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絵本の入稿完了!
本日、石徹白の民話絵本
「ねいごのふたまたほおば」の入稿が完了しました。

10月10日からの企画展に
何とか間に合う・・・そんなスケジュール。。。
冷や汗が出ました・・・。

これまで、印刷物は、チラシやタグなど
色々と作ってきましたが、
やはり、絵本となると、それ以上に
大変なことが多々ありました。

最後の最後で心配になったのが、
色校正でした。

チラシをつくるときには、それほど気にせずに
色校正をすることもないのですが、
絵本は絵が命。

しかも、作家さんもかなり力を入れて
描いて、修正して、、、というのを
繰り返してくださっているので、
原画と印刷物の絵に大きな違いがあってはなりません!

絵本という、一つの作品が
作家さんにとってはものすごい重要。

もちろん、チラシやパンフレットのイラストも
大切ではありますが、
絵を見せる絵本において、
絵の色のこだわりは譲れない部分が多いと思います。

今朝、最終の色校正を、私自身がしていて、
んん?ちょっと違う・・・ということが判明。



原画はとても鮮やかで、
少し蛍光色のような部分もあります。

しかし、印刷物はそれよりも色が沈んでいて、
落ち着いたトーンになっていました。

印刷会社さんいわく、
印刷で表現できるもっとも近い色であり、
これ以上は原画に近付けない、ということでした。

私だけの判断では、
この色でいってもいいのか決めかねたので、
急きょ、イラストレーターの南くんと会うことにして、
色校正をすることに。

たまたま時間が合ったのでよかったものの、
締切時間まで全く余裕のない打ち合わせとなりました。

確かに、色自体、ちょっと違う部分、
やはり、全体的にトーンが落ち着いた感じになって
いるのですが、読む側にとって差し支えない、つまり、
読んでみて違和感がない、
伝わってくる部分に変わりがないということで、
このままで大丈夫、というGoサインをもらい、
最終入稿となりました。

蛍光色を出すために、全体的に明るくなるよう
画像を補正しようか・・・という話も出ましたが、
明るくすると、全体的に薄くなるだけで
原画に近くなるわけではない・・・と、印刷会社さんから
指摘をされたということもあり、
やはり、まったく原画と同じものを
印刷物に求めるのは、難しいことなんだと知りました。


そう思うと、私がこれまでみてきた印刷物、
絵本なり、チラシなり、、、
いや、印刷物だけではなくて、
例えばテレビの画面で見るアニメや
PCで見ているものは、
もとのものと全く同じではないことを思い、
原画の魅力を改めて思わされました。


南くんの原画も、どれもとても素晴らしいです。

絵本という印刷物になっても
もちろん素晴らしいのだけれど
やはり、原画の力を100%、印刷物で
感じてもらえるかというと・・・
難しいのかもしれません。

そういう意味で、10月10日からの
原画展は、ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。


初めての絵本づくりは、
多くの学びを私に与えてくれました。

そして、絵本づくりを継続していき、
自分の絵本づくりの知識とスキルを
もっと向上していきたいと思います。

そのためにも、経済的なサポートをお願いしたく、
クラウドファンディングを始めたのです。

詳しくはこちらです。
ぜひご協力いただければと思います。

上記のページから
南くんの原画もいくつかご覧いただけます。
ぜひアクセスしてみてください。


入稿して、正直、ほっとしています。
あとは印刷が上がるのを待つだけ。

今年1月から企画して進めてきた絵本づくり。
気づいたら10カ月かけての制作となりました。
ようやく終わりが見えてきたのですが、
みなさんにお届けするという意味では
これからがスタート。

そして、第2弾の絵本づくりについても
構想を広げています。



私が絵本を作りたいと思ったのは、
石徹白の民話が、
石徹白に住む人にとって
とても大切なものだと確信しているからです。

詳しいお話は、また後日・・・。
そして、少しずつ、石徹白の歴史や文化と
民話の関わりについても
ブログにアップしてきたいと思います。

お楽しみに!
 
