| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初 | next>>
畑や田んぼをしながら思うこと
藍の栽培を今年から始め、
なかなかうまくいきません。

種を蒔いたけれど、
発芽率が悪くて、
想像以上に苗が少なく、
1反近く用意した畑がガラガラに・・・。

私の力ではどうしようもなりません。

ただただ種の力と
お天道様と、土と水にお願いするのみ。

人々が、豊穣を祈って祭りをした理由が
しみじみと、分かるようになりました。

人の手ではどうにもならない、
ならば神に祈るのみ。

土も水も、光も、風にも宿る・・・
八百万の神々よ・・・。


ありがたいことに、藍を栽培する仲間がいてくれて、
苗を少しずつ分けてくださるために、
なんとか畑は少しはできそうです。

小さく儚げに、しかしながら上へ伸びてくれようとする
うちの苗たちも、これ以上、根切り虫にやられないように
ポットに移植し、もう少し大きくしてから畑にデビューして
もらおうと思い、今日、作業を終えました。



話は田んぼへ移ります。

仲間で田んぼを始めて4年目。

1年目はまあまあ獲れました。
2年目はいのししに食われました。
3年目は、雑草にやられました。

今年こそは・・・と皆意気込んでいます。

私も今年初めて、トラクターに乗って代搔きをさせてもらいました。

車以上に複雑な動きをするトラクター。
これを開発するのって、大変だっただろうな、と
操作しながら思いました。

そして、これにはガソリンが必要。
車ももちろんそうだけれど
遠い遠い国から運んできた石油によって動かし、
毎日食べるための米を栽培する。

ぼーっとトラクターに乗っているつもりが
頭の中をいろんな思いがめぐります。

2反ほどの大きな田んぼ。
手で作業するには広すぎて
ついつい機械に頼ります。

そうすると、トラクターは必要、
田植え機は必要、コンバインは必要。

数百万円単位で購入しなければならない機械ばかり。

そして、それらは、限定的な役割にも関わらず
複雑な動きを求められるため、
ものすごいコストも年月もかけて開発されたもののはず。


かつては、すべて人の手でやってきた。
小さくて不揃いな田んぼだけれど、
田んぼにできる限界の場所まで
石を積み、水を引き、排水をつくり、
ときには水を争って奪い合って・・・

種を蒔き、苗を育て、
手で植えて、雑草をとり、水を管理する。

考えただけで大変なことを
毎年毎年皆で力を合わせて
ようやく食べれるか食べられないかの米を育てた。

不作のときは、いや、常時かもしれないが
ヒエやアワを混ぜて、増量させ
お腹を満たした。

今に生きる私にはきっと耐えられない、
いや、想像すらできない状況だろうと思う。


それをよりよくするために機械や農薬や肥料がつくられ
効率良く、大量のコメを創れるようになったはず・・・
が、
本当に、ぜんたいとして考えたときに、
昔よりも今のほうが、
「よりよい」のだろうかと、疑念を抱く。


もしかしたら、何かの大きな犠牲の上に
今の効率的に見える私たちの暮らしが
虚しくも成り立っているように見えるだけなのかもしれない。


小さな田んぼで、微々たる力しかない人の手で
積み重ねてきた労働の上で生産される食糧によって
生きていくことのほうが、
よっぽど効率的で、ぜんたいとして善なのかもしれない。


