すのではなくて、
ここだからできることを
ともに考えてくれる。

お歯黒も、ここにある古鉄を
ここにある薪を焚くことで
煮出してつくることができます。

ぐつぐつぐつととにかく温度を上げて
酸化を促進させます。


実は、このお歯黒づくりで、とても難儀しました。

これまでのように、上手くできないのです。
鉄の膜が張った状態がよいということなのですが、
張る気配が全くない・・・

丸1日、焚き続けても、できる感じがなくて
彼女も私も焦りました。

染めの師匠、森本さんにすぐにメッセージをして
様々な質問をして、
ありがたいことに、細かく答えていただきました。

そのお蔭さまで、何とか、次の日には
素晴らしいお歯黒が完成したのです!

ちなみに、お歯黒で染め上げる前の状態はこちら。


これらに鉄(お歯黒)をかけると・・・
こんなに色の変化が!(余裕がなくて、鉄をかけているときの
写真は撮り忘れまして・・・)
(上の写真の一番左の布です)


杉皮で地色を染めたもの。
やさしいやさしいピンクだったのが
ものすごい深いグレーになりました。
何ともシックでかっこいい。


これを乾かして、その後、アイロンで
ロウをとっていきます。


大きな作品なので、ロウをとる作業もなかなか
時間がかかります。

ゆっくりと、丁寧に、はがしていきます。

ロウは、蜜蝋とパラフィンが入っているので
最後は、パラフィンを落とすために、
灯油で洗います。

そして乾かしている様子・・・

キハダでそめた真っ黄色と
お歯黒をかけた部分のコントラストが
陽の光に透けて何とも言えない美しい輝きを放ちます。


2日間、格闘して、できた大作。

一時は、もうお歯黒はできないと
諦めかけたこともありました。

でも、森本喜久男さんのご指導によって
諦めずにつくることができました。

このお歯黒の作り方は、
森本さんが30年もの間、
タイ・カンボジアでの実践の中、
創り上げてきたオリジナル。

知恵と経験が詰まったものを
こうして丁寧に教えていただけるのは
本当に本当にありがたいことです。

経験もまだまだ浅い私たちにとって
ここまで完成されたお歯黒を
生みだすのは不可能なことです。


教えていただいた技術を
私の中でもきちんと確立させて、
草木染めを落ちない染めとして
実践していきたいと
強く思いました。


また、今回、ここまで素晴らしい作品ができたのは
当然、公花ちゃんのがんばりがあったからです。

諦めずに、原因を追求し続け、
挑んでいく姿には、
学ぶところが多くありました。

大変なことがたくさんあった分、
身になることが多い数日間でした。


彼女の、地域に依拠してものをつくっていく、
というスタンスは、この地域に根差して生きる
私にとっては本当にうれしいことだし、
きっと、石徹白に住むみなさんも
作品を楽しんでいただけると思います。

8月の個展がますます楽しみになりました。
 
公花ちゃん、ありがとう!
そして、まだまだこれから、さらにがんばろうね! 
8月個展のための作品制作③
昨夜から、8月に石徹白洋品店で
個展を開催する公花ちゃんが滞在しつつ
作品制作をしてくれています。

今回も、前回と同様、
自然染色によるろうけつ染め作品に
挑戦中。

彼女の力づよく、しかし繊細な
独特な世界観が、布の上に表現されていきます。


今回、カンボジアIKTTの手織りの絹織物を
使ってもらっています。

最高のキャンバスだと思います。

試験的に、機械織りのシルクで試作品を
以前つくってもらったのですが、
やはり、手織りシルクのほうが
ずっと描きやすくて
表現に向いていると彼女は教えてくれました。

