| 1 | 2 | 3 | 最初 | next>>
岐阜新聞 素描 連載第4回「たつけはオーダーメイドだった」
3月22日、岐阜新聞で掲載された
素描連載第4回「たつけはオーダーメイドだった」の
記事はこちらです!




第3回の記事はこちらです。

私の母の世代(昭和30年生まれ)にとっては
オーダーメイドなんて当たり前だったようです。

私の祖母は、洋裁を学び、内職でも服を仕立てていたので
母の服も学生時代まで縫っていたと聞くし、
私の子どもの頃のピアノの発表会のドレスも
祖母が縫ってくれて嬉しかった。

けれど、母となった私の世代(昭和後半生まれ)で
自分の子どもの服を日常的に仕立てるなんて
なかなか見られません。

そうなると、やはり既製品に頼るしかなくて
安くて便利なものが追求されていって、
使い捨てが普通になっていきます。


たつけは、当たり前だけれど、
すべて一点ずつのオーダーメイドだった。
オーダーメイドなんていうと今では高級品に聞こえるけれど
昔は当たり前だったのですね。

生地から作る、あるいは買ってきて、
その人の体にぴったりサイズをつくる。

ほつれたら直して、
できるだけ長く使いたくなるのは
作った人の当然の心情。

今私たちが着ている服と、
当時の服と
もう、そもそも概念が異なる。
まったく別のもののように感じます。


それくらい愛情いっぱいに、
しかも履き心地よいもので囲まれていた。
それらで溢れてはいなかったけれど、
必要な分だけ縫ってもらえれば十分だった。


私は「たつけ」の存在を通して、
さまざまな学び直しをさせてもらっているように
思います。

日本の先人らが大切にしてきたことで
私が知らなかったことを・・・。


書籍のご紹介「自由に生きていいんだよ」
私が学生時代からお世話になっている
カンボジアの森本喜久男さんの
聞き書き的な本が出版されました。




森本さんのFBで見かけて
これは読まねば・・・と早速注文。

そしていよいよクライマックスまで
読み進めたら!

なんと、石徹白のことが紹介されていました!
びっくり!
ご紹介いただきありがとうございます。


この本は、森本さんが
まさに目の前でお話されているような感じで
学生時代に、何日も何日も、
森本さんがお話してくださるのを
聞かせてもらっていたのが
本当に懐かしく思い出されました。

その頃の私は、農的暮らし、
持続的な社会、伝統的な織物の復活等
字面では理解したつもりになっていたものの
おそらく、何も深くは理解できていなかった。

けれども、流れるように話してくださる
森本さんのお話が何度も何度も
私の頭の中でリピートされるごとに、
学びが深まり、さらに、自分自身が
実践を始めると、その奥行きがより心から
認識できるようになって、
本当の学びとなってきたように思います。 

今では、かなり具体的に、森本さんの活動を
参考にさせてもらって
土から布を、服を生み出すことへの第一歩を
踏み出しています。

森本さんが、この本をつくられた大きな動機に、
今の日本の若い人を励ましたい、
というのがあるとお話されていますが、
まさに、もっとも(?)励まされ、
実際的な行動に結びつけることができている
と信じています。

何もなかった荒れ地から
1つの村が構築されていった10年間を
毎年見させてもらったのが
私には大きな衝撃だったし
学びだったし、励ましだったし、
ああ、こういうことって、実現できるんだ、
と思えるモデルとして
伝統の森があるのです。