絵本制作のご協力をお願いします
今夜のお月さまは特別光り輝いていますね。
つい、外に出て、眺めながら、
夜道を散歩したくなります。

さて、民話絵本「ねいごのふたまたほおば」の
制作に向けて、最終チェックの段階に入りました。

10月10日からの企画展に間に合うよう、
イラストレーターの南くん、
そして印刷会社の方とともに、
バタバタと動いています。

ようやく、ようやく、ここまで来た…という感じで
感慨深いです。

思えば、始めに、南くんに相談して、
イラストを描き始めてもらったのが・・・いつ??
と思うほど、時間をかけて
今回の制作に時間を割いてきました。

私にとっても、南くんにとっても、
絵本づくりは初めてのことで
何に関しても手探り状態。

最後の、印刷方法を選ぶ段階においても、
色々と調べる中で、地元の印刷会社さんに
お願いしようと決まってから
時間のない中で、 印刷会社さんも
動いてくださっています。

今週中でほぼ最終の校正を終え、
これから印刷に入ります。


そして・・・
完成に向けて動いている中で、
クラウドファンディングの仕組みを使い、
制作費用を、みなさんからご支援いただきたいと思っています。

ReadyForというクラウドファンディング(資金調達)の
サービスによって、

「岐阜県にある石徹白地域の民話を継承するための絵本を作りたい」

というプロジェクトを、本日9月28日にスタートしました。
 
より多くの方に、この絵本制作について
知っていただき、
ご協力いただけたら嬉しいなと思っています。


正直なところ、
絵本づくりにどのくらいの費用がかかるか
見積もっていましたが、
今回、進めていくにつれて、
その金額が、想定より大幅に上回ってしまうこととなりました。

これまで経験したことのない、
絵本づくり。
印刷コストもしかり、
そして、イラストレーターさんの負担もしかり・・・
想像以上でした。


できれば、石徹白の民話絵本を
1年に1冊ずつ継続して作って行きたいので、
第一弾の発刊で予算が尽き、
継続できないようでは、
当初からの計画が台無しに・・・。

経済的なサポートを、多くの方からいただくことで
表には出て来ない民話を堀り起こし、
形にしていければと願っています。


なお、ご支援いただいた方には、
金額によって、様々な特典をご用意しています。

原画のプレゼントというのもあります。



ぜひ、プロジェクトページをご覧いただき、
ご支援いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いします。


絵本完成につき、開催する企画展についての
概要をリマインドさせていただきます。

いとしろ民話絵本「ねいごのふたまたほおば」
南景太 原画展

日時:10月10日(土)~18日(日) 10時~16時
*10月13日はお休みです。
*18日は、中居神社秋の例祭のため、13:00より開店します
場所:石徹白洋品店

村の美しい娘が姿を消した。
現れた男の頭には猫の耳が・・・


オープニングパーティ
&絵本読み聞かせ

10月11日(日)13:30~
女優の南早希さんによる
絵本の読み聞かせを行います。

また、お菓子やお茶を囲んで、
イラストレーターさんのお話を
聞く小さなパーティを行います。
ぜひ足をお運びください。
 
【工房建築】10/17 構造見学会
建築中の工房の
構造見学会の日程が決まりました。

10月17日(土)です。

当日は、
11時~12時
14時~15時
の2回に分けて、
大工のあらべえが
建築現場でご説明をいたします。

今の時代においては
大変珍しい構造ですので、
ご興味のある方はぜひ足をお運びください。

事前予約は不要ですが、
資料の準備のため、
ご都合が分かる方はお知らせいただければありがたいです。

メールもしくは、FAXにて
お名前と人数をお知らせください。

メールアドレス
info@itoshir.org
FAX番号
0575-86-3360
 
よろしくお願いいたします。 
【工房建築】内部の様子
建て方が完了し、
落ち着いて、現状の建物を見る機会を得ました。

細部にわたって、ものすごいこだわりが
伝わってきます。

本当に素晴らしい工房になるのだと、
改めて感じています。

とにかく、天井の垂木が素晴らしい。


この垂木、普通に囲炉裏にいぶされていただけとは
思えないほどの、タール状の煤がついていました。

まず、これを落すのに、ものすごい苦労をしたと
あらべえが教えてくれました。

この地域は、杉が多いので、おそらく、杉の木を
薪にしていたため、タール状の煤になったのでは
ないのかと想像しています。
逆に、それくらいしっかりと木をカバーするので、
家自体の傷みが、年月を経ても出て来ず、
長持ちしたのでしょう。

