藍の葉、ついに二番刈り完了
初めての藍の栽培。

今日、二番刈りが終了しました。

大きな一区切りの日でした。

藍はおかげさまで、ふさふさになりました。


育苗に失敗し、
仲間のみんなに、苗やら、挿し木やらを分けてもらい
必死に1枚の畑を埋めました。

2枚目の畑は埋まらずに他の作物にかわってしまったので
目標の量には届かず・・・。

しかし、今私ができるぎりぎりの大きさだったのではないかと、
畑の始まりを振り返って思っています。

1歳にならない息子をおんぶしてコマメで耕し、畝を立てた。
みんなに来てもらってマルチをかけて、少しずつ定植をした。
梅雨時には、頻繁に大和に通って、雨を狙って挿し木をした。
子供たちが起きる前に、朝畑に出て、草取りや追肥をした。

今思うと、いつも必死で必死で、
なんとしてでも、1枚でも多くの藍を育てようと、
そればかり考えてきました。 

思いが届いたのか、挿し木で増やした藍たちも
本当に立派に根を張り、繁ってくれました。

もうだめだと諦めかけたときにも、
仲間がいてくれたから、師匠が励ましてくれたから
なんとかここまで来ることができました。

刈り取りの今日は少し寂しい気持ちがしましたが、
同時に、少しほっとしました。


畑ってほんと、大変。
私の思うようにはすべては運んでいけない。

雨が降ってほしいときには雨は降らず、
暑くなってほしいときには暑くなってくれず、
だけれど、いつの間にか、自然は自然のままに
しかるべきかたちになっていく。

勝手に焦るのは、私の身勝手。
そんなことお構いなしに、藍は気がつくと大きくなってくれました。

だけれど、
あー、大変だった、もうやめよう、 という気にはならず、
来年はよりよくしていこう!と思うのみ。

人の気持ちって不思議ね。

来年は今年よりもよりよくしたい、
その次はさらによくしていきたい、と思うのです。

毎日あんなに大変だったのに。

こんなに大量に収穫できました。


乾燥させたら、ものすごく少なくなってしまうし、
すくもにしたら、さらにさらに少なくなるけれど、
これが、すべて、藍染めのスタートにつながります。

むしろ、藍の葉栽培を飛ばしては、何も始まりません。

まさに、藍の事始め。


今日も、大人7人、子供3人(次男含む)が
お手伝いに来てくれました。

みんなで育て、みんなで収穫。
来年には、藍建ての練習ができそうな
そんな幸運に恵まれました。

藍染めの工程は長く、遠いけれど、
かつては、当たり前のように
地域単位でやってきたこと。

藍の服を身に着ける理由があったということ。

私はそれを知りたい。
体感として、学びたい。

そして、継承することで、
地域と自然の一部となりたい。

そう思うのです。

さあ、乾燥作業はまだまだ続きます。
お天気が続く間に、かりかりに干せますように、
お天道様に感謝して。

9月の営業日まであとわずか!【9月3日~10日、16日、17日】
すっかり秋を感じるようになった石徹白。

リンリンリンと外では秋の夜長を代表するような
虫たちが元気に鳴いています。

家を通る風も、ひんやりとして心地良く
これまで暑さにぐったりとしていた脳みそが
一気に活性化し、体も動きやすくなってきました。

少し遅れてしまいましたが、
ようやく、ハクサイと大根の種をまき、
今年は念願の玉ねぎにも挑戦しようと
意気込んでいます。


そうそう、藍も立派に育ってきました。
石徹白の短い秋を思うと、
そろそろ刈り取らないと、乾燥するのが
ままならない・・・と焦りつつも、
ここ数日の蒸し暑さ&雨のおかげで、
ぐんぐんと大きくなっている様子を思うと
もうちょっともうちょっと・・・と刈り取りを
先延ばしにしたくもなります。

初めての年だからか、
本当に全てが手さぐり。

何が正しくて、何がいけないのか、
よく分からないまま、
今できるベストを尽くす・・・。

1キロでも、1枚でも、いや、1グラムでもいい。
少しでも多くの収穫を得られますように。

1年に1度しかできない挑戦を
貴重に思うのです。

そして、この土と触れる毎日にありがたさを感じます。

土に触れると落ち着くよ、という話は聞いていたけれど、
もちろん、それもあり、
さらに、土に触れるということを
一日のスタート(私の場合は息子たちが起きる前の、
5時半~6時半くらいの時間)に据えていて、
それによって、今日という一日がとてもいいバランスになる。
 
といっても、ブヨに刺されちゃってかゆかったり、
草とりをしている最中に長男が起きてしまって
引き上げなくてはならなかったり、
思うようにいかないことも多々あり・・・。

毎日試行錯誤、
体力・気力の続く限り、
なんとか、生きている。。。というような状態です。



さて、前置きが長くなりましたが・・・

9月の営業・企画展に向けて
着々と・・・?遅々と・・・?準備を進めています。

一人でも多くの方に、
石徹白に、足をお運びいただければ幸いです。

****
スペインや西サハラなど、各国に滞在しながら、
その土地の特徴を活かした作品制作を続ける
アーティスト、公花。
彼女が石徹白に滞在し、ろうけつ作品を製作。
日本のやさしい自然の色と、
異国の香りの漂うデザインが見事に融合し、
心あたたまる、しかし、刺激溢れる作品たちを
ご覧ください。

期日:9月3日(土)~10日(土)、16日(金)、17日(土)

時間:10時~16時

<9月10日(土):公花トークイベント>
公花さんの活動について、お話を聞き、
その後、スペインやアフリカのフードを
いただき交流します。
時間:13:00~15:00
会費:大人1000円 小学生以上300円
定員:15名

*****




そう!そして、9月は石徹白での営業の他にも、
東京は新木場にてグループ展に参加します。

また詳細が分かり次第、お知らせしたいと思います。
初の東京進出!? どうなることやら~。



さあ、明日は小麦栽培の土づくり。
小麦のふすまを、藍建ての栄養に使うとのことで
去年から少しずつ栽培しているのです。

植物の成長とともに、
私もゆっくりでも成長できますように。

おやすみなさい。 
石徹白の刺し子模様
今年の頭、地元のT翁から
お借りした石徹白の古い野良着たち。

その中に入っていた宝物のハギレがありました。



何に使ったものか分からないけれど、
こぎん刺しのような刺繍が総刺しされていて
何かとても大切なものに使っていたものでした。

よくよく見ると、見たことのないような模様があって、
石徹白にしかないものなのだろうか!と興奮しました。

そこで、この模様を、抜き取って、今後、使っていけたらなあ、
石徹白らしいものができるなあ、と思って、
石徹白のこぎん刺し作家さんのMさんに
お願いして、こんなすてきな見本を作っていただきました!
さすがMさん!美しい!!



津軽で発展したこぎん刺しの模様と似ているけれど
見たことのないようなものもあります。

元のものを見てみると、
急に模様が変わっているところがあるので
刺した人はなんだか楽しみながら
こうしてみよう!ああしてみよう!と思って
いろいろ試していたのかな~なんて想像しちゃいます。

この模様で、石徹白オリジナルの作品を
つくっていけたらなあと思っています。

先人の知恵に、意匠の発想に、
さらなる感謝を抱きつつ・・・。
今年の絵本は泰澄大師、白山開山の物語
今年も、絵本づくりを進めています。

去年の第一作目、「ねいごのふたまたほおば」に続き
2作目の製作です。

今回もイラストレーターの南景太くんにイラストを
お願いしましたが、前作とは雰囲気ががらっと変わって
とても楽しみな感じになってきました。

製作の途中をご紹介しますね。

まず、小学校に保管されていた物語をもとに、
分かりやすく解釈していく作業から始まります。



その過程で、今回は、泰澄に詳しい
大師堂を管理されている上村修一さんのところに通い
助言をいただいています。

ラフスケッチを描き、ページ構成や
文章の確認を進めていきます。



今回はデジタルコラージュという
手描きと、グラフィックデザインを組み合わせた
イラストづくりに取り組んでくれています。
こんなふうにイラストが出来上がっていきます。


そして、こんなイラストや


こんなイラストなど



が完成していきます。

景太くんらしくて、とてもおもしろみがある作品になりつつあります。

今回は、泰澄が白山を開山するストーリーで、
冒険物語のような内容なので、
なんだかロールプレイングゲームをしているかのような
そんな心持ちにもなります。

古い物語だけれど
新しいタッチの絵で
わくわくする作品になりそうです。

今回、絵本完成は10月を予定していて、
10月1日~原画展を開催予定です。

その周辺で、去年同様、クラウドファンディングで
ご寄付をお願いするかと思いますので
その際には、どうぞご協力をお願いいたします!
 
9月企画展、公花のろうけつ作品づくり
公花ちゃんとの作品制作は今年で2回目。

前回は、カンボジアのシルクを使って
初めてのろうけつ作品を作りました。

ろうけつ草木染め素人の私たち、
試行錯誤を繰り返しました。

まず、地色を染めました。
ベージュは杉の皮。
黄色はキハダ。

その上から、絵を描き、


さらにその上から鉄媒染をかけると・・・


ろうで絵を描いた部分を落すと、完成。
これが2014年に作って展示した作品です。
(鉄媒染は、カンボジア、クメール伝統織物研究所の
森本喜久男さんに逐一アドバイスをいただきながら作りました。
そして、ようやく、近頃、上手くできるように!)


今回は、柿渋を中心に使用しています。
ろうで絵を描き、柿渋の濃淡を活かしてさらに色を加えます。


ろうをとると、このような作品に・・・


柿渋は、日が経つごとに色が変化してくるので
このままの色の雰囲気では留まらないと思います。

公花ちゃんは、アフリカの西サハラや、スペインで
作家活動を展開しているのですが、
そこを訪れるたびに、自分自身、そして作品が
変化をしていくと言います。

もとは日本画を学んできた彼女ですが、
それに留まらない種類の本当に様々な方向性の作品を
生み出し続けています。

私はこの柿渋の作品を見て、
そんな彼女の変化し続ける、という部分において
とても馴染む、ふさわしい作品だなあと思ったのです。

そして、「変化」も含めて、彼女らしいし、
それが大きな価値なのではないかと感じています。

今、何もかも、売っているもの、提示されている作品たちは
その静止して完成された状態が、消費者側からの
期待物として在り、それをお金と替えて手に入れるようになっています。

けれども、もともと、自然に由来した素材を使ったもの、
例えば、木製の家具だったり、草木染めの服などは、
当たり前のように経年変化していくものとして
長い歴史の中で、受け入れられてきました。

アート作品もそういう部分があっていいし、
だからこそ、引き受け手のカラーも出るというもの。

この人が使うと、こういう形になっていく、
あの人が使うと、こういう色になっていく・・・・

何もかも移ろい、変化していくもの。
そこに美点を見出すという意味では、
私は、彼女のろうけつ作品たちの刻一刻と変化する在り方に
共感するのです。


そしてもう一つ。
公花ちゃんは、そこにあるものでものをつくろうとする。

何かお金で買ってきて加えるのではなく、
あくまでもそこに必然性のあるもので・・・

それは、アフリカの砂漠地帯では水が貴重だし、
お金で簡単にものが買える場所ではなくて、
そこにあるものだけでものを生み出してきたからかもしれません。

ここ、石徹白にある染め材で、
この地域の特徴を活かすような方法で
作品づくりをしてくれるのが、
私にとってはとても嬉しく、
ここでしかできないものが
誕生していく瞬間に立ち会えて
大きな意義を感じています。

どこにでもあるようなものじゃなく、
ここでしかできない、ここでしかつくれないものを・・・


9月3日からの展示に向けて、
今もまだ作品づくりは続いています。
時間がないなか大変ですが、
それもまた、一つの要素。

どんな展示になるか楽しみでわくわくしています。

展示、そしてトークについても
多くの方にいらしていただければ幸いです。

*****

スペインや西サハラなど、各国に滞在しながら、
その土地の特徴を活かした作品制作を続ける
アーティスト、公花。
彼女が石徹白に滞在し、ろうけつ作品を製作。
日本のやさしい自然の色と、
異国の香りの漂うデザインが見事に融合し、
心あたたまる、しかし、刺激溢れる作品たちを
ご覧ください。

期日:9月3日(土)~10日(土)、16日(金)、17日(土)

時間:10時~16時

<9月10日(土):公花トークイベント>
公花さんの活動について、お話を聞き、
その後、スペインやアフリカのフードを
いただき交流します。
時間:13:00~15:00
会費:大人1000円 小学生以上300円
定員:15名


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期日以外の日にお越しになる場合は
事前にご一報ください。
9月いっぱいは、展示する予定です。

ご連絡先:infoアットitoshiro.org
*アットを@に直してお送りください。
電話番号:0575-86-3360
9月の企画展&営業日 9/3-10, 16, 17
気がついたら、石徹白は秋の気配。
お盆も過ぎていきました。

石徹白では、お盆に帰省する方が多く、
家の周りでバーベキューを楽しむなど
賑々しい雰囲気が漂っています。

しかし、それが終われば気分は秋。

秋冬野菜の準備に追われます。

藍も、花をつけはじめたのもあり、
種を実らせる支度をしているようです。

さて、9月の企画展と営業日のお知らせです。

気持ちのいい石徹白の秋を満喫しに
ぜひいらしてください。

<企画展>

公花展「旅する布」

(柿渋染めろうけつ作品)

期日:9月3日(土)~10日(土)、16日(金)、17日(土)
時間:10時~16時
 
スペインや西サハラなど、各国に滞在しながら、
その土地の特徴を活かした作品制作を続ける
アーティスト、公花。
彼女が石徹白に滞在し、ろうけつ作品を製作。
日本のやさしい自然の色と、
異国の香りの漂うデザインが見事に融合し、
心あたたまる、しかし、刺激溢れる作品たちを
ご覧ください。

*トークイベント*
彼女のスペインや西サハラでの活動について
お話を聞きながら、異国のお料理をいただきます。

日時:9月10日(土)13:00~15:00
参加費:大人1000円 小学生以上300円
定員:15名 



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彼女は、石徹白に滞在しながら
ろうけつ作品をつくってくれました。

くるみの葉、杉の葉、あずきの煮汁、
そして柿渋。

身近にある染料をつかっての挑戦。

石徹白らしい、だけれどどこか外の風を感じる
作品たちができあがりました。

多くの方にご覧いただきたいと思います。
ぜひ足をお運びください。