今思えば、学生時代の数年間、
私は本当に幸運な現場に行かせてもらっていました。

出会いとご縁とは本当に不思議なものです。

「自由に生きていいんだよ」

ぜひ一度、お読みいただければと思います!
岐阜新聞 素描 連載第3回「農作業ズボンは和服だった!」
岐阜新聞連載第3回目の記事のご紹介です。

第2回目はこちらです。


石徹白洋品店で中心的につくっている
農作業ズボン「たつけ」について。



これが古いたつけです。
石徹白に残っていた大麻の手績み手織りの生地で
手縫いで仕立てられたもの。



この作り方を石徹白のおばあちゃんたちに教えてもらって、
今にも着られるたつけにして販売しています。

これは藍染めの先染めの手織りデニムのたつけです。


後ろはお尻に余裕があり、動きやすい形になっています。


履くとこんなかんじです。(生地は異なりますが)
スリムパンツのようなシルエットです。



とにかく布に無駄が出ない、
そして動きやすい。
日本人の知恵というのは本当に素晴らしい。
私はそれを伝えたい。と強く思うのです。


連載第4回目は明日3月22日水曜日です。
お楽しみに。 
岐阜新聞 素描 連載第2回「きみは、”たつけ”をつくるべきだ」
3月上旬からスタートした
岐阜新聞での連載記事ですが
何かとバタバタしていて
1回目以降がアップできていませんでした!

第一回目の記事はこちらです。

第二回目は、私がたつけをつくる大きなきっかけを
くださった森本喜久男さんについて
触れてみました。



私が今の石徹白洋品店の活動につながる
もっとも根底にあるのが
カンボジアでの森本さんとの出会いです。


4月頭に、1週間ほど、
5年ぶりくらいに訪れる予定をしています。

染めや糸について学んできます。
今から楽しみです。

常に先の未来を見据えて活動されている森本さんには
染めや織りといった技術面だけではなく
本当にたくさん、学ぶところが多いです。
森本さんと出会えたことにいつも心から感謝しています。

「郡上布」の会、初めての手織り。何を皆とつくっていくか。
1月25日は、郡上布のメンバーでの手織りの会でした。

一昨年の冬から始めた「手仕事会議」のメンバーで
初めての手織りを行いました。
会の詳細はこちらをご覧ください

まだ1年ちょっとのこの会ですが、
手紡ぎ糸や、手染め糸が
すこしずつ蓄積されてきました。

これも、仲間が自ら技術を磨き、
実践してくれているからです。

本当に励みになります。

メンバーの一人、前田静さんが
染めためている糸と、
会で染めた糸を使いました。

すべて草木花の恵みによる色です。



手書きのかわいらしいタグ。
前田静さんの娘さんによるものです♪

マリーゴールドのミョウバン媒染、鉄媒染、
クサギ、藍の生葉、サザンカの鉄媒染、
アカソ、栗、くるみ、・・・・本当に様々な色。

きれいできれいで見とれてしまいます。

今回、2台の機をお借りしてやりました。

1台目は、経糸は、私が工房で染めた
クルミの葉の鉄媒染。

茶色味のかかったグレーです。



2台目の機は、経糸は、メンバーの加藤祐里さんの
手紡ぎ糸です。2本どりにしているので
手紡ぎでも、十分経糸として切れることなく
テンションが保たれました。すごい!


正直、経糸として手紡ぎ糸って使えるのかな~、と
思っていました。しばらくは紡績糸を使うしかないのかな、と
正直、考えていたのですが。
本当に、1年足らずでここまでの技術を磨き上げた
祐里さんはすごいです!!!

同じような糸を使っても、織る人によって
表情が違って面白い。
今回は、糸と糸から布ができることを体験する
というテーマだったので、みんなすこしずつだったけど、
織りができてよかった。


織る人が違うとできる作品が様々。

私は、一部だったけど、自分の手で紡いだ糸を入れました。
緯だったらそんなに熟練した人じゃなくても、
綿から糸にして、使えるということが分かって励みになりました。




郡上の自然の恵みをいただいて、
衣食住の衣を手に取り戻していきたい、と
始めた活動でしたが、
1年ちょっとでここまで来れるとは
想像していませんでした。

なんだかとっても嬉しい。

今年はこれに藍色が加わるかもしれない。
そうしたらバリエーションも増えるし、
より郡上らしくなる。
(石徹白や郡上で出て来るノラギって
ほとんど藍染めばかり)