手織りのほうが、ぽこぽこと節があるので、
正直、描きにくいのかな、と思ったのですが、
断然、手織りがいいと。

きっと、手すき和紙が、
日本画に向いているように、
人の手によって、織りあげられた布も、
人が描くには
一番ふさわしいのかもしれません。

手紡ぎの糸の持つ温もりは、
手織りで布になることによって、
さらに深みを増していきます。

そのつくられる工程で、
つくられるものの質が
ものすごく変わる、ということを
実感させられました。


ミシン縫いには
あまり表情のない
ひらぺったいような布が楽です。

でも手縫いであれば、
ぽこぽこと表情のある布のほうが
縫っていて楽しいし、素敵です。

そんな違い・・・

きっとこれから完成する
彼女の作品にも、
手紡ぎ手織りの温もりが
必ず現れてくるでしょう。

媒染をかける前のろうを引いた状態の作品たち。


今日は午前中いっぱいの大雨の影響で、
なかなか火が上手く焚けず、
媒染が作れなかったので
明日が勝負。

明日一日で、この作品たちが
どのような変化を遂げるのか
楽しみでしょうがないです。

明日も、どうか、
おはぐろをうまくつくれますように!
型染めの職人さん
先日の、知多木綿の機屋さん見学の前に、
型染めの職人さんの工房に
お邪魔しました。

絹の着物の型染めをされていて、
現在2代目、昭和40年代からの
工房さんです。

一反の反物を染めることができるように、
ものすごくながーい板が何枚も
天井に吊り下げられていて、
圧巻です。

職人さんは、その重たい板を
ひょいっと一人で上げたり下げたりされています。


ここにしかないサンプル帳。
あらゆる柄と色のサンプル。
どれもこれも美しくて・・・


色や素材が変わればまた雰囲気も変わる・・・
無限の可能性が
このサンプルたちから身受けられました。

伊勢型紙を活用された染めにも
挑戦されているようです。


知多木綿の機屋さんにも
共通しますが、
伝統的なものとはいっても
伝統に安住せず、
常に新しい挑戦を重ねていく・・・

ものづくりをするのであれば
当たり前のことだけれど、
すでに高い技術を持った
こうした職人さんたちの技や知恵というのは、
このような新たなチャレンジから
生み出され、重ねられていくのだろう・・・と
感じました。

絶え間ない努力、
そして新たな挑戦。

現場の空気は、
いろんな意味で
身に沁みてきます。


何かこれから、ご一緒したいと思ったし、
私自身も、自分を磨いていきたいと
強く感じました。

まずは、動いてみようと思います。
知多木綿の機屋さん見学
先日、知多木綿の機屋さんを
見学に行きました。

たつけにふさわしい生地をつくりたいと思っていたところ、
4月末の自然染色ワークショップに参加してくださった
デザイナーの松田さんが知多木綿の機屋さんと
つながりがあり、ご紹介してくださいました。

現在、知多木綿は織物産地として、
30軒ほどの機屋さんがあるそうです。

私はたつけ用の生地ということで、
着尺(巾33センチほど)の反物が欲しかったので、
着尺巾を中心に織っている新美さんという機屋さんに
連れていってもらいました。

今や、日本の機屋さんは、少なくなってきていますが、
そんな中でも品質が高く、そして様々な生地に
挑戦し続けている素晴らしい機屋さんでした。

豊田佐吉が開発した織り機は
現在も現役。


ただ、もうこの織り機を作るメーカーはないそうで、
機屋さん自ら、修理しながら大切に使ってみえるそうです。

かなり頻繁に油をさして回る職人さんがみえました。

工場内は、圧巻。
ものすごい数の機たちが、
それぞれに様々な布を織っていました。


経糸の入れ方を変えて
あらゆる柄を織っていきます。

すごいスピードですが、
この機は、手仕事と機械仕事の中間のようで、
機織の原型というかんじがします。

というのは、現在は、空気で糸を置いていき
織る、という超高速機が多いのです。
これほど手仕事的な機織機械は
古い産地だからこそ残っているものだと思います。

だから、機械が勝手に織ってくれるのではなく
職人さんの力がなくては、
ここでの機織は成立しません。

人の手があるからこそ
高品質な布ができる、そんな現場でした。

緯を準備する現場。



数えられないほどの種類の布がありました。

たつけ用を、ということで見定めてサンプルを
注文しましたが、明確な目的がないと
迷ってしょうがないほどの種類です。


今回、久しぶりに工場見学をさせていただいて
とてもいい勉強になりました。

自分が使う布がどのようにつくられていくのか、
どういう人の手によって作られているのか、
それを私がどのように縫って、
どんな人に着てもらうのか。

一貫して知っておくことの大切さを
感じているからです。


ここでは生成りの生地しかないので
これから染めの工程も様々な方法を
試みながら進んでいこうと思います。

連れていってくださった松田さん、
本当にありがとうございました!
うれしい反響
石徹白聞き書きの会の冊子が完成して、
協力してくださった方や、地元の方
石徹白を訪れて興味を持ってくださった方が
読んでくださり、みなさん口をそろえて
ポジティブな感想をくださって
本当にうれしい日々です。

