岐阜新聞 素描 連載第1回「洋服をつくるとゴミが出る」
3月1日に掲載された
岐阜新聞の「素描」の記事です。



私は、小学校・中学校と家庭科の成績はとっても悪くて、
ナップザックやきんちゃく袋を作ることさえ苦痛で、
ミシンも、触ると壊れる、みたいなタイプでした。

そんな私が石徹白に移住するにあたって
一念発起して(29歳から)専門学校に通うのですが、
それはそれは大変な日々でした。

基本的な手縫いも、ミシン縫いも、
私よりずっと若い子たちがものすごく美しく仕上げていくのに
私なんか、本当に劣等生で・・・。

仕事が終わってから、夜間に行くこともありましたが、
泣きそうになりながら、夜、ちくちくと運針を練習したことが
思い出されます。

そんな2年間を経て、何とか、デザインから製図、
裁断、縫製まで、ようやく一通り理解し、実践できるようになって
その喜びはひとしおでした。

そして、ようやく、好きな布で服づくりに取り掛かれる、と
喜んでいた矢先・・・
その選んできた「布」に愛着がありすぎて、
ハサミを入れることに何度も躊躇しました。

なぜなら、一度ハサミを入れたら取り返しがつかない、
しかも、カーブでちょきちょき切り刻んで、
いっぱいハギレがでて、しかも、その形が
あんまりバラバラなもので、再利用もできない!
(するとしたら、布を綿に戻して、また紡ぎなおす、
くらいしかできない!)

私は、本当に頭を悩ませました。

こんな方法で服ってつくられているんだ。
せっかく、手紡ぎ手織りでつくられた
大切な布なのに・・・


服屋をやろうと決めたのに、
洋服をつくれるかしら・・・と
自信をなくしていったのです・・・。

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次の掲載は、3月8日(水)です。
掲載されたらまたご紹介しますね!