垂木の煤を落し、そして、大量に打ってあった釘を抜くことを
ひたすら繰り返し、こうして息を吹き返しました。


こういう作業の手間って、本当にお金に替えられません。
どこまで、古材を大切に思い、再利用していきたいか、
というあらべえの心粋が、ありありと感じられます。

そして、この天井の曲がった梁、鉄砲梁も、すごくかっこいい。

雪の深い地域に、こうして曲がった木が多いです。
育っていく途中に、雪の重みによって、根が曲がり、
「根曲がり」の木となります。

雪の重みは半端なくかかってくるので、
根っこ上の部分の強度がどんどん上がります。

こうして曲がった木は、製材機(機械)では
挽くことができないので、
いい建材にはならないということで、
今では、建築現場で使われることはほとんどないそうです。

しかし、昔の家、築140年あまりの
うちの母屋もそうですが、
曲がった木が上手く梁として使ってあるのです。
それは、実は強度が高く、
家を頑丈にさせるから。

簡単に機械で加工できないものは
切り捨てられる今の時代、
本当の強さを備えた、
しかし、加工に手間のかかる
根曲がりの木を
このようにして、使ってくれたのです。

また、木の曲がり具合によって、
どうやって建造物に合わせていくか、というのも
一本一本違う。
統一できないからこそ、大工の経験と勘が
欠かせない技術なのです。

今や、こういう材木を使える大工は
どんどん減っているのでしょう。

均一化できないこと、
大量生産できないこと、
それは、悪いことなのでしょうか。

あまりにも単純化し、規格化してきたことが
いろんな意味で、ぜんたいをいい方向に
してきたのか・・・というのには、疑問が残ります。


さて、木材の継ぎ手、仕口が様々なところで
使われています。

これは金輪継ぎと言われる継ぎ方だそうです。
2本の梁を一本の長い梁にする方法です。


これは・・・名前が分からないのですが、
2本の木材を上下に重ねて、2本の杭で打ち込んで継いであります。
単純な構造だけれど、ものすごい丈夫そう。


すべてが、手刻みによって組まれています。
寺社仏閣の建築物を眺めているようです。


そして、柱はもちろん、石場の上に・・・



今日は静岡から、現場見学に大工さんがいらっしゃいました。
石場建てで家を建てることを検討されているそうです。

そんな遠方から!?と驚きましたが、
やはり、こういう現場は全国的に希少なので
車を走らせてやって来られたと言います。

しかしながら、風の強い静岡では
石場建てで家を建てる許可が下りにくいとか。

岐阜の、特にこのあたりの地域は
内陸で、山が多いからか、
風があまり強くなくて、
石場建てでも、家が長持ちするといいます。

石場建ては、風には弱く、
しかし、地震に強いそうです。

地域によって、それぞれ、建築の特徴があるのは、
気候が異なるからなのでしょう。
各々の生きる場所で、様々な知恵や技術が生み出され、
継承され、交換されてきた。

その積み重ねの恩恵を受けて、
今、私たちは、在るわけですが、
手仕事によるその蓄積が、
残念ながら、崩壊寸前で、
だからこそ、こうした伝統工法の大切さが
ようやく見直され、継がれようとしているのではないでしょうか。

