すくもを仕込む
藍染めを、蓼藍を育てるところから行う
しずく地藍工房さんの藍染めワークショップが
週末にあったので、中津川まで行って来ました。

藍の栽培、刈り取りが終わり、
ついに、すくもづくりにかかります。

すくもって、言葉では聞いたことがありますが、
どんなものなのか、
どうやってできるのか、
まったく予想できませんでした。

でも、実はものすごくシンプルな作り方なのです。
それにびっくりしました。

簡単に言うと、乾燥した葉に水を入れて、
しっかりと混ぜ、
それを発酵させていき、熟成させ、完成です。

これだけのこと。

室町時代頃から行われていることなので
いろんな薬品を入れたり、
何か特別な設備が必要だったりするわけはありません。

葉っぱが発酵していくときに放出する
エネルギー(温度)をきちんとキープしてあげて
毎日かきまぜ、しっとり水を加えていけばいいそうです。

もちろん、いろんなポイントはあるし、
失敗もあるかもしれませんが、
自然の持っている力を
ごくごく自然に伸ばしてあげるお手伝いを
人がする、ということなのだと思います。

参加者みんなで丁寧に藍の乾燥葉に水を加え
かきまぜていきます。だまにならないようにしっかりと。


混ざったものを、
温かい状態にキープするために、
むしろを敷いたバケツに入れます。


あとは、毎日、温度をみて、
寒すぎたら、湯たんぽを足すなどをしていきます。

量にもよるそうですが、
今回は6キロ仕込んで、だいたい1カ月くらいで
発酵が終わるようです。

完成がとても楽しみです。

来月、10月は藍建てをし、
11月に染めをします。

染めのために、手ぬぐいの絞りも
教えてもらってやりました。


自然のあるままの形が
人の手が加わることによって
私たちの暮らしに必要な方向に向けていく、
というのは、何にでもあてはまると思います。

食べるものもそうだし、
住むところもそう。

染めも、まったくそれと同じなのですね。

今は、草木染めといっても
染料は売っていて、
それを水にぱっぱと入れて溶かして染める、
みたいなこともできちゃいます。

でも、それって、草木では染めているかもしれないけど、
草木で染める意味が半減以下になってしまいます。

どうして、草木から色をいただくのか、
それが、どういう意味を示すのか、ということを
よくよく考えることが大事なのだと思います。


藍の葉は、自分が持つエネルギーを
最大限に伸ばしていくことによって
藍色という色を出してくれます。

それは、殺菌効果があるとも、
虫除けになるともいいます。

その自然の恵みを暮らしの中に取り入れてきたことが、
私たちのご先祖様が、持続的な生活を続けてきた
大きなパワーなのだと思います。

それを忘れてしまった今だからこそ、
取り戻さなければならない考え方があるし、
感じ直す必要のある感覚があるのだと思います。

石徹白という土地だからできること、
ここの自然があるからこそ、受け取れることを
私は私の手を加えることで
形にしていきたい。



毎回、このワークショップに参加させてもらうと
たくさんのことを感じ、学びます。

このインプットによって新しい思いも産まれます。

今回、ここで過ごした時間と出会いに感謝して、
また、石徹白で実践していこうと思います。
10月10日からトザキケイコ展はじまります
9月の営業が昨日で無事に終了しました。
この頃は秋晴れの日が多く、
気持ちのいい天候に包まれた営業期間でした。

ほのぼのした気持ちで
一日を過ごせるのは
本当にありがたいことです。

お天道様の恵みに、感謝です。


さて、10月の企画展のご案内です。

もう間もなくとなりますが、
10月10日(金)より
トザキケイコ展が始まります。

今年で3回目。
唯一、オープン当時から
続いている個展なので
私も今から楽しみです。

トザキケイコさんとはいろいろな話ができる
よい友人なのですが、
この頃は、海外にも目を向けていて、
彼女自身、彼女の作品自体、
様々な変化を遂げているように思います。


