杉葉がくれたさまざまな色
4月後半に行った杉葉染めの糸を
洗って、ようやく巻き取る作業まで
することができました。

こんなにも、様々な異なる色が
出てきてくれました。



どれもとってもやさしい
黄色をベースとした色ですが、
それぞれ色味が異なります。

一番左から。

こちらは、杉葉染めのスタンダードな
レモンイエロー。
普通に染めるとこうなる、という
私の中の答えの一つの色。


写真では淡い色に見えてしまいますが、
春を象徴するような、わりとしっかりとした
イエローで力があります。


そして、今回、偶発的に現れたオレンジがかった黄色。
色のトーンが、上のレモンイエローとは違います。


これは一度くつくつと煮て、
その後一晩置き、
さらに煮出した杉葉で染めたものです。

杉皮で染めたときの赤味が
プラスされているような印象でした。

この色は、何かの偶然で出たものなのか、
こういう染め方をすると必ず出るものなのか
実験したくて、もう一度同じ条件下で染めたものが
こちら。



まったく同じ色にはならなかったけれど、
やはり、オレンジっぽい色が加わって
一日で染め上げたイエローとは違う
オレンジ寄りの深さを感じられます。

これで、杉葉染めのバリエーションが広がりました。

自然の色の不思議に感銘を受け、
なんだか嬉しくなるとともに、
石徹白でふんだんに入手できる杉葉で
2つの色を手にすることができるのは
大きなこと♪

そして、これはまだこれからもう一度染め実験を
したいと思っているのですが、
灰汁の媒染を使ったもの。

赤味がぐっと追加され、また違った色味になりました。


これもまたすてきな色合いです。
ただ、糸を最終的に洗ったときに、
色が、他の糸よりもかなり落ちてきたこと、
色ムラが、他の色のときよりも
たくさん出てしまったことから、不安があります。

退色が激しいのではないかと・・・
とはいえ、日光に当てて3日間くらい干しましたが
それほど退色していないので、
洗濯(摩擦)による退色を調べていく必要があります。

また、ムラになってしまった理由を
解明していく必要もあります。

とはいえ、ミョウバンだけではなくて
こうして灰汁で媒染することで
色が広がることもよく分かりました。

まだできていませんが、
鉄媒染(おはぐろ)も自作して
染めてみたいです。


草木染めはほんとうにいろんなやり方があるし、
様々なものを染めてみえる方がたくさんいらっしゃいます。

よいところを参考にさせてもらいつつも、
この石徹白で、
できるだけ、外から何も買うことなく、
自然の恵みと、生活の知恵から
使えるものを使わせてもらう、
というスタンスでやっていきたいと思います。

染料や媒染を購入して草木染めをすることも
できますが、せっかく、これだけ身の回りに
豊かな大自然があるのだから。


お散歩していると、
あれも、これも染めてみたい、なんて
気が焦ってしまいます。

自然の移り変わりはほんとうに速くて
待ってくれませんが、
同時に、また来年、やってきてくれるだろう季節に
わくわく期待することもできます。

焦らずに、
でも、ちょっと急いで、
たくさんの学びと恵みを
この大地からいただいていきたいと思います。
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