草木染めの実験
昨日と今日、草木染めをしました。
今回は、まだこれまで染めたことのないもので
試してみたいと、少量ずつの実験です。

草木染めというと代表的なもの、
例えば、藍染めとか、柿渋染、
茜染めなどがありますが、
石徹白洋品店としては、
石徹白の中で簡単に手に入るものを
使っていきたいと思っています。

確かに、藍染めもやりたいし、
柿渋染めも、茜の色も魅力的。

だけれど、染料の材料を購入してまでやるのは
この自然豊かな土地では、何か違和感があるし、
何より、それぞれの季節ごとに異なる
石徹白ならではの色を出したいと思うのです。

ということで、本当にすぐ傍で
たくさん採取できるものを選んで
煮出してみました。

こちらは、イタドリ。


白鳥あたりでは、お漬物にする方も
いらっしゃるようですが、
石徹白の人で、イタドリを食べる、というのは
聞いたことがありません。
(ちなみに、つくしも食べません。
はかまをとるのが面倒だし、
他にいくらでもおいしい山菜がとれるから?)

とにかく、雑草として、皆に嫌がられています(笑)

なので、染め材に使えないかと実験の一つに。

そして、ギシギシという、これも雑草。


こちらも葉っぱが巨大で本当に邪魔者扱いされています。
根っこが強靭なのでなかなか除去することができなくて
うちの畑も起こさない部分は、
これらに占領されてしまうほど、すごい繁殖力です。

地域外の何人かの方から、
これは食べられるよ!と教えていただきましたが、
さすがに、これだけ大きく固くなった葉っぱは
おいしいようには見えなくて・・・。

これも染め実験の仲間入り。

そして、シダ。


写真は、うちの池のほとりのシダですが
山に入ったり、大きな川のほとりには
ものすごく巨大なシダがたくさーん生えています。

格好がいいし、ケジ(石徹白弁で雑草のこと)よけに
なるので、わりと集落のみなさんは嫌がらず
そのままになっていたりします。

庭に生えている小ぶりのものではなく
ちょっと大きな川沿いの、
一枚の葉っぱの長さが50センチ以上も
あると思われるものを選んで使うことにしました。


今年は石徹白は4月いっぱい雪があって、
ようやく最近春が訪れたばかり。

植物の育つ勢いも、まだまだこれから、というかんじなので
もしかしたら、今よりも、もう少ししてからのほうが
色がいい具合に出るかもしれません。

それぞれ、煮出して、糸を染め上げ、
1週間後に洗い流し、干し、完成です。

まだどんな色が定着するのかは分かりませんが、
今のところ・・・

◆イタドリ:ものすごい薄い黄色。定着するか分からないほどの色に
なってしまいました。

◆ギシギシ:イタドリより赤味のある黄色。こちらも色がとても薄いですが
イタドリとまた異なる色味なので、定着したら、それぞれで
面白味のある糸になりそうです。

◆シダ:煮出して1日おいた後、染め液が赤味のあるピンクに。
糸にもわりと濃く色が入りつつあります。
煮出したすぐは黄色い液だったので意外。とてもおもしろい結果に
なりそうです。


春は、植物は主に薄い黄色にしか染まらない、ということを
いろんな人から聞いていたので、
シダの結果が意外で嬉しかったです。


そして、薄い黄色といっても、
イタドリとギシギシで色味が違います。

同じ緑色の葉っぱだけれど
やはり、その植物が秘める力というのは
本当にそれぞれ違って個性があるのですね。

その不思議さを思うと、
色が薄くて残念・・・というより、
自然の神秘にうっとりしてしまいます。

定番のよもぎは
まだまだ小さいので、
7月か8月くらいに。

そして、去年染めてみて
とても素敵な黄色に染まったスギナ、
花が咲く直前に染めるとピンクベージュになる
アカソ。

そのときどきで、
本当に美しい色を
それぞれ出してくれる植物が
たくさん周りにあって
夏場は常にわくわくした気持ちになります。


そして、できるだけ、薪を使った染めをしています。
ガスはやっぱり便利だけれど、
これだけ多くの森林に囲まれた土地なのに、
どこか遠くから運ばれてくるガスを使って
染めるのも、なんだか違うと思ってしまう・・・。


豊かな自然を資源ととらえ、
この土地で得られる恵みによって
暮らしを営んでいく。
具体的に言えば、経済をも回していく。

そんな形が私の理想です。


石徹白の自然によって得られる色で
石徹白で培われてきた野良着を
今の時代に着られるように・・・

私の夢はどんどん大きく膨らみます。

夢を夢としないよう、
今だからできることを
小さくても続けていこうと思うのです。
コメントエリア
■使う部分について
栃木の佐々木と申します。IKTTの森本さんのFBから拝見させていただきました。
さて,イタドリとギシギシですが,どちらも地下茎を使うとよいですよ。イタドリは灰汁媒染するとミョウバンや鉄にはない魅力があります。ギシギシの根にはエモジンという堅牢な黄色色素が多く含まれるのでご検討ください。地下茎ですと乾燥して保存も可能ですから有効かと思います。シダは経験がありませんのでコメントは差し控えさせていただきます。
佐々木和也 15/05/22 16:24

■ありがとうございます。
佐々木さま、
コメントをありがとうございます。

イタドリとギシギシの地下茎ですね。
しかも、イタドリは灰汁で!?
ぜひ挑戦してみたいと思います。

地下茎をとるのは
大変かもしれませんが、
冬にも使えそうなのが
魅力的です!

ちなみに、シダはとってもいい
赤味を帯びた色になりました。
またブログでアップいたします。

また、色々御教示ください。
ありがとうございました!!
kaoringo 15/05/22 18:55

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