常に前向きに、
やりたいかたちを追求して
でも、しなやかに、やわらかく
変容しつつある彼女の世界に出会いに、
石徹白洋品店にお越しいただければ幸いです。

今回は初、ワークショップを開催します。

作家さんとともに、
周辺を歩きまわり、
木の実などを集め、
それをストラップやネックレスなどにする
内容です。

子どもでも参加できますので
ぜひいらしてください。

要予約です。

<ワークショップについて>

石徹白はすでに深い秋。
いろんな木の実がたくさん落ちています。
アート作家、トザキケイコと一緒に
豊かな自然の中で拾い物をし、
秋からのおくりものを楽しみましょう。
*ペンダント、ストラップ、ブローチなどを作ります。

10月12日(日)14:00~16:00
10月19日(日)13:30~15:30
30分~1時間は拾い物、1~1.5時間は制作をします。
10月18日(土)は木の実拾いはありませんが、
制作はできます。

料金:1500円 各回定員8名、要予約
お申込み先
0575-86-3360
info@itoshiro.org







 今週も、みなさんにとって
すばらしい日々となりますように。 

 
あまりにもすてきなアコさんとの2日間
20日からはじまった
井上アコさん「たつけに似合う服」展。

20・21日はふたつのワークショップで
たくさんの方にお越しいただきました。
本当にありがとうございました。

雨予報だった日曜日も、
見事な秋晴れに恵まれ、
最高に気持ちのいい
石徹白の青空を楽しむことができました。

中居神社の神様に感謝の気持ちでいっぱいです。

1日目のワークショップは
ちくちくと、みんなで子どもの絵を
刺繍して、ティッシュケースを作るもの。

刺繍経験者も、子供のやわらかくかわいらしい絵を
どう表現するといいのか、学びながら実践されました。



ふにゃっとしたやさしい表情が
そのまま刺繍に反映されました!
Mさんの作品、かわいい!



1時半から5時に渡る
ロングワークショップでしたが、
みなさん、とても充実した顔をされていました。

私も参加したかった・・・
次回はぜひ。。。


そして2日目は、
アコさんの神技が披露される
ライブ刺しゅう。

下絵無し、
子どもの絵をそのまま「模写」する刺繍という
誰にもできない高度な技術が披露されます。



45分という短い時間の中で、
ぎざぎざだったり、
ふにゃふにゃだったりするラインが
そっくりそのまま形になっていくのです。

完成した作品たちは、
どれもこれも、胸がときめいてしまうような
かわいらしい作品でした。


こんなに、胸がキュンキュンするのは久しぶりでした、本当に。

まさに、アコさんマジックです。




お洋服たちもあまりにもすてきで・・・

たつけに似合う服たちは、
本当にぴったりだったのです。

たつけを履いていた私が
僭越ながら、全て試着させてもらいました。

ほ、ほしい・・。


白いシャツなんて
出産以来、着たことがなかったのですが
かねてから大好きなもの。

また、着たくなっちゃいました。


子ども服も、惹きこまれていくようなかわいらしさ。

しっかりとした、きれい目なデザインだけれど
手刺繍によって、アコさんのカラーに染められて
なんともかわいらしいお洋服に仕上がっています。


これを見たら・・・
女の子が欲しくなってしまいました(笑)


このお洋服たちを見た瞬間、
本当に胸がドキドキしてしまいました。


そんなお洋服をつくるアコさんのように、
私もなりたい・・・。

テイストは違うけれど、
人の心を動かせるようなものづくりを
していきたいと、力が湧いてきました。


この二日間、
たくさんの方が来て下さって、
たくさんの感動を、私もいただいて、
たくさんのパワーを吸収することができました。

来てくださったみなさんに、
アコさんに、
このきっかけをくださった矢澤由紀子さんに
心から感謝します。
今週土曜日から井上アコさんの「たつけに似合う服」展です
今週どようび、20日から、
井上アコさんの
たつけにに似合う服展が
始まります。

今回の企画展は、私にとって
初めての大きな試みと考えています。

これまでの企画展は写真展だったり、
絵画、現代アート展など
服飾とは関係のない分野のものでした。

しかし今回は、服飾分野で
かつ大先輩の井上アコさんを
お招きするという
私にとっては大胆すぎる
ハラハラドキドキの内容になっております。

この企画は、
養蚕をやっている友人の紹介で
実現したのですが、
それに加えて、
「たつけ」のことを
たくさんの人に知ってもらいたいという
気持ちがより大きくなってきたからです。