まだ間に合うのか、
すでに遅いのか・・・

遅いとしても、それを嘆くことなく、
できる限りのことを受け継ぎ、
さらに新たなものを創造し付加した上で
次の世代に伝えていく、
それが、今の時代に生きる者としての
役割なのかなと感じています。 
【工房建築】屋根の下地張り
昨日、無事に棟上げが実現され、
今日は屋根ののじ板とシートが張られました。



今日も大勢の職人さんたちが
高山から来てくださったため、
あっという間に作業が進んで行きました。


クレーンがなかったものの
みなさんのチームワークによって
次々と屋根ののじ板が張られていきます。

写真を撮るタイミングがなく、
夜になってしまいましたが、
のじ板が張られると、
家の中から見える古材の垂木が
相当かっこよくて、惚れ惚れしてしまいました。

解体された古民家の垂木は
垂木にしては太くて立派で、
もちろん、手ではつられたもの。

でも、再利用するために洗ったり、釘を抜いたりするには
材として細いし、釘もたくさん打ってあったため、
大変手間のかかるものでした。

にも関わらず、あらべえの方針により、
垂木も再活用されました。

ちょうど吹き抜けの1階カフェスペースから
見事なまでに黒くいぶされた垂木が
目立って、本当に素敵です。

彼のこだわりの強さを、ひしひしと感じられる仕事です。

さて、家を裏側から見ると・・・


垂木の上に、のじ板が張られ、
その上に、遮熱シート。
さらに、上に空気層が作られて、
板が張られ、それから板金作業となります。

断熱材を入れるのではなく、
無垢の木材を使って、空気層をつくることで
それが断熱部分の役割を果たします。
これを棟換気というのかな。

出来る限り自然の素材だけでつくる。
これが、今回の目標です。

さて、家の構造がかなり顕わになって来ました。

今日も見学に何人かの方がいらっしゃいました。
(その一人は、かなりの有名な大工さんだったそうです)

明日明後日は、あらべえ単独での仕事となります。
見学されたい方は
明日午後以降なら、可能と思いますのでぜひ。

ちなみに、9月末に予定していた構造見学会ですが、
10月17・18日あたりになりそうです。
また本決定した際にはお知らせいたします。

今の状態だと、構造をしっかりと見ることが
できるので、興味のある方にはぜひご覧いただきたいと思います。

屋根がしあがってきて、
これで雨の心配もなくなりほっとしています。

今日も一日、大工さんたち、お疲れ様でした!!

【工房建築】建て方3日目 ついに上棟!
今日21日と明日22日二日間で
建て方の続きをします、と棟梁のあらべえに
連絡をもらってから、この日を待ちわびていました。

朝8時前から職人さんが続々と到着。
高山から、大工さんと、そして鳶さんも
いらっしゃいました。

さらにクレーン、ユニックも。
何だか心強い体制になってきました。

そして作業が開始。
開始時点では、1階部分の柱や梁も
まだ完成していない状況でした。


それが、ものすごいスピードで
みるみる組み立てられていきます。
こういう建築に慣れた職人さんが多いのでしょうか。
さすが、飛騨の匠たち。


クレーンを操る人、
高いところに上って材料を組み上げていく人、
材料を加工する人、
全体指示をする人・・・など
それぞれの役割を埋めあって、
順調に作業が進んでいきます。

これは、長い梁を継いでいるところ。
2本の古材を、「金輪継ぎ」という方法で
一本の梁にしていきます。


昔は、重機がなかったため、
長い木材は運べなかったそうです。

なので、ある程度の長さにしておいて、
現場で継ぎます。
そのときに、様々な継ぎ方が使われるようで、
その種類はなんと120ほどもあるといいます。
こうして継がれたものは、後に解体するとき、
木材自体を傷めることなく
外すことができます。