今回の会を終えて、
私は、もっと具体的に、どういう布を
どういう作品を皆で作り上げていきたいのか
決めてしまって、そこに向かって動いていくべきと
確信しました。

この1年は、何ができるのかな、本当に
できるのかな・・・と半信半疑で
手の回る範囲でやってきました。

さまざまな活動を経て、信頼関係が築かれ、
見える形にものが作られてきて、
ああ、目指せば、目指したものができる、と
急に確信に変わったのです。

むしろ、目指すものを決めなければ、
色々実験的にやりすぎて
右往左往するだけだ、と。

春が来て、畑が本格的に始まる前に、
仮でもいいから、具体的に目指すことを
みんなと話あっていければと思います。

そうすることで、きっと、次の冬までに
新たに何かを成し遂げることのできるのだと
思います。

みんなと一緒にステップアップできて
本当に嬉しい。
仲間に感謝です。
 
新年初、「郡上布」の集まり
寒波が近付いております。
今朝から雪がちらちら。
県道は除雪車も出ました。

が、峠を下り始めると積雪路でもなく、
二日町あたりは積もる雪も見られませんでした。



今夜も除雪車の音がしますが
明日の朝はどうなっているでしょうか。

ようやく白銀の雪景色に出会えるのかな。

雪が深いと毎日の保育園への送迎や
買い物などが大変ではありますが、
やっぱり石徹白は雪がないと!と
思ってしまいます。

スキー場もあるし、
除雪の仕事も必要だし。

降るときに降ってもらわないと困りますね。

ただ、もし、今後、本当に温暖化が進んで
雪が少なくなるとしたら
それを想定した変革も、考えていくべきかなと思います。

雇用を雪に頼っていては
安定しない、そんな時代になっていくかもしれません。
時代や気候の変化に柔軟に対応していけるのが
これからより求められるように感じています。



さて、今日は、今年初めての「郡上布」の集まりでした。

郡上布とは、この1年で立ち上げた集まりで、
詳しくはこちらをご覧ください。


今回は、改めて、どんな布が「郡上布」なのか
私なりに考えて、仲間に伝えてみました。
まだ案なのですが、



郡上布とは(案)

郡上の人の手で、郡上の自然の恵みをいただいて、
心をこめてつくりあげた布。
その布は、人のからだとこころを癒す。
結果として、布づくりに携わる人々の
暮らしの糧になっていく。
自然への感謝の気持ちを忘れず、
仲間とともにつくりあげる喜びを分かち合う。
このような布を郡上布という。




去年から立ち上げて、およそ1年間、
仲間とともに活動してきました。

藍の栽培、棉の栽培、糸紡ぎ、糸染め、
真綿づくり、織り・・・・

それを通じて、私が考えた「郡上布」とは何か。



今日も15人ほどのメンバーが集まり、
染めや糸紡ぎ、藍の種とり等の作業をしました。



とにかく、みんなが笑顔で楽しそうで、
やっぱり、糸編の仕事って
わいわいおしゃべりしながらできるのがいいなあ、
みんなで喜びを共有できるのがいいなあ、と
思えました。

こうした手仕事を、きちんとした仕事として
つくっていきたいと改めて思いました。


すばらしい仲間がいて幸せです。
今日も一日、ありがとうございました。 
手仕事会議vol.5 藍畑の準備&藍の種蒔き
今日は晴天。
風が多少あるけれど、前2日間の
寒い日とは一転、とても気持ちのいい
暑いくらいの一日でした。

郡上の母ちゃんの未来を考える手仕事会議
(仮名)として、藍の栽培を今年からスタート。

今日はそのための畑準備の作業をしました。

1反弱の面積の畑を、
5日間くらいかけて、
一人で子供をおんぶして、
コマメで起こし、畝立てのための溝を
鍬で切る、という作業をしてきました。

そんなに広くないはずなのに
果てしなく続くと思われるこの仕事に
正直、ああ、大変大変、と思い、
おんぶ紐が肩に食い込み
体もしんどいなあ、と思ってきました。

しかし今日は違う。

10人以上のメンバーが集まってくれて、
あっという間に、畝立てからマルチ張り、
藍の種蒔きまで、午後早い時間のうちに
完了してしまって
感動極まりない、涙が出そうな私です。



しかも、たまたま熊本にいて、この地震で被災し、
お隣の実家に戻ってきたあきなちゃんの旦那さんが、
農業者で、かなり親切すてきな方で
畝立てからマルチ張り、種蒔きまで、
すべてご指導くださって、心強い限り!