哲学的に、そして、倫理的に、
何がより善いとは、
誰も判断してくれない。

今は、 経済的に、効率的に(時間の短縮)というのが
指標のすべてに見える。

そこに乗っていかないと、
今の時代を生きられないような気もしてしまう。
「ひもじい」、「貧しい」、「劣っている」・・・
そんな非常識的な常識。


さあ、何が言いたいのか。

分からないけれど、ものごとの、はじまりに、
生きることのルーツに立ち戻ることの必要性を
ひしひしと感じるのです。

今のものが当たり前で、
そうでなければならないという常識では
これからの時代において、危ういと思うのです。

新しい生き方、新しい社会、
いや、新しいんじゃなくって、
まっとう、とでもいうのか。

人が産まれて、生きて、死ぬ、ということの中で
当たり前に、かつての人々が続けて、これまで人という
種の命をつないできた、こと。

それは決して、今の世の中の常識が
常識であるとは思えず、
むしろ、今の時代が、特殊であることは自明と私には思える。


それを忘れることなく、
しかしながら、今、ここに生きる私だからできることもあるはず・・・


まずは子供にそれとなく伝えていき、
生き抜くたくましさを備えてもらうこと。

どんな時代が来ても、
幸せと感じられ、
自分を充たし、
命をまっとうし、
種をつないでいくことのできる
しなやかさとパワーを持って生きていってほしい。

最終的な、私の目指すところはここなのかもしれない。

出世しなさい、
お金をたくさん稼ぎなさい、
すてきなお嫁さんをもらいなさい、

じゃなくて、幸せに産まれて、生きて、死んでいく。

その「幸せ」とは何なのか、
どういうかたちなのかというのを、
追求した結果、ここに辿りついたのだと思っています。


たまには徒然なるままに。書いてみました。
長々と、読んでくださって、ありがとうございます。 
6月の営業日とワークショップ
5月の御披露目営業をおかげさまで
無事に終え、6月営業に向けて準備をしています。

6月は18日(土)から25日(日)まで営業いたします。 
*21日(火)はお休みです。

ワークショップは、私がこれまで温めていた
とても楽しみな内容です!

ちょっとマニアックかもしれませんが
糸系に興味のある方にはたまらない内容かもと
思っています。

**6月18日(土)**

愛知県新城市で養蚕を手掛ける矢澤由紀子さんに来ていただき、
繭からの座繰りでの糸引き、そして真綿づくりを行
います。
絹は、糸にするのにもっとも理にかなっています

その感覚を実際に手を動かして、実感していただきます

貴重な機会、糸に興味のある方はぜひおいでください。
はお持ち帰りいただけます。

スケジュール
13:00~14:30 座繰り体験
15:00~16:00 真綿づくり

参加費 大人2000円(中高生500円)
小学生以下 無料

定員 10名

講師プロフィール
矢澤由紀子
日本の養蚕文化を守るため、2012年より新城市の養蚕農家に
修業に入り技を受け継いでいます。
 




**6月19日(日)**

浜松で手紡ぎ、手織り、編み、草木・土染めなど、
様々な
取り組みをしている中村美佐子さんに来ていただき、
スピ
ンドルづくりから、糸紡ぎまで教えていただきます。
楽しい糸仕事を、おしゃべりしながらやりましょう!

スケジュール
10:00~11:30 スピンドル作り、糸紡ぎ
11:30~12:30 紡ぎ車で糸紡ぎ
12:30~13:30 お昼休憩
13:30~14:30 コットンとシルクの糸紡ぎ比較

参加費
大人2000円
中高生500円
小学生以下 無料

定員 10名

講師プロフィール
中村美佐子
岐阜市出身、浜松在住。
スリランカに婦人子供服隊員として2年駐在。
コットン・シルク・ウールなどの天然繊維を用い、
糸紡ぎから服の縫製まで全般的に行っている。
Patapata(スリランカのシンハラ語で「色」)という屋号で
イベント出店やオーダー製作など行ってます!




両日とも少しずつ予約が入っているので、
興味のある方はお早目にお問合せください。

お問合せ先
info@itoshiro.org
090-2939-7189(平野)


