雪の多いこの石徹白に住むということ
雪がたくさん降りました。

まだ降っています。

去年は本当に雪が少なくて、
一昨年は本当に雪が多くて、
今年はどんな冬になるかな、と
思ったけれど、
一昨年ほどではありません。

一昨年は1日に1メートル積もって、
それが2回くらい続いたので
ほんと、もう雪はおなかいっぱい、
というかんじでした。

工房も母屋も半分くらい
埋もれています。



昨日夕方に夫が工房の雪を
下ろしてくれました。
だいたい2時間かかって
下ろし終って、終った頃は真っ暗でした。



ありがたや~。

母屋もあるし、納屋もあるから、
たくさん下ろす場所があるので
私も手伝いたいところですが、
さすがに幼子をおんぶして
屋根に上るわけにはいかないので、
しばらくは夫に頑張ってもらうしかありません!
よろしくどうぞ。

昨日夕方時点での積雪量は、
だいたい1メートルくらい。

長男の身長が106センチ。



ちょうど頭のあたりですね。

しかし、積もった雪は日に日に締まっていき
かさが減っていくので
累積はもっと降っているかもしれません。

風が強いときに積もった雪かな。
消火栓の上の雪帽子が斜めになっていました(笑)





雪が多くて大変でしょ、と聞かれます。
そう、大変です。

除雪しないと外に出られないし、
運転も気をつけないといけません。

畑は真っ白なので、
農産物はもうとれないし、
お買いものも、峠を下りなければならないし、
家の中も寒いから、暖房もつけなくちゃだし、
もう、ほんと、大変!!


ということも言えるんですが、
私にとってはこの大変さが
辛いことではないから、ありがたいです。


雪のときは、家にこもりがちだから
除雪はいい運動になる。

運転も気をつければよっぽど滑らないし
(対向車に突っ込まれたら諦めるしかないけど。。。)
車さえあればどこでもいつでも行けちゃう、
なんていう、車へ頼りきった暮らしへの
おごった気持ちもどっかに吹き飛ぶ。

大雪で吹雪のときは、
それがおさまるまで、
よっぽどのことがない限り
じっとしているのがいい。

薪ストーブをたいたら、
家全体がじんわりあったかくなって、
ストーブの上では煮物ができる。
(子供が好きな茹で卵も!ストーブの中では焼き芋も!)

寒いです、ほんと。
でも、寒いからか、体があったかくなろうと
熱を発しているのか(!?)石徹白に
来たばかりのときに比べると
寒さも平気になってきました。
慣れってすごい。体が進化していく(笑)。



昨日一昨日と、尊敬する澁澤寿一さんが
石徹白にいらっしゃいました。

いとしろカレッジの聞き書きの講師として。

澁澤さんは、日本の山村、地域を周り、
まちづくり、地域づくりの助言をして
歩いている人です。

彼が言いました。

「私たちは、たくさん働くために
生まれてきたわけじゃない。
幸せになるために生まれてきた」


澁澤さんを、私が尊敬する理由は、
どのような小さな村に住む、
名もなきお年寄りに対しても、
どんな小さな取り組みに対しても、
「愛」を持って接していらっしゃるからです。

ものすごい愛情深い。

人に対して、
人がつくってきた地域に対して、
人が築き上げてきた社会に対して、
愛を持っている。

だから、そんなことが言えるのかなと思います。


私は澁澤さんに聞き書きを教えてもらって
それを経験しました。

学生時代も聞き書きをやっていたけれど、
すこしちがったまなざしを持つことができました。

それは、聞き書きをする相手に対する愛情、
その人が住む地域に対する愛着が
より深くなったのです。


私はここで住むことが雪が深いから
大変で辛いんじゃなくて、
ここで工夫をしながら楽しく生きてきた
人たちに話を聞いて関係性を築いてきて、
だからこそ、
私も同じように、色々と考えて
より楽しく幸せに生きていけるような心持ちで
取り組んでいこうと思っています。
ごくごく自然に。
無理をせずに。


一生懸命とか、
必死でとか、
そういうかんじではない。

ここで移り変わる自然の中で
一人の人という生き物として
より豊かに、幸せに生きる。

そんな、文字にすると当たり前に見えるんだけれど、
当たり前にそれを実践するには
色々余計なものがありすぎる(?)今の時代に、
素直なかたちで、生きるを全うしたい。

そんなふうに思うのです。


雪が、自然の厳しさが
それを教えてくれました。

石徹白に来るまで知らなかったことを
ここに住む人たちに、
この地域の歴史に地域のかたちに、在り方に、
学ばせてもらっています。

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