編集が大変だった分、
報われた思いです。

聞き書き集って、正直、読み辛かったり
知らない地域のことだと
ページが進まなかったりするのですが、
きっと石徹白のおじぃちゃんおばあちゃんは
お話が上手で、内容が面白いというのも
あるんだと思います。

私自身、いつも話に引き込まれていくし
聞書きしている間、
ずっと笑いが途絶えなかったりすることもあって
とにかく、楽しい時間を過ごさせてもらいました。

それが、きっと文章にも出ているんだと思います。


表紙も、昨日までうちに滞在して
作品制作をしてくれた
作家、公花ちゃんのもので、
それも評判が良くて、嬉しくて。

そんなご縁をいただいた彼女が
今回、石徹白洋品店で
個展をしてくれる、というのも
絶妙なタイミングで
すべての出来事に感謝な気持ちです。


最近感じるのは、
考えることをやめてはいけないこと、
やりたいことを明確にして、
それを言葉にしていくことの大切さです。
 
やりたいことというのも、
個人的に・・・というのはもちろんあるけれど、
ぜんたいてきに、それをやることが
どういう意味を持つのだろう・・・と鑑みて、
その上での、「やりたいこと」に
結び付けていくのがいいと感じます。

私はやりたいことが
そんなにたくさんあるわけじゃないけれど、
それらは一本の線の上にあって、
細かく派生させて切り口を広げて、
多くの人に近付けていければ
いいなぁと思っています。・

そのことによって、
石徹白に興味を持ってくれたり、
石徹白を応援してくれたり
石徹白に移住してくれたりする人が
一人でも増えたら
何て素晴らしいこと!


すでに、石徹白には、たくさーん素材もあって
それぞれに関わり、尽力され、
素晴らしい成果を出して来られた方が
大勢みえて、
私も、そんなみなさんとつながらせていただいて
本当に刺激的な毎日です。

そんな恩恵をいただいているのだから
小さくても、
一つだけでも
何か、誰かに、
恩返ししていけるように、
これからも、毎日積み重ねていきたいと思います。

毎日毎日精いっぱいの日々だけれど、
何もできないと諦めるんじゃなくて、
何か一つでもできたと褒めてあげて、
また明日からの元気に変えていこうと
自分をチアアップしていきます! 
8月個展のための作品制作②
作家の公花ちゃんが石徹白に
来てくれてから4日目。

ついに、ロウケツ作品が
形になってきました。

これはまだまだ試作品ですが、
蝋のタッチに慣れてきて、
そして、お歯黒での媒染も
何とか無事にできて、
こんな素敵な試作品が完成しました!

これは地色が杉皮で染めたピンクベージュに
お歯黒をかけたもの。
コントラストもはっきりして
ものすごく素敵な表現になりました!


そして、こちらは、キハダの黄色に
お歯黒をかけたもの。
神々しいほどの黄色・・・


想像以上に、彼女の作風に合った
素敵な試作品が出来上がりました。

正直、鉄媒染として使うお歯黒が
上手くいくか、直前まで手さぐりで
不安がいっぱいでした。

温度が足りないのか、
上手くお歯黒ができてくれなくて、
途中は諦めかけたことも・・・

しかし、4月末に行った
森本喜久男さんのWSでの学びと
彼から直接アドバイスをいただいたことで
何とかお歯黒を完成させることができました。

そんなに難しいものではないと思うのですが、
お歯黒が上手くできた、ということを
認識するコツをつかむまでは
難しくて、何度か失敗を重ねました。

でも、そのおかげで、
お歯黒経験値がアップしたように思います。

自然の素材だけで、
できれば買ってきたものではなくて
ここにできるだけあるもので、
媒染剤をつくりたくて、
公花ちゃんとも相談しながら進めていきました。

もう最後は、上手くできるように
手を合わせて祈りました。

私の経験値の低さを、
神様がカバーしてくださったように思いました。

それくらい、思った以上に、
きれいに鉄媒染ができたのです。

ロウをとって
作品が顔を見せてくれたときの
美しさ!
そのときの嬉しかったこと!

挑戦して本当に良かったと
心から思いました。

すべてに感謝。

これから彼女は、さらなる作品づくりに
取り掛かります。

それも今からとても楽しみ。

7月18日からの営業日には
8月個展のご案内ができるように
私も準備に勤しんでいきたいと思います。

あぁ、8月が本当に楽しみです!

 
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