たつけの作り方をネットで販売し始めたけれど
もっと多方面に、たつけの素晴らしさを
知ってもらうにはどうしたらいいのか、と
考えているときに、
アコさんに出合うことができました。


たぶん、たつけの素晴らしさは、
つくってみたら分かるけれど
洋裁和裁から遠い人にとっては、
ちょっとハードルが高いと思うのです。

だから、たつけに似合うすてきな服たちが
ここにやってきてくれたら、
振り返ってくれる人たちが増えるはず・・・
と考えました。


文句なく、おしゃれでかわいいと思ってもらえる
コーディネーションができることが
私の目標の一つです。

いいものだけど、かわいくない・・・では
誰も長いこと着られないですね。

着物がもはや、普通の暮らしでは
愛用できないと、不便に感じられている今、
普段の生活にフィットするような
和服を、創っていきたいと思います。


そんな、石徹白用品店らしい
「和服」づくりを、再確認させられる
大事な企画展になりそうです。


今回の企画展開催の
ご縁に感謝しながら、
あと数日、準備を進めていきたいと思います。 
草木の恵み
昨日は一日草木染めをしました。

今回染めたのは、

1、藍の生葉建てしたもので
オーガニックコットンガラ紡糸。 

2、アカソの葉・茎で
シルクのキビソの糸と
オーガニックコットンガラ紡糸。

3、クルミの葉で
シルクのキビソ糸と
オーガニックコットンガラ紡糸。


この3種類の染料で
2種類の糸を染め上げました。


朝から、葉を採取してきて
煮ること2時間ほど。

たっぷりの葉っぱで
たっぷりの染液をつくりました。

ぐつぐつぐつ。

そしてその中に糸を浸して80度以上をキープし、
1時間ほど、糸を揺らしながら染めていきます。

アカソは8月に染めたときと同じような
深い黄色になりました。


春に染めたときはレモンイエロー。
今のほうが、色が深い。

そして、渋が出るから
きっとクルミはいい色になるに違いない!と
今回初挑戦してみました。
予想通り、すごい濃い染液に。


藍は温度は必要ないので常温で。


コットンは染まりが絹より薄いですが、
今回は、贅沢に染液を使ったからか
どの色もしっかりと入りました。

左から、藍、アカソ、クルミ。


どれもこれもそれぞれにとても美しい色になりました。

クルミの2煎目は、ちょっと赤みがかった茶色になりました。
それも驚き。

染めるタイミングによって色合いが異なるのですね。

秋の深まるこの季節に
いろんな植物の恵みの色をいただきたいです。






 
布からつくる
最近、布をつくることから
服をつくることを考えています。

さをり織の手織りコートは
まさにそう。
オーガニックコットンの素材で
思うような布が存在しなくて
コートをつくるにあたって、
布からつくるに至りました。

色々見て探しても、
欲しいものは、なかなかありません。

出所が分かる糸で、
どんなふうに染められた糸・布で、
安心して使えるもの。

在る程度までならみつかるのだけど
本当にこだわりだすと
やはり自分でつくらなければならないのです。

それで、こういうことを始めたわけですが、
糸から布を織って、
服を仕立てて、着られるって
どんなに幸せで安心なことか、と
気づいたわけです。

それって、昔は当たり前のことでした。

石徹白では、大麻を育てて
糸を績んで、
それを織って、仕立てて、
染めて、家族の服をまかなっていた。

それはそれは大変な労働でした。

もうやりたくない、と思われるような
時間も手間も途方のないくらいかかるような
女性の仕事だったそうです。

でも、そうした布は100年以上たっても
今、ここに残っていて、
いかに大切にされてきた、というのが
よく分かります。

それは当然のこと。

自分のおばあちゃん、ひぃおばあちゃんらが
つくって、着ていたものと思えば
無碍にできません。

今、私たちが着ている服はどうでしょう。

捨てるのもいとわないような
ものばかりではないですか。


ものを大切にする心というのは
一朝一夕には育ちません。

ものが、どういう経緯でできているのか、
というのを知って、体験して、