まさに、リサイクルの発想ですね。
日本の継ぎ手の技術、知恵のものすごさを実感しています。

職人さん、すごく不安定そうに見える梯子の上で作業・・・



そして、ついに上棟のとき。
この「皿斗」というものが、一番高い梁(?)のところに
とりつけられました。

寺社の建築のときに、用いられるものだそうです。

ご縁があるようにと、五円玉のような形にもなっています。
ケヤキの古材でつくってくださったそうで、
重量感のある立派な皿斗です。


前回来てくださった岡山の大工さん、山本さんが
もともと寺社仏閣を手掛ける大工さんで、
彼がつくってくださったそうです。
なんだかありがたい建物になる予感・・・。

棟上げが、だいだい午後2時過ぎ。
そして、次々と、垂木も上がっていきます。


裏から見るとこんなかんじ。
家の形になってきました。


一日でここまで来るとは・・・
建て方とはそういうものみたいですね。
すべてが初体験なので、
常にドキドキわくわく。

職人さんたちに惚れてしまいそうです(笑)

のじ板という、屋根に使われる板も
さねをつける作業が一日かけて進められていました。




そうそう、今回の建物にはふんだんに古材が使われています。
なんと垂木にも。
こんな細かい部分までこだわって作られています。


もともと、解体されたおうちが立派なものだったから
垂木一本一本を、再利用できた、というのもあるし、
それ以上に、大変だったのが、
釘を抜いたり、洗ったりという作業。

古材を一本も無駄にせず、使ってくださったことに
感謝の気持ちでいっぱいです。

夕方、材を全て移動させ、作業終了。



真っ暗になるまで、片付けやら何やらにかかってくださって、
大工さんたちは夜道を帰って行かれました。

本当にお疲れ様でした。

前回の柱を石の上にきちんと立てるという工程に
かなり時間がかかっていましたが、
あれがきちんとできていたからこそ、
今日、ここまで進むことができたのでしょう。

石徹白の方で材木関係の仕事をされているYさんが、
「ようここまで建てたな」と前回の仕事を
褒めてみえました。

それくらい、石場に柱を合わせて建てるのは
難しいことのようです。

素人目でみると、まだまだ棟上げまで
いかないのか・・・とやきもきしていましたが、
前回やられたのが、もっとも大切で難しい作業だったことを
知りました。

よくよく考えてみると、家の基礎の部分なので
ここが肝であることは分かるはずなのだけれど、
表面的なこと、分かりやすく目に見えることにしか、
関心がいかなかった自分に、ちょっとうんざりしました。

目につきにくい、見えにくいところに
大切なことがあるのは、
何についても同じ。

そんなことを思い返させてもらいました。


明日も作業は続きます。
明日は、屋根の仕上げの予定。
これでかなり、家の形が見えてきます。

近々、構造見学会も
予定していきたいと思います。
秋の草木染め、マリーゴールド。
昨年もいただいたのですが、
お隣のYさんは、マリーゴールドを育てる天才です。

ご自身で、種をとり、苗を育てて、
家の周り中、マリーゴールドでいっぱい。
本当にキラキラと太陽の色に輝く花で
囲まれて、今の季節、美しく咲き誇っています。

そんなYさん、
「もうすぐ雨が降るじゃで、
きたなくなる前にとっといたから
良かったら使ってね」と
ビニール袋いっぱいに、
まだまだきれいなマリーゴールドのお花を下さいました。



他に何か使えそうで
なんだかもったいなかったのですが、
このまま置いておいても、
枯れてしまうし、
やはり、色の恵みを糸に移して
とっておきたいと思い、
染めさせていただきました。

ぐつぐつぐつと煮出すこと3時間あまり。
煮ている間、主人が
「なんかいい匂いがするね~」と気づきました。
花を煮出していると
家じゅう、お花の香りが充満していい気持ちです。

一番液は、先日のフェルト染めに使って
二番液を糸染めにしましたが、
それでもまだまだ輝くような黄色に染まりました。


なんと美しい色。

黄色はいろんな植物から出ますが、
マリー「ゴールド」と言われるゆえんが分かるくらいの
黄金色が出ました。

これは、まだすすいでいないので
これからちょっと色は褪せるかもしれませんが、
この感じの発色は、なかなか他の染め材では出せません。

ちなみに、左のは、くるみの葉っぱ。
なるべく若々しい葉っぱを選んだからか、
前回染めたときよりも濃い色が出ました。
秋に向けて、実をつけるために
たくわえていた色なのでしょうか。
しっかりとした力のある色です。


