「たつけ」(パンツ)について
石徹白洋品店の基本の服について
すこしずつご紹介していきたいと思います。

石徹白洋品店をもっとも象徴する服、
それが、「たつけ」というパンツです。






和服の考え方で作られているので、
布はすべて直線断ちで、無駄になる布はありません。

裁断が特徴的で和服の知識と技術の叡智が
詰まっているパターンだと思っています。

お尻の部分に余裕がありつつも、
足もとはスリムで動きやすく、何枚も愛用してくださる方が
いらっしゃるので嬉しいです。

ウエスト部分は、中に紐が通っていて調整できるのと、
ベルトもついています。
ベルトは取り外しができ、お手持ちのベルトを
お使いいただけます。





店頭では、オリジナルの昔からのたつけに近い形で
お作りしているのが
「ノラギたつけ」(18,000円~)です。素材は、リネンとコットンが中心です。

上記の写真のような、よりリッチな素材を使って、さらに、ヒップの
ふくらみが目立たないようなかたちでお作りしているものが、
「マチギたつけ」(30,000円~)です。
現在は、リネン、ウールが中心です。

ぜひ一度、店頭または、企画展等でご試着いただければと思います。


ちなみに、「たつけ」は
この集落で、誰もが履いて、農作業をしてきました。

昭和20年代の写真です。
現在、80代のおばあさんから写真をお借りしました。


実際に、着用されていた麻(大麻布)のたつけ。
股に大きなマチがあり、動きやすいです。


お尻も余裕があり、作業がしやすいようになっています。


これは石徹白で栽培された大麻布で手織りされ、
手縫い、手染めで仕立てられています。


このブラックは何で染められたのか、分からないのですが、
明治以降は、黒は化学染料が入ってきているので
そうかもしれませんし、
色のあせ方を見ていると、ベースに何か草木で茶色系で染めて、
鉄媒染をしたのかなあと想像したりしています。
はっきりしたことは分かりませんが、
すべて地域の中で生み出されたもの、ということは明確です。



このたつけは、現在でも、石徹白に伝わる「石徹白民謡」の
踊りの衣装になっていて、小学生からお年寄りまで
舞台発表で踊りをするときには、着用されています。

地域の方にも馴染みがあり、
お年寄りは「これを履いていると甲斐性がいい」と
懐かしそうに嬉しそうにお話してくれます。

まさに石徹白を象徴するパンツ。

ここに凝縮された石徹白の風景、知恵、
歴史の積み重なりを愛おしく思いながら
お作りしております。


ぜひ一度、ご試着くださいね。 
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