そういうものを使ってみないことには
本当には大切にはできない。


だから、私は、誰もが、自分の服を
自分でつくるという経験を
趣味じゃなくて、暮らしの一部として
してみることが大事なんだと思っています。


来年増築するスペースが完成したら
自分で織って、自分で仕立ててみる、
という体験をできるような機会を
設けたいなと思っています。

自分でそういう場をつくろうとしたら
道具も場所も準備するのがとても大変。

でも場さえあれば、
後は自分の体と心を
持ってきてもらえればできるはず。


私は服をつくって、服を売りたいというより、
自分のまとう服をつくる、ということを
当たり前のように
自分の手に取り戻してほしいと思うのです。

だから、たつけの作り方も
たくさんの人に知ってもらいたいし、
これから、他にも、
石徹白に残る野良着の作り方を
共有していきたいと思うのです。

まずは工房づくり。

小さな一歩から始めていきます。 
木を選ぶ
来年予定している石徹白洋品店増築計画。
増築することによって、
手仕事をするために中長期滞在してもらえる
場づくりをしていきたいと考えています。

そのための建物自体をどうするか・・・と
考えたときに、
かねてから友人である
こだわり大工、荒木くん(あらべえ)に
お願いすることになりました。

彼は、普通の大工ではありません。(笑)
何と説明したらよいのか分かりませんが、
とにかく、研究熱心だし、
既存の価値観にとらわれず、
環境的によい、
そして1000年以上経ってももっている
日本の伝統建築の考え方をベースにした
建物をつくっています。

だから、彼と話していると、
いろんなことに気がつかされます。

本当にいろんなことに・・・

そんな彼が、来年、建物を建てるにあたって
木が必要だと、木材集めに走ってくれています。

できるだけ、建物を建てる場所の近くで
木がとれないか、ということで石徹白に来てくれました。

「ねまがり(根が曲がった)杉はありませんか?」
と地元で、丁寧に山を育ててみえるTさんに聞きに行きました。


すると、Tさんは、
「しゃーなもん(そんなものは)、ない」と。

そう、普通は、木はきれいにまっすぐ育てるもの。
曲がっているものは、売れないので、
間伐してしまうか、薪か何かに使ってしまうそうです。

でも、あらべえは曲がった木をそのまま使うことが
建物の強度を保持するのに適切だと言います。

確かに、ねまがりの木というのは、雪深い地域で育ちます。
それは、木が小さいときに、重たい雪に押されて曲がって、
それでも大きく育った木なので、ものすごい重量にも
耐えて育ったもの。
強くないはずはありません。

かつ、昔の建築では、そういう木が巧妙に使ってあって、
その木の形に合わせて、周りの木が組まれています。

曲がった木を使うのは、
今の大工さんには難しすぎてできないといいます。


Tさんの山には、なかったので、
他の山を当たることにしました。

立っている木を見て、
木材を選ぶところからしてくれるなんて、
なんてわくわくすることなのでしょう!

建物を建てること自体も楽しみだけど
それまでのプロセスで
いろんなことが学べそうです。



使えそうな木材があったら、
11月くらいまでに伐採、
その後、自然乾燥するそうです。

来年、雪がとけた5月くらいを目途に
着工予定です。

彼の工法は、普通ではなかなか見られないものが
多い(と思われる)ため、
ワークショップなども
開催していきたいと思います!
久しぶりの出店
9月6日土曜日、
白鳥のオーガニックカフェ、かりぃさんで行われた
イベントに出店してきました。

1歳9カ月の息子を連れて
どうなるかと思いましたが、
みなさんのお蔭さまで
無事に楽しく一日を過ごさせてもらいました。

来てくださったお客さんたちも
出店者さんたちも
とってもいい顔をされていて、
イベント自体、素晴らしいイベントに
なったんじゃないかなと思います。



布ナプキンや、
FUNTY(おしゃれなふんどしベースのショーツ)、
草木染めのグッズや
手紡ぎ糸の手編み小物、
冷え取りグッズ、
手作り石鹸、化粧水など
ありとあらゆる商品が並びました。