今日は一日、本当に気持ちのいい陽気でした。
石徹白は、実は秋がベストシーズンなのかも・・・と
思うくらい、ただただお散歩しているだけで
うきうきした、晴れやかな気持ちになります。

縁側でお天道様の光でぬくぬくする次男。


あれもしなくちゃ、これもやりたい、と
気ばかり焦っていたのですが、
一度外に出ると、
とってもちっちゃい自分に呆れ、
今、できることをやろう、と思い直すことができました。

山の木々は、雄大に構え、
秋が来たら実をつけ、
葉を色ませ、
冬の支度をして、雪を待つ。

そんなことを、何年も、何十年も、
もしかしたら何百年も続けてきた
木々が、そこにあって、
大きな時間の流れを感じます。

その恵みを私は少しだけいただいて
糸を染め、布にして、
身に纏わせてもらう。

ちっぽけな、人の、生きる時間の短さを感じるとともに、
同じ今を生きる生き物として、今の時代に居あわせた
幸せを感じ、できる限りの精いっぱいを
私なりに実践していくことを教えてもらっています。


生きる不思議、そして喜び。
大自然に教えてもらい、
この地域に生きる大先輩から伝えてもらう。

私はなんて幸せで恵まれているんだろうと、
秋の草花を眺めながら、改めて感じました。

幸せに満ちた一日に感謝して。
フェルトの草木染め実験
先日、フェルト作家のmeimeiさんがいらっしゃって、
フェルト作品の草木染め実験を一緒にしました。

彼女のつくる作品たちは、
とてもかわいらしく、愛らしく、
各地で行われるワークショップは
人気があります。

様々な形につくりあげられるフェルト作品は、
つくる人の個性が、大きく現れるのだと思います。

そんな彼女とは、確か、郡上八幡クラフト展で出合い、
今に至るまで、時折お話しをさせていただくという
かんじでしたが、なんと同じ高校の先輩ということが
分かり、なんだか親しみを感じています。

さて、今回の実験は、来年プレオープン予定の
工房でフェルトワーク&草木染めワークショップが
できないだろうか・・・ということで、
そのための第一段階として
まずは染めてみようと、気楽な気持ちで企んだものです。

今回は、今ちょうど満開中の
マリーゴールドのお花と、
くるみの葉、
そしていただきものの染め材(名前が分からない・・・)の
3種類で染めてみました。

正直、羊毛を染めるのは私にとって
ほとんど経験がないので、心配な点もありましたが、
いつも染めている綿よりも、
かなり染まりやすくて、WSには
とても向いている素材だと実感しました。

鍋にバッグを突っ込んで染め中のmeimeiさん。


お花と葉っぱもかわいらしいです。
かなりよく染料が入っていきます。
さすがウール!


我が家の染め実験室には
赤子が転がっています。
まだ動かないうちだから、こんなことができるのですね。
1年も経つとどうなることやら・・・。


3種類の染め材を、それぞれミョウバン媒染で、
そして、重ね染めもしてみたりと、
まさに理科の実験のよう!

一人でやるよりも、
いろんなアイディアが浮かんできて、
次々と染め実験ができるので、
とても楽しかったです。

そして何よりも、私はいつも糸を染めるので
形のある小物を染めるということが
新鮮でした。

この日に染めた作品たち。
かわいらしい!


