すばらしき藍染め
11月23日、約半年間通った
藍染めワークショップの最終日でした。

中津川阿木にあるしずく地藍工房さんの
種まきからの藍染めは、
毎回学ぶことと感じることが多く、
いつもいつも素晴らしい時間を過ごさせてもらいました。

みなで育てた藍で建てたもの。
小さいけれど藍の花がきれいに咲いています。
まさか、あの小さな種だったものが・・・と
これまでの工程を経てきたからこそ
藍建ての奥深さに驚いてしまいました。


工房内にすでに建てられている藍も使って
参加者がそれぞれ好みに絞ったりしたものを染めていきます。


染めたものをほどいて、仕上がりをわくわくしながら見ます。


私は板締めをしてみました。
真ん中の丸のもの。
完成するまで想像がつかなかったのですが、
要領がつかめてきたら、もっといろんな柄をやってみたい。


参加者みんなで写真撮影。
半年間、毎月のように出合ってきたので
打ち解けて、すてきな仲間たちになりました。


遠くは千葉、和歌山から何時間もかけて通って来られる方も。
ここでのワークショップがいかに貴重なものかよく分かります。

最終日ということで、寂しい気持ちになりました。
そうなれるような場をつくってくださった
しずく地藍工房の戸塚さんには本当に感謝感謝です。




種まき、苗づくり、定植、刈り取り、乾燥、
すくもづくり、藍建て、藍染めと進んでいきましたが、
何ら難しいことも特別なこともありません。

藍が藍染めのために必要なかたちになっていくのを
人の手でお手伝いをしていくだけです。

栽培する段階でもそうだし、
乾燥させて、温度を上げて、すくもをつくり、
きちんと管理をし、藍を建てるときもそうですが、
なんだか子育てに似ているように感じました。

すくもをつくることや
藍建てをすることは
特殊な技術が必要だったり
手間がものすごくかかったりというイメージがあって、
もちろん、それはその通りなんだけれど、
藍に対して愛情を持って接していくことができれば
困難なことではないなと感じました。

毎日の子どもの様子を
母として見て、
何かあったときに、それに対応して、
季節の変化を愛でながら
また、子どもの成長を喜びながら
ともに生きていくこと。

藍を建てるということは
それと何ら変わりがありません。



でも良く考えたら、
本来、何でも、そうあったんだな・・・と思ったのです。

一枚の服をつくるのだって、
糸を績みだすために
麻を栽培するところから始まって、
大切な家族に服にして仕立てるところまで、
麻が植物である限り、
自然の循環のなかで
同じように手塩にかけて、育んでかたちにしていく。

食べるものも、住む家の木材だって、
着るものも、あらゆるものがそうだった。

今は、どこからくるかよく分からないものを
ひょいと買ってきて、使っては捨て・・・ということが
簡単にできてしまうから
当たり前のはずのことを忘れてしまう。

それを、種まきからの藍染めのワークショップで
教えてもらったように思います。



生まれたときから、
なんでも便利に揃う環境の中で
育った者として、
「本来の姿」として、今回認識したことが
本当の意味で心身の中に入れて消化して
実践できるか、というと
そんな自信はありません。

やっぱり、簡単に、お店で買えるものは買ってしまうし、
ものを、最後まで大事にできる心があるか不安なところです。


だけれど、今生きている時代背景を知り
その流れの中での自分の立ち位置を見定めて、
そして、今後望ましいと思える未来へ
自分が進んでいくために
必要と思える中心的な価値観の一つとして
心に据えることができたので、
それは大きな収穫だったのではないかと思います。


私は石徹白洋品店として、
それをかたちにして、
多くの人に伝えていくことが、
今の私にできる役割なのかなと考えています。 


大切な時間を、
貴重な仲間との出会いを
ありがとうございました。

すばらしいワークショップという場でした。

しずく地藍工房さんに、
そして息子を毎回みてくれた家族に
心から感謝して。 
コメントエリア
■楽しく拝見しております。
私は地球という小さな惑星で、人も動物も植物もみんなで助け合って生きていると思います。実は荘川に祖母から引き継いだ古い山小屋があり貴店にお伺いしたいと思うのですがなかなか時間が取れません。石徹白は檜峠を越え俗世間と隔絶した別天地といった印象がありいつかお伺いしたいと思います。いつも素敵な写真とコメント楽しく拝見しています。この場をかりお礼をお伝えいたします。なお間もなく師走にて十分にご自愛ください。
woodspoon 14/11/25 21:02

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