このタイミングで彼がいてくれて、なんてありがたいこと。



おかげで、とてもきれいにマルチが張れました。
風が少し強かったので、一人ではとうてい上手く張れない。
かつ、教えてもらえなかったら、コツも分からなかった。
ありがたいことばかりです。


お昼ご飯は、持ち寄りパーティみたいになりました。
みんなで自己紹介兼ねて、ぱくぱくおいしくいただきました。
一番幸せなひととき。


種蒔きはもう少し温かくなってから・・・と思っていましたが、
そろそろ大丈夫そう、ということで、やってみました。
不織布をかけて、霜にあたらないように。


今回、こうしてみんなで畑の作業ができて、
本当に幸せな気持ちになりました。

これだけの面積の藍栽培は初めて。
どうなるんだろうと、少なからず不安がありました。

藍染め師匠は、しかしながら、1反の畑で
2番刈りまでとることを目標に、と言われていたので、
何とかかんとか、がんばってみよう、と
10カ月の重たい我が子をおんぶしながら
地面を這うように、ここしばらく、畑と対峙してきました。


果てしなく広がる(と感じるくらい背中が重たい。。。)畑。
やれやれ、どうなることか・・・と最初は思っていましたが、
今日一日で、10人以上の手が加わって
畝立てからマルチ張りまでできちゃったのです。

多くの人の手の力の大きさを感じました。


手仕事会議、という名前でやっていること。

それは、ライフステージ(出産、育児、介護等)によって
外で働くのが難しいタイミングのある女性が、
家の中で、誇りを持って、かつこの地域だからこそできる
「小さな仕事」をたくさん作りたい。

それが私の目標。

お手本にしているのが、
戦後、戦地から引き上げてきた仕事のない人のために
何か仕事をつくりたいと、試行錯誤して、
最終的に「郡上紬」を創りだした宗廣力三氏。

そして、その染めを一手に引き受けてやってこられた
藍染め師匠、智夫さん。

これからの時代を生き抜く私たちが
彼らの技術や知恵、そして思いを引き継いで
いきたいと考えています。


ありがたいことに、この思いに共感する人が
メンバーになってくださって、
毎回10~15人ほどの参加で
様々に動いています。

まだまだ始まったばかりの取り組みだけれど
この動きをしっかりと形にしていこうと意気込んでいます。


すべては土から始まります。
 
手仕事会議vol.4 当日の様子
昨日開催された手仕事会議の写真を
メンバーの方に送っていただきました。


さて、今回使った糸は、
左の麻(ジュート)2カセ、
中央のオーガニックコットンガラ紡糸。
右のは、前回染めたガラ紡糸で、
ピンクベージュが枇杷の葉。
淡いグリーンがヨモギの乾燥葉でした。


まずは精錬。
木灰でつくった灰汁で、糸を1時間くらいぐつぐつと煮ます。


麻糸は、精錬中、驚くべきことに
ピンクがかった茶色に変色。
この色もまたまたいいので、このカセは
染めずに、このまま様子を見ることに。なぜだろう・・・
何か不純物が入ったのか・・・


キハダ染めは、精錬した糸と、ただ洗った糸と
2通りで実験しました。


どれくらい色に差が出るか・・・

精錬していない方の麻糸も、キハダ染めに。
地色が濃いからどんなふうに染め上がるか・・・。



キハダ染めをしている間に鉄媒染液をつくりました。
鉄くずに水とレモンと砂糖を入れる、という
カンボジアIKTTの森本さんに教わった方法です。


ぐつぐつと、こちらも1~2時間煮ました。
そして表面にいいかんじの膜が出てきたらOK。


このタイミングを逃さずに使います。


オーガニックコットンガラ紡糸を、キハダの鉄媒染で。


だんだん変化していって、鍋に戻すと、
ものすごいスモーキーな深みのあるグリーンに。
なんていい色!