どの色も、フェルト作品にぴったりでした。
やはり、今の季節、黄色系の色が多いので、
色合いが単調ではありますが、
黄色と言っても、「イエロー」ではなく、
山吹色っぽかったり、レモン色のようだったり、
日本の色の名前が多様であることが分かるような、
多彩な自然の恵みをいただいて、
ありがたいなと、改めて思わされました。

こうやって、違う染め材で染めたものを
重ねて置いてみると、その色の違いが良く分かります。


このバッグとコサージュ、3種類の色が
ミックスされているのです。
かわいらしい作品になりました。

あとは、日光堅牢度がどのくらいか
調べてみて、上手く定着するようであれば、
実際にワークショップができそうです。

来年、きっと、実現するでしょう。
今からとても楽しみです。

フェルトワークにご興味のある方、
ぜひぜひご参加くださいね。
(って、かなり先の話ですが・・・)

すてきな一日に感謝です。
meimeiさん、ありがとうございました。 
【工房建築】建て方2日目
建て方二日目。

快晴に恵まれ、昨日とは一変、
暑いくらいのお天気となりました。

さて、昨日は一本の柱が立っただけでしたが、
今日は続々と柱が立ちました。


一本ずつ立てていくのですが、
その間にも、柱がかんながけされ、調整が続けられます。


この頃は、普通、クレーンを使って柱や梁を上げますが、
幸いなことに、たくさんの方が手伝いに来てくださっていて
人力で上げることができます。


人の力の大きなこと・・・。
足場があるからできる、というのもあるかもしれませんが、
昔の方法が再現されているようで、貴重な現場を
見せてもらっています。


今日は、本当は上棟式ということでしたが、
まだまだ「上棟」まではいくことはできませんでした。

が、餅まき、菓子まきはしましょう、ということで、
気合を入れて準備をしました。

お隣さんが、一日かかって、おもちをたくさん
ついてくださいました。
ありがたや~。本当に嬉しかった。


そして、「角もち」の習慣も教えてもらいました。
一升もちを四つ切にして、それを家の四隅から
投げる。それを受け取った人は、幸運だし、
次に普請をする人になる、という言い伝えがあるそうです。

さらに、投げる順番も決まっていて、うちの場合は、
母屋に近い前側の角から時計周りに
回って投げる、ということでした。

地域によって、それぞれやり方が異なるようで、
大工の棟梁あらべえは、角もちのことは知りませんでした。
石徹白の風習なのでしょうか。

僭越ながら、私が角もちを投げさせていただきました。


大勢の方に来ていただき、嬉しかったです。
2歳の息子も一緒に足場に上り、たくさーん投げた!



さて、この後も作業はどんどん進みます。
一部、足場の石の具合が悪いようで、
敷き直すことになり、手間がかかっている様子です。


家の基礎なので、一番大事な部分。
主人がきっちりと確認してくれていて安心でした。
(私はもっぱら、食事係なので、裏手でバタバタと・・・)

結局、違う石を選び直し、埋め直すことに。
日が暮れかかるまで作業は続きます。


今日一日で、6本の柱が立ち、
1本の梁が上がりました。
梁は古材で。とても趣があってかっこいいです。


大工のジョンが言っていた言葉を思いだしました。
家は作れるけれど、古材の味わいは
時間の経過がないと、出せない貴重なものだと。

色を黒く塗って同じようなものをつくることはできるかもしれないけれど、
その古い材の持つ魅力をまったく同じように出すことは不可能。

囲炉裏でいぶされ、人の暮らしを長い間見てきたからこその
味わい、深み、というのがあるのは確か。
だから魅かれるのでしょうか。


今回、本当にたくさんの大工さんや、
関係者の方がお手伝いに来てくださり、
成り立った二日間でした。

明日も引き続き作業が進められますが、
今日で帰られる方も。
本当に本当にありがとうございました。


たった二日間でも、みなさんとなんだかとても親しみ深くなり
打ち融けられたようで、嬉しく思います。

明日もハードな一日となりそうですが
よろしくお願いします!! 
【工房建築】建て方1日目
9月11日は、建て方でした。
この日、丸一日かけて、
家の骨格が現れるはず・・・だったのですが、
色々とスケジュールが押して、
最終的には、柱一本がようやく立つ、という
状況でした。