私も雑貨とともに、
たつけやはかまなどの
服も出させてもらい、
たくさんの人に手にとってもらうことができました。
ありがとうございました。


このイベントをしかけられたのが、
郡上に移住してきて
鍼灸院をされている助産師・加藤祐里さんです。

彼女はものすごいパワフルな人です。

様々な場所にいき、
様々な人と出会い、
場と場、場と人、人と人をつなげていく
ミツバチみたいな存在です。

そんな媒介的な側面もありながら、
かつ、自身も、鍼灸師として八幡で開業されていて、
専門分野を磨いてみえます。

さらに、郡上周辺の子育て中のママさんを
勇気づけ、励まし、大きな力を与えているようにも
思えます。私もその一人。

彼女は一人しかいないけど、
彼女に力をもらった人は増えていき、
相互に力を合わせ、
何かともにできていく、というような
好循環が始まっているのでは、と感じています。



そして、今回、会場となったオーガニックカフェ
かりぃさんも、とっても素敵な場です。

オーナーの友田さんのディープな世界に
ひきこまれていくと、とどまることを知りません(笑)

そして、友田さん同様(以上に!?)深遠な世界観を
持ってみえる(と思われる)かな代さんの手料理は
食べていて、元気の源を与えてくれます。

生きることは食べること。
食べることは、生きること。

ここでお料理をいただくとそんな気持ちにさせられます。


「からだと地球にやさしいイベント」というタイトルの
イベントでしたが、
それに加えて、心も温まるほこほこした気持ちになる
心地良いイベントとなりました。

また、このような機会があったら
参加させてもらいたいと思います。

参加されたみなさん、
来てくださったみなさん、
どうもありがとうございました!
からだと地球にやさしい「嘉利の特選マルシェ」
直前過ぎる告知ですが、
明日、郡上白鳥の
オーガニックカフェ「嘉利」さんで行われる
イベントに出店させていただきます。

イベントへの出店は、本当に久しぶり。
1年ぶりくらいでしょうか。

息子が動き出してから、
一度「おひさまカフェ」に出させてもらいましたが、
そのときの大変さったら・・・

イベント会場がものすごい大勢の人で
ごった返して、いつも自然の中でのびのびしている
息子は機嫌が始終悪くて、
おんぶしても泣きやまず
本当に大変でした。

それ以来、イベント出店は控えることにしてきました。

しかし!
今回は、いつもとってもお世話になっている
もりのこ鍼灸院の加藤さんの企画ということと、
私の行きつけ(?)のカフェであるカリィさんが
会場であること、
そして、他の出店者さんが魅力的ということで、
ぜひぜひ参加させていただきたいと
出店を決意しました!


これまでのイベント出店では
服は持っていくことはなく、
小物ばかりだったのですが
今回は服を中心に展示するつもりです。

「冷え取り」が、このイベントの一つのキーワードに
なっていますが、冷え取りされている方に
ぜひ着用してみてほしい服があるからです。

それは、石徹白の伝統衣である
「たつけ」や「袴」です。

靴下やスパッツを履いても
ふんわり着こなせるズボンたちは
きっと冷え取りされている方に
重宝していただけるのではないかと
密かに思っています。

ですので、明日は試着も大歓迎。
一度履いてみて、
その履き心地の感想を
いただけたら嬉しいです。


明日は息子とともに出店なので
どきどきハラハラですが、
きっと楽しく一日、過ごせることと思います。

久しぶりの出店にわくわくも大きいです。

いい一日になりますように! 
どこで、どのように、つくられたものなのか
今、私たちは、
ルーツが分からないものばかりに
囲まれて生きています。

どこで、誰が、どのようにつくったものか、
分からないものばかり。

血肉となる食べ物も、
身を守る衣服も、
日常生活に必要な
あらゆるもの・・・


私は、そういうものに囲まれていることに
不気味さを感じてきました。

そして、生きていく上で
なんて脆弱なシステムの中に
身をゆだねなければならないのだろうと
普段の生活に危機感を抱いていました。

ただ、そういう違和感は、
お金があって、そこそこ不自由なく
愉快に日々過ごしていれば、
忘れていくものであり、
違和感を持ち続けないほうが、
今の世の中、のびのびとしていられるということも
分かっていて、
そういう事実に対しても、
嫌悪感を感じていました。