やはり精錬した方が、濃いかんじか。

一晩冷まして、出した状態。
この後、乾燥させ、1週間後に洗うので、
どのくらい定着するかはお楽しみ。



ちなみに、麻糸は、右がキハダ染め。
左が精錬しただけのもの。


元の糸はこちら。


精錬しただけなのに、この色の変化は本当に不思議。
何が起こったのか・・・

次回は杉皮染めをするので、そのための材料集め。


お借りしている場所は、
郡上八幡の山石古民家公社さん。
そう、古民家の解体や改修などを行ってみえることもあって、
いろんな木材がたくさーんあり、
木の皮をいただいてもよいよ~と言っていただいたのです!

しかも、火をたく薪もいただいて、
さらに、灰も出るし、
そして、古釘もあるらしい!!
草木染めに必要なすべてが揃っていて感動的!な場所を
お借りしております。
いつも、ありがとうございます!

ということで、杉皮をいただいて、小さく刻みました。


毎回、わきあいあいと交流しながらも
手は動きます。
こういう場っていいですね。


糸をさまざまな草木で染められることは分かった。

さあ、今シーズンは初の藍栽培をスタート。
そして、糸をどういう形にするのかを
みんなで話し合っていきます。

楽しみ楽しみ。
手仕事会議vol.4
今日は、
郡上の母ちゃんの未来を考える
手仕事会議、第4回目を実施しました。

この取り組みは、去年の11月から始めたものです。

自然豊かな郡上で、
草木花の恵みをいただいて
ものづくりができないだろうか。

それが、ライフステージによって
外で働くことが難しい女性の
(妊娠出産、介護など)
小さくて幸せな仕事につながればいいなあ。

という思いから始まったものです。

こういうことを思い描いているときに
郡上で50年も藍を育てることから染めを
やってみえる藍染め師匠に出会いました。

また、かねてから、カンボジアで養蚕から
草木染め織りをやっている森本喜久男さんとの
交流の中で、染めを教えていただいていました。


自然の恵みに依拠して、
この郡上で暮していきたいと考える女性たちと
藍染めや草木染めをすることで
仕事づくりをしていきたい。

こうして、今日、第4回目を迎えた「手仕事会議」。

名称は「会議」ですが、
かなり動きのある(?)場になっています。


今日は、「キハダ」染め、鉄媒染をしました。

染めたのは、オーガニックコットンガラ紡糸2カセ。
一つは灰汁で精錬したもの。
もう一つは精錬せずに洗っただけのもの。
色の違いを比べました。

もう一つ、麻糸(ジュート?)を1カセ、
こちらはミョウバン媒染にて。

こだわるところは、染めに関するものを
できるだけ外からものを買わないで
自分たちの身の周りのもので「作る」こと。

灰汁は、うちの薪ストーブの灰を使ってつくりました。

鉄媒染も、鉄くずから。

キハダは石徹白のTさんからいただいたもの。

買ったものはミョウバンと、そして鉄媒染を
つくるためのレモン1つと黒糖。

お金を介さずに手に入るものを
材料にすることがモットー。


こうして染め上げたものは、
なんだか愛着が湧きます。

キハダの鉄媒染は私自身、初めて挑戦しました。
ものすごい深いスモーキーな緑色に。

麻糸も、地色が濃かったので心配しましたが
きれいな黄色になりました。

麻糸は、1カセは精錬せずにキハダでミョウバン媒染。
もう1カセは精錬してからキハダで染めようと思って
精錬だけしたのですが、その過程で思いがけないような
色に変化したので、今のところ、この状態でストップ・・・

灰汁での精錬で、こんなに色が変化するとは驚きでした。
どうして~???
謎は謎のまま・・・少し時間をおいて、
日光堅牢度を見てみようと思います。
もしこのままの色がキープできたら
これはこれで素敵な色。
このまま使いたいと思います。

