【工房建築】工場見学
昨日今日と、工房建築をお願いしている
宮川村のあらべえの工場に行って来ました。

石徹白の古民家の古材をすべて運びこみ、
刻み直してくれています。

家を建てる工程の中で
こうして材料を準備するのは、
もっとも重要な部分で、
必ず一度は工場に赴いて
現場を見せてもらいたいと思っていました。

工場では職人さんたちが
暑い中、作業を進めてみえました。



古材はすすがついているので
洗うのがとても大変。
木材がたくさんあるので、
洗う仕事もなかなか終わりが見えないようで・・・



私もすすのついた家具や木材を
洗ったことがありますが、
確かに、なかなか落ちないです。

でも落ちてくると、すすの下の木の色は
いぶされた濃い茶色でとてもきれいでたくましい感じがします。

洗われた木材はこんな表情を見せてくれます。
はつってあるので、デザイン性があって美しい。



これらの梁は、すべて手でけずって
この形になったもの。
つまり、機械のない時代に、
丸太から、削りだしていく過程で
こういう削り殴ったような柄がついていくのです。

今や、こうした木材を目にすることは稀ですが
古い民家の太い梁を見上げると
こうしたはつりを見つけられることも・・・。

木材の一本一本には、
墨付けがされていて、水平をとれるようにしてあります。


この作業、とても手間で、
今では、墨つけをすることはほとんどないそうです。

刻みの指示を書きこむあらべえ。
何人かの職人さんのチームワークによって
刻み作業が成り立っています。


これは、鉄砲梁といわれるものだそうです。
屋根の梁を支えるもので、曲がった木が
使われています。
こういうものを使えるのも、手刻みならではのこと。



この木材は、解体した家の梁に使われていた
とても立派なものですが、
地元の方によると「山梨」だそう。



漆を塗ると、赤味を帯びるようで、
赤系の木材は高級のものとして
重宝されたといいます。

だから石徹白で山梨を使うのは、特別なことだったようです。
そのことについては詳しく聞いてみたいと思います。
ちなみに、他の地域では、ケヤキやトチが
お大臣のおうちの梁に使われていたそうで、
地域によって、「特別」とされた木材は異なったそうです。

ちなみに、解体した家の梁のうち、
山梨以外は梁はほぼすべて杉でした。
やはり、石徹白は杉の産地。
石徹白杉はブランドだったようで、
品質も高かったようです。

解体材なので、どこまで使えるか分からなかったのですが、
ほぼすべて、再利用が可能だそうです。
屋根の垂木まで!

これだけ長いこと使われ、
そしてこれからも使っていける石徹白杉は
本当に優秀な建築材だったのだと思われます。


解体材で使えそうなものは
ほとんどすべて今回活用することに。
梁は間に合うのだけれど、柱は解体のときに
小さく切られてしまいました。

基本的には梁、床板の一部、建具は昔のもの。

どんな建物になるのか、
想像するだけでわくわくします。


石徹白で長い間
愛情持って管理されてきた家が壊されはしましたが、
新しい命となり、生まれ変わります。

ここでしかできない
特別な建築物。

ぜひたくさんの方に見に来ていただきたいです。
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