 よろしくお願いします。
春の例大祭
今日は石徹白の白山中居神社の
春の例大祭でした。

山伏らのホラ貝が山々に響き渡ります。


春の例大祭といえば、
石徹白門外不出の五段の神楽を見に
多くの方が地域内外から訪れます。

今年は、小学生女子は2人だけ。
しかも、小学校1年生に上がりたてのMちゃんは、
初めて、巫女に挑戦します。


とてもしっかりした5年生のMちゃん(こちらもMちゃん・・・)の後を追うように
1年生のMちゃんもがんばります。

緊張のあまりか、涙を見せる場面がありました。
見ていて、こちらも、目頭が熱くなりました。

こんなに大勢の前で、神様に舞の奉納をするなんて
本当に大きなプレッシャーだと思います。

しかし、彼女は最後まで立派にその役を果たしました。

去年まで、息子と一緒に保育園で遊んでいたMちゃんとは
思えないくらいでした。

小さい子が、地域の一員として、
彼女しかできない大役を全うし、
本当に素晴らしいと、感激、感動しました。

さて、無邪気な保育園児たちは、
子供神輿の代わりに
一人一神輿を担いで祭りに参加しました。
みんなかわいらしいね。


春は神輿も出ますが、私はお店の営業があったので見られず・・・残念。


でも、子供、そして赤ちゃんも何人かいて、
賑々しい明るい祭りとなりました。

これから、ようやく、石徹白も温かい季節がやってきます。
今年の農作物の豊穣を祈って!
 
座椅子編みWS、家具の搬入
今日は、石徹白洋品店の工房が完成してから
初めてのワークショップを開催しました。

内容は、座椅子編み。
 
美濃市で針葉樹を使った家具をつくってみえる
ACクラフトさんに来ていただいて
杉とカラマツの椅子の座面の編み方を
教えていただきました。

ペーパーコードという紙の紐を使って
経糸をかけ、そして、緯を編み込んでいきます。

時間はかかるのですが、確実に形が見えて来るので
やりがいがあります。



結構力がいるので、おんぶしてやると大変でしたが・・・

最後のほうは子供たちも協力してくれてありがたかったです!


とても素敵な椅子が出来上がりました。

ACクラフトさんには机も作っていただきました。
実はこの机、石徹白の40年ほど前に製材した木材を
使ってもらいました。

大きな板が何枚もあったので、
どのようなかんじになるのかなあと楽しみにしていました。

古い木材だったので、樹種が分からなかったのですが、
天板にしたものは、おそらくサワラ。

足はミズメザクラとナラ、
そして、補強材にカツラ。

この木は石徹白に製材所があった頃、
そこで働いていたおじいさんが、
いつか何かに使いたいととっておいたものだそうです。

倉が壊されることになって、もう使うことがない、
ということで譲っていただいたものです。

石徹白にまつわる材を使えて本当に嬉しいです。



大きい机、そしてもう一つ小さな机。
椅子が全部で6脚。

椅子は、カラマツと杉と2種類あります。

杉はやはりとても軽くて、ふんわりしています。
それに比べるとカラマツはずっしり。

樹種によってこんなに違いがあるのはおもしろいですね。

記念撮影を。

子供たちも、長い時間ワークショップに付き合ってくれました。
どうもありがとう!


工房がオープンして初めてのワークショップ。
とても充実した一日になりました。

これらの机と椅子で、一息休憩していただけるように、
これから整えていきたいと思います!



5月営業は明日15日を残すのみとなりました。

6月営業は18日(土)~26日(日)です。
よろしくお願いします。 
【工房建築】完成写真
工房の完成後、写真家さんに竣工写真を
撮影していただきました。

三時間ほどかけて、とても素敵な建築写真を
たくさん撮ってくださいました。
ありがとうございます!
その一部をご紹介します。

玄関から入った正面。
鉄砲梁と古材の垂木・梁が美しい。


玄関を眺める。
古建具がすでに馴染んでいます。


ワークショップスペースの六畳間から縁側を長めると
亀甲の新建具が清々しく光りを取り入れてくれています。
そして両脇の古建具と古材の梁が空間を引き締めてくれています。




古材や古い道具はすべて石徹白で解体されあ
「五兵衛」さんからもらったもの。ですが、階段は、また違う
石徹白のおうちから譲り受けました。
長いこと使われ磨かれ、しっかりと黒光りしています。


店舗スペースの二階。何も入れない状態で撮った貴重な写真。
はじめは、屋根裏部屋的に使うつもりだったけれど
あまりにも素敵すぎて、店舗にしてしまいました。
急な変更の要