*諸々の写真は後日アップします。


というようなかんじで、
思いがけないこともあるのが面白いです。



1カ月に1度、みんなで集まって(毎回だいたい15人弱)、
ああだこうだ言いながら染めをやったり
染め材を刻んだりする共同作業は
なんだか楽しいです。

おしゃべりしながら、人がつながり合う場というかんじ。

直接的な手仕事に、まだつながる段階ではないけれど
技術や経験を積み重ねる場としてだけではなく、
こうした有機的なつながりを持つ場として
よい機会になるといいなあ、と思います。


私に草木染めを教えてくださった森本喜久男さんは、
彼がこれまで経験によって生み出してきた
「色落ちしない草木染め」の技術や知恵を
惜しみなく分け与えてくださいます。

鉄媒染液の作り方や、
草木染めの基本の考え方。
ネットや本に載っていない大切なこと。

それは、「どう生きるか」を考えることに
つながるようなこともあるように思え、
私も、わずかながらも、森本さんから教わり、
実践している、その事々を
より多くの人に伝えて行きたいと思うのです。

それが、森本さんへの恩返しにもなり、
私自身の知識・技術の深まりにもつながり、
草木染めが、趣味やお楽しみの程度で終わるのではなく、
かつてのように当たり前の暮らしの営みの一部になることに
結びつくように思います。
 

手仕事会議に集まってくださるみんなのおかげで
私自身も励まされ、楽しみをいただき、
これからの広がりに期待して、
前を見て一歩を踏み出すことができる。

そんな月に一度のチアアップの場となっています。

次回は4月22日。
興味のある方はぜひお問合せくださいね。
どなたでもご参加いただけます。 
大西暢夫さんの最新作
写真家の大西暢夫さんの最新作の映画が
完成されました。

家族の軌跡  ~3.11の記憶から

3.11の前日、3月10日の夜に、
石徹白洋品店で上映会を行うことになりました。

あの、3.11から今年で5年です。
たった5年。もう5年。
両方の思いがあります。

この5年で大きく変わったこともあります。
全く変わらないこともあります。

でも、変えていかなければならないことが
多く露呈した大きな出来事だったと思うし、
そう思うと、3.11は過ぎゆく過去の出来事ではなくて、
ずっとこれからも続いていく事象なんだと感じています。


あの出来事があってから、
私には、東北の人に、
何ができるだろうか・・・と考え続けてきました。

実際に、東北から、移り住んできた人に
話しを聞いてみたこともありました。

いろんなことを、私なりに考えた結果、
私は今、私の足もとのことを
やるしかないんだな、というところに至り、
それを実践し続けています。

今暮らしているこの場所で、
今、大切にしなければならない周りの人が
毎日を健やかに過ごして、
彼らの未来が少しでも輝いていくように、
今の私ができること・・・

小さな子供たちを抱えながら、
遠くの将来について思いを巡らせながらも、
毎日毎日の積み重ねの大切さを、
彼らを見ていると、切に思う。

かといって、大きな社会の流れ、
政治の先行きについて、
不安を持たないわけではない。
口をあけて眺めているだけではしょうがない。

両方も思いを抱えながらも、
けれども、立ち止まっていても仕方がなくて、
私がここで、今、小さな子供たちとともに
できる実践を重ねていくこと。

それが、今の私にできること。
と思っています。


きっと、子育てのフェイズが変わっていけば、
もう少し動けるようになったり、
考え方も広がっていったりと
変化できる機会がやってくるのだろうから、
今は焦らず、慌てず、冷静に、
しかし無気力にはならないように、
常に問題意識は持ちながら・・・

日常の幸せの先に、
大きなぜんたいとしての社会の幸せがあるはず・・・
ということを信じて。




映画上映は、
3月10日20時から
石徹白にて。
一人1000円いただきます。

夜ですし、石徹白はまだ雪があるので、
お近くの方でご興味のある方は
もしよろしければいらしてくださいね。
 
| 1 | 2 | 3 | 最初 | next>>