特に、東京に住んでいたときは、
その思いが強くなり続け、
最終的には、そこで働き、住み続けることが
精神的に厳しくなったこともあって
(他にも積極的な理由がたくさんあったけど)
ふるさとの岐阜に戻ってくることになりました。



だけれど、岐阜市も町であり、
東京という都市よりも
ずっと小さくて、人も少なくて
自然も豊かで住み心地はいいけれど、
最終的な生き方の方法は
あんまり変わらないんじゃないかと
思ってしまったのです。

自分の労働によって対価をもらい、
それでものやサービスを消費する・・・
ものやサービスは極上のものや
物語が背景にあるものを「選ぶ」けど、、、


自分の目の前にあるものや、
周りの風景や、
地域の人たちとの関係性や、
土地の歴史や信仰や、
厳しさと恵みを併せ持つ自然、
土や木や、草や鳥やヘビや花やカタツムリ・・・
そして、自分自身や家族を・・・
自分の生活の足元にあるものたちを
本当に大切に思える暮らし方って
どんなだろう、と考えてきました。


雪が深くて大変だね、
スーパーがなくて、不便だね、
どうしてこんなところに引っ越してきたの、

なんて、よく聞かれるのだけれど、
私は、ここにいることで、
周りのものに対して愛情を抱き、
大切に感じ、自分自身も大事にできるように
思うのです。


なぜなら、
目の前の畑の土で、あらゆるものが育まれ食糧となり、
それが私の血肉になる。
それが皆のエネルギーになる。

正面の山から切り出された木によって
家が建てられ、それによって
人々は、雨風をしのぎ、
そこであたたかい家庭を築く。

周辺の植物から繊維を生み出したり
色をいただいたりして、
体にまとう衣服となり、
寒さから暑さから体を包み守ってくれる。


こうした営みは、
土地の歴史への敬意や
信仰心にも大きく関わってくる。

干ばつや長雨が続かぬよう、
作物の育ちやすいよう、
天候が良くなるよう、
祈り、願う。
作物の豊穣を喜び、感謝する。

その心がなければ、
ここでは、上手く生きていけない。
上手く、というか、全うに、というか・・・。


すべてが一体であるから
違和感がなくしっくりくるのです。


値段が、とか
デザインが、とか、
ブランドが、とか、
ぶちぶちと全てが切り離された価値観の中で
ものを選ぶ指標って、本当に難しい。
思いこみとか、メディアによる扇動に
依拠していくしかないのが、現実と思う。


もちろん、ここでだって、
峠を越えれば、何でも買えるし、
町にだってすぐ行けちゃう。

車がなかった昔のままの生活を
皆がしているわけでは決してないのです。

しかし、少なくとも、ここは、雪深かったことや、
隣町とずいぶん距離が離れていることもあって、
この土地と根差して生きざるを得なかった
世代の方たちがまだまだお元気。

その方たちの行為というものに、
やはり、心の内がにじみ出てくると思うのです。

簡単に言えば、
ものを大切にするとか、
家の周りを美しくするとか、
結の精神を持っているとか、
なんだけれど、
言葉にできない、
だけれど、単純に、「生きる」ことに
本質的に必要で大切なことを
根っこから知っているような
そんなふうに感じるのです。

だから、私は、ここで生きながら、
それを、それとなく学びとっていけたらと願います。

ただ、私自身は、ここで生まれ育ったわけではないから
きっとすべては分からないのだと思うのです。

頭で理解しようとしても、
体では、きっと分からない、
そんなことがたくさんあると思います。

ここに生まれ、育ち、生きていくことの
貴重さをつくづく感じています。 

何を書きたかったのか、
良く分からない文章になりましたが・・・

たまには、こういうことも
考えて、つらつら言葉にしていきましょう。と思います。