大勢の方に見学に来ていただいたのに、
見せ場がほぼなくて、申し訳なかったです。
が、石場建てのもっとも大切な
柱と石を合わせる、という現場を
見ることができ、
私にとっては、貴重な一日となりました。

10時半ごろから人が集まり始めました。



驚いたことは、
棟梁のあらべえのお仲間(助っ人?)が、
日本全国から集まられたことです。

遠いところは、山口(11時間!)から、四国から、
新潟から・・・
あらゆる他県ナンバーの車が並び、
日本地図が描けるほど。

大工さん同士の結束の強さに驚くとともに、
あらべえの仕事が非常に稀有であり、
その仲間が多いことに感心してしまいました。

当日は、おいしい味ご飯や、ほうずき、
お菓子、そしてOnesoulのコーヒー&チャイなども。
小さなお祭りのようで、私も心踊りました♪


お隣のいとしろ旅館のRさんがつくられた
こんてつご飯はすごい人気!
おつゆも、とってもおいしいと評判でした。
もし、また作ってもらえる機会があったら
みなさんにこんてつご飯を、ぜひお味見してもらいたいです!!

そして、いい写真が撮れなかったのですが、
香川からいらした大工さんは、
なんとうどんを作って、みなさんにサービスしてくださいました。

鍋からコンロから、うどんから、卵から、何から何まで
持ってこられて!!
見学に来てくださった方に、途中からうどん屋さんを
やっていただくことになって、
快く引き受けてくださって、嬉しかったです。

何が何だか、いろんなことが起こっていました(笑)


待ちに待った材料(と棟梁)到着。
予定より、何時間も遅れて・・・でしたが
無事に到着してくれてよかった。。。


この後は、待機してくださっていた
みなさんとともに、作業がスタートしました。

ちなみに、木材は、こんなかんじ。
古材も、きれいに削りなおされ、準備万端となっていました。


垂直・水平をとる作業・・・


柱と基礎となる石を合わせる作業・・・


基礎がコンクリートではなく、
自然石なので、
そのでこぼこと柱をどういうふうに
合わせていくのだろう・・・と眺めていました。

最終的には、石に合わせて木口を削るのですが
どのような論理で、木を削るのかまでは
ちょっと分からず・・・
後で大工さんに聞いてみようと思っています。

夕方、ようやく一本目の柱が立つことに。
施主であるわたしたちも、参加させてもらって
一本目を立てることができました。感無量!!


一本の柱が立つことがこんなに尊いとは。

30年前まで、石徹白でもこのような光景が見られたそうです。
かつての、家をつくるときの普請の話しなどを
地元の方に伺うこともできました。


今日は、思いがけず、予定が遅れての作業となりました。
どうなることかと心配していましたが、
なるようになると、任せる気持ちで、
一日、たくさんの方の出合いを楽しみながら
過ごしました。

全国各地、遠方から、多くの方に来ていただき、
出合いに恵まれ、本当に嬉しかったです。

それとともに、来てくださった大工さん、見学の方に
多大なるご協力をいただいて成り立った建て方で、
この一日を経て、
こうして、大勢の人の力が一つとなって、
家が一棟、ようやく作られていくのだということを
身に沁みて実感しました。


かつては、どこでも、地域社会の中で
人々が普請し合って家を建てた。

葬式も結婚式も法事もみなでやり、
田植えも稲刈りも結の作業で力を出し合い、
心と心、体と体を合わせることで
ようやく生きてきた。

だからこそ、ともに生きる実感が強く
絆も強く、地域の共同体が成り立ってきた。

今日の私の一番の学びです。


ここにいあわせたみなが
一つの家族のような
そんな温かい雰囲気のもと、
建て方一日が過ぎていきました。

雨がしぶしぶと降り、
寒い一日となりましたが、
私の心は一日ほんわかとぬくとかった。

来てくださったみなさんに、
この日を創りだしてくれた
棟梁のあらべえに、
心から感謝して。

明日、12日も、怪我なく、事故なく
無事に一日を過ごせることを
白山の神様にお祈りして・・・。 
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