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お店の設営
実は、私がとても好きな作業。
それが設営です。

どんなふうに飾ったら
すてきに見えるかな。
服が生きるかな。

そんなことを考えながらやっています。

とはいえ、ディスプレイについて
勉強したことがあるわけではないので
いつも手さぐり。そして夫にも相談しながらやっています。



息子もちょっとお手伝い!?(邪魔?)

石徹白の野良ズボン、たつけと、
はかまの展示もなかなかいい雰囲気。


このズボンたち、すべて石徹白の方につくってもらっています。

石徹白に今も残る宝物である野良着ズボンのパターンを、
これからも、石徹白の人の手によって
引き継いでいければいいなあと思います。

みなさんに色々選んでいただけるように
バリエーションも増やしました。

また少しずつご紹介していきます。 
次第に馴染む
工房の完成、引き渡しから4日が経ちました。

その後、お天気がいい日は、
毎日、窓や扉を全開にして
風通し良くするようにしています。



なんとなく、私自身なのか、
もしくは、この建物自体なのか、
ぎこちない雰囲気だったのが、
少しずつやわらかく、近しい空気感を
漂わせ、身近に感じられるようになってきました。

「家は生き物」とは良く言ったものだと思います。

まさにそう思うのです。

大工のあらべえが、
「使っている状況を、見学会で見てもらいたい」と言ったので
ここ数日、私は急いで2階のショップの設営をしています。

確かに、建ったままの、まっさらな工房を
見学会で見てもらう、というのもいいなあと思ったのですが、
それでは、ぎこちなさが抜けず、かちんこちんで
ちょっと近づき難いように思うのです。

設営のために、毎日頻繁に足を踏み入れ、
古い家具が入り、空気が入れ換わり、
場が場としての準備や心構えが進んでいくことで
この建物はよりよい表情を見せてくれている。
そんな気がしています。



私はまだ未完成なかんじのこの玄関の石畳が好き。

そして、そこから見える内部の様子が愛おしい。
なぜなら、解体される前のおうちの間取りと少し似ていて
郷愁を感じるとともに、ここにこのおうちが来てくれたことに
不思議な運命を感じているからです。


じんわりと、木の温もりを感じながらも、
きりっとして妥協のないあらべえの仕事から
背筋が伸びるような、学びの多い場となっています。

本当に少しずつ、毎日の触れあいを積み重ねることで
よりよい関係を持てる、そんな期待を抱きつつ。
 
種から芽が出るということ
4月20日に種を蒔いて、
5日後。
今日、藍の小さな小さな芽が出ていることを
発見し、小踊りしそうなくらい嬉しかったです。



小さすぎて、カメラも上手くフォーカスできないくらいの
かわいらしい葉っぱです。

師匠の指示通り、ビニールでトンネルをつくって、
中を温めて、1週間ほど。

毎夕、水をやって、気温が高い日は
トンネルを外して外気にさらす。

それをただただ繰り返す。


これまで畑は夫任せ。
さらに、夫もほとんど苗を買って来て
野菜を栽培していました。

種から芽を出して、それを定植というのも
少しはやっていたみたいだけれど、
実際、私自身はあまりタッチしてこなかった領域です。


だから、種のすごさを、今回初めて実感しました。

あの小さな小さな黒い粒の中に、
こんなきれいな緑を、どうやって持っているのでしょうか。

土の中に入れて、水をやり、お天道様の光とあたたかさによって
こうしてにょきっと頭を出す。
重たい重たい土を押しのけて、地上へ出てくる。

小さな小さな種にとっては、
ものすごい重労働だと思うのです。

それをいとも簡単に(見えるだけ?)
なしとげてしまうとは、どういうこと・・・?!

しかも、これからぐんぐんぐんぐん育って、
青々とした葉っぱを茂らせ、
やがて花を咲かせ、何十倍、いや、何百倍もの
種を実らせることになる。

なんて生命力なんでしょうか。


昨秋に蒔いた麦の種もこんなに大きく立派になりました。


一粒の種が、こうして実りを約束してくれる。

私たちは、そのお手伝いを、少しだけするのみ。
しょせん、それくらいしかできない。

種を生産することもできない。
土を生み出すこともできない。

私たちは、この自然界にすでにあるものの中で
生かされているだけ。

自然の摂理に依ってしか生きられない。


美しい花を見て心を奪われるのも、
豊かな実りによってお腹が満たされるのも、
同じこと。私たちが自然の一部だからこそ。


私も、
藍の種のように
小さくても、青々とした葉を茂らせるように、
しかるべきことを、私ができること、やるべきことを
全うしていきたいと思うのです。

それが、この自然の中にいただいた
一つの命としての役割。


藍の種をこうして蒔いて、
藍の葉を収穫することを楽しみとしているけれど、
それ以上に、私に生きることの学びを
もたらしてくれているのです。

あらゆる出会いと、
今のこのときに感謝して。
5月の営業日について
間もなく5月・・・

石徹白洋品店最初の営業日は、
5月3日の工房完成見学会です。

先日の引き渡しから、
とにかく、2階の店舗準備を進めています。

そして、3日と、さらに7日から1週間行う営業期間には、
大工の荒木くんの工場で撮影された、
工房建築作業の写真を展示する予定です。

構造材を手で削ってつくり上げるとは
こういうことか!?と、自分の目で見て初めて知りました。



(大工の山本耕平さんが柱・梁を手削りしている様子です)

ものすごい手間と時間、そして技術が必要となった
今回の工房建築について、おさらいするような内容の
展示になりそうです。

3日に来られない方も、7日から1週間は写真展示も
引き続き行っておりますので、おいでくださいませ。

<5月の営業日>
5月3日 完成見学会 *11時~、14時~ 大工による説明
5月7日~15日 営業期間
*10日(火)はお休みです
*15日午前中は中居神社春の例大祭のため、13時より営業します
 
【工房建築】完成。ついに引き渡し。
本日、工房の引き渡しが行われました。

去年の9月から足掛け8カ月。
ようやくようやく完成にこぎつけました。

様々な思いが詰まり過ぎて、
一言では説明できない感慨深さです。


とにかく、ものすごい建築物が完成しました。

詳細に見れば見るほど
大工のこだわりと手の込んだ様子を
見てとることができます。

私自身も見逃してしまうような
小さなところにも、妥協はなくただただ
丁寧な仕事の跡を感じることができます。

今の時代に、石場建てで、伝統的な工法を
ふんだんに使用して、このような木造建築を
つくることができたことを、ただただ幸運に思います。

しかも、同じ集落内で解体された家の梁や柱、
建具まで使わせていただくことができ、
なんの因縁か、深いご縁を感じています。


そもそも、この工房建築は、
先に計画があり、
その後に、近隣で古民家の解体を知り、
絶妙なタイミングで材を分けていただくことができました。

さらに、それらを、無駄なく、それどころか
120パーセント活かし切って活用できる腕の
大工、あらべえがいてこその、
この建物となったのです。

すべてが必然で、このかたちになったのだと思いながらも
なんとも不思議な心持ちです。 


思っていることを、言葉にしているうちに
形になっていくことってあるけれど、
この工房はまさにそうでした。

子育て中で自分自身で動けない時期だからこそ、
助けてくださる方がいてくださって
私一人ではできないことが実現しました。

本当にありがたいことです。



たつけの合宿形式のワークショップ、
周りの自然で糸を染める体験、
冬場に石徹白を満喫する内容のもの・・・

ここでやりたいことがどんどん心の中で広がります。

もうちょっと子供が大きくなってから・・・と思いながらも
もう動いていきそうな勢い。(笑)

まずは身近な人に、この工房を使っていただいて
少しずつ整えていきたいと思います。

じっくりと、新材が色を馴染ませていくように、
焦らずに、この場の良さをより深めていければうれしい。

そういう意味では、ようやく今、スタートラインに立った気分です。
わくわくの季節が始まります!


*****

<工房完成見学会のご案内>
5月3日(火・祝)
11:00~、14:00~ 大工の説明があります。

<5月の営業日>
5月7日(土)~15日(日)
*火曜日は定休日です
*14日(土)は椅子の座面編みワークショップを開催します

詳しくはお問合せください。
09029397189
infoアットitoshiro.org
*アットを@に直して送ってください。 
手仕事会議vol.5 藍畑の準備&藍の種蒔き
今日は晴天。
風が多少あるけれど、前2日間の
寒い日とは一転、とても気持ちのいい
暑いくらいの一日でした。

郡上の母ちゃんの未来を考える手仕事会議
(仮名)として、藍の栽培を今年からスタート。

今日はそのための畑準備の作業をしました。

1反弱の面積の畑を、
5日間くらいかけて、
一人で子供をおんぶして、
コマメで起こし、畝立てのための溝を
鍬で切る、という作業をしてきました。

そんなに広くないはずなのに
果てしなく続くと思われるこの仕事に
正直、ああ、大変大変、と思い、
おんぶ紐が肩に食い込み
体もしんどいなあ、と思ってきました。

しかし今日は違う。

10人以上のメンバーが集まってくれて、
あっという間に、畝立てからマルチ張り、
藍の種蒔きまで、午後早い時間のうちに
完了してしまって
感動極まりない、涙が出そうな私です。



しかも、たまたま熊本にいて、この地震で被災し、
お隣の実家に戻ってきたあきなちゃんの旦那さんが、
農業者で、かなり親切すてきな方で
畝立てからマルチ張り、種蒔きまで、
すべてご指導くださって、心強い限り!

このタイミングで彼がいてくれて、なんてありがたいこと。



おかげで、とてもきれいにマルチが張れました。
風が少し強かったので、一人ではとうてい上手く張れない。
かつ、教えてもらえなかったら、コツも分からなかった。
ありがたいことばかりです。


お昼ご飯は、持ち寄りパーティみたいになりました。
みんなで自己紹介兼ねて、ぱくぱくおいしくいただきました。
一番幸せなひととき。


種蒔きはもう少し温かくなってから・・・と思っていましたが、
そろそろ大丈夫そう、ということで、やってみました。
不織布をかけて、霜にあたらないように。


今回、こうしてみんなで畑の作業ができて、
本当に幸せな気持ちになりました。

これだけの面積の藍栽培は初めて。
どうなるんだろうと、少なからず不安がありました。

藍染め師匠は、しかしながら、1反の畑で
2番刈りまでとることを目標に、と言われていたので、
何とかかんとか、がんばってみよう、と
10カ月の重たい我が子をおんぶしながら
地面を這うように、ここしばらく、畑と対峙してきました。


果てしなく広がる(と感じるくらい背中が重たい。。。)畑。
やれやれ、どうなることか・・・と最初は思っていましたが、
今日一日で、10人以上の手が加わって
畝立てからマルチ張りまでできちゃったのです。

多くの人の手の力の大きさを感じました。


手仕事会議、という名前でやっていること。

それは、ライフステージ(出産、育児、介護等)によって
外で働くのが難しいタイミングのある女性が、
家の中で、誇りを持って、かつこの地域だからこそできる
「小さな仕事」をたくさん作りたい。

それが私の目標。

お手本にしているのが、
戦後、戦地から引き上げてきた仕事のない人のために
何か仕事をつくりたいと、試行錯誤して、
最終的に「郡上紬」を創りだした宗廣力三氏。

そして、その染めを一手に引き受けてやってこられた
藍染め師匠、智夫さん。

これからの時代を生き抜く私たちが
彼らの技術や知恵、そして思いを引き継いで
いきたいと考えています。


ありがたいことに、この思いに共感する人が
メンバーになってくださって、
毎回10~15人ほどの参加で
様々に動いています。

まだまだ始まったばかりの取り組みだけれど
この動きをしっかりと形にしていこうと意気込んでいます。


すべては土から始まります。
 
【工房建築】間もなく完成。
ようやく、完成のめどがついてきました。
内装も、ガス・水道等の工事も終盤。

どこもかしこも、右も左も上も下も、
どこを眺めても
すばらしい仕事の積み重ねによって
立ち現われる建築物だと
改めて感じさせられます。





一つのただの家ではない、建物です。

まるで、神棚のような神聖さを感じます。

仕事が美しいとは、こういうことだと思うのです。


そして、古い材、新しい材が絶妙なバランスで
合わさって、この建物を特徴づけています。

しかるべきところに、
すべてが治まっている。

それをそう見せてくれるのは
まさにあらべえの采配によるもの。

材たちが喜んでいます。
生き生きとしています。


私も、布を扱う者として、
この布は、どういうふうにしたら
もっとも輝くのだろう・・・と
布と会話することがあります。

こうでもない、ああでもない、
あ、こうなのね、
と合意を得ながら進めていく。

まさに、あらべえの木への対し方が
そうであるような気がして、
できたこの工房を見ながら
共感したりしています。

家の前の石畳も、
石の表情を眺めながら
据えてくれています。




丁寧に仕事をする、とか、
きれいな仕事をする、とか
言葉だけでは分からないことを
あらべえの仕事を見て
学ばされました。

何が「丁寧」か。
どういうことを「きれい」というのか。

そういうのって、実際に目の当たりにしないと
分からない。

ネットで何にでもアクセスできるけど、
現場で見ないと理解できないことばかりだと、
改めて思わされるのです。


使っていくうちに、
さらにいい味わいを持つだろうこの建物。

外壁は、張った直後よりも
すでに馴染んできて、
やわらかさをにじませています。


完成見学会、ぜひ多くの方においでいただきたいです。

彼の工房を、今の状態で見る最後のチャンスです。

***

完成見学会

5月3日(火・祝)
11:00~、14:00~
大工による説明があります

***
 
日本の伝統的な建築を残すということは
どういうことなのか。

材料のこと、工法のこと、
それらが産まれた日本の風土。


私にとっては学びにあふれた現場です。

ぜひおいでください。 
イトシロアウトドアフェスティバル(6/4-5) に参加します
今年初めて開催される
「Itoshiro Outdoor Festival」。

6月4,5日の二日間にかけて、
カルヴィラいとしろという宿泊施設周辺を拠点に
実施されます。

このイベントは、これまで続いてきた、
石徹白フィッシャーズホリデーに代わるものとして
地域おこし協力隊のかなちゃんを中心に
多くの人の関わりの中で
試行錯誤しながら、生み出されてきた取り組みです。

石徹白には様々に楽しめるアウトドアアクティビティがあります。

釣り、森林の中でのアスレチック(冒険の森)、登山、
キャンプ、森林浴、スキー、集落ウォーキング・・・

それらがこれまではバラバラとしていたのですが
それらを一つにまとめて、さらに、プログラムを洗練して
企画しお伝えすることで、
石徹白の魅力がアップする! ということで、
関係者のみなさんが、尽力されて
ここまできました!


石徹白洋品店も、集落内のプログラムとして
参加させていただいています。

このプログラムも、練り練りワークショップに参加して
生まれてきたものです。

石徹白ならではの、石徹白でしかできないこと、
それを形にしたいと思い、企画しました。

「信仰の地、石徹白でつくる、
白山中居神社のこぎん刺しお守り袋」




みんなでちくちくとこぎん刺し刺繍をし、
お守り袋を仕立てます。

その後、白山中居神社に行き、
神職の方にお守り袋とともに
お祓いをしていただき、
そのお守りを持ち帰っていただく、
という内容です。

石徹白ならではの、
ここでこのときにできる
かけがえのない体験として
みなさんに充実した時間を
味わっていただけると楽しみにしています。


6月4日13時半~
定員10名ですので、
参加希望の方は、
お早目にお申し込みください。
 
ご参加をお待ちしております! 
郡上踊り下駄のこぎん刺し鼻緒
郡上八幡の街中で、
郡上で育ったヒノキを使って、
郡上で製造された
郡上踊り下駄を企画・販売している
「郡上木履(ぐじょうもくり)」さん。

今年は4月16日からオープンです!
(写真は2枚とも郡上木履さんより拝借しました)


スタートしてから3年目、
店舗を構えてから2年目の夏がやってきます。

石徹白洋品店としても、
こぎん刺し鼻緒を一緒につくらせてもらっています。



このこぎん刺しは、
石徹白に住むこぎん刺し大好きなMさんの作品たち。

とても細かく、とにかく丁寧で、センスの光る作品が並びます。
よくもここまで・・・と思うほどのすばらしい出来栄え。
と私は思っています。

毎年早々に売り切れてしまう一点物ですので、
ご希望の方は、ぜひお早目に店舗に足をお運びくださいね。
藍の畑を耕す
4月11,12日の二日間かけて、
1反弱の畑をコマメ(小さな耕運機)で耕しました。
(写真が分かりにくいですが、右側の2枚です)


今年から、藍の栽培を始めます。 

楽しみで仕方ありません。

先日、郡上市白鳥町に住む織物作家さんの個展に
行ってきました。

彼女が数年前に師匠のもとで染めた藍色の糸を
使った作品をつくってみえました。

その藍の色は、他で見たことのないような
透明感のある藍の色でした。

藍のもっとも深い、濃紺も好きですが、
この瑞々しくも深みのある何ともいえない色が
印象的で、こんな色が、藍の葉から出るのか・・・と
感動を覚えました。


私は畑も素人だし、
藍染めのことも、
ほとんど知らない。

どこまで何ができるか分かりません。

子供も小さくて、できることも限られます。

今回も、10カ月の次男をおんぶして畑をしたので
肩が痛くて、ああ、畑って大変だなあって
へこたれそうになりもしました。

けれど、やってみたい気持のほうが大きいし、
できる気もします。

自分が無理して、届くか届かないか分からないところに
手を伸ばしているときって、
大変さももちろんあるけれど、
それ以上に、やらずにはいられない衝動によって
突き動かされていて、無我夢中になっている。

それくらいの原動力によってしか、
新しいことって生まれないし、
届かないだろうと思っていたことが
この手に届くことって、ないと思うんです。


無理することが、私自身がしんどかったり
周りの人に迷惑をかけることになるかもしれない。

だけれど、そうやってやってきた一つ一つのことが
今につながって、今の私が在ることを考えると、
いや、もはや、考えるより前に、
動かずにはいられない、そんな心持ちで
藍畑を始めています。


4月末頃には、種蒔きをし、苗が育ったところで定植。
8月頭には一番刈りができれば・・・と思っています。


土に触れずして、何も生み出せない。
畑をかまっているうちに、何をつくりたいか見えてくる。

師匠の言葉を頼りに、
私なりにできることから
始めていきたいと思います。

土に触れられる、今のこの暮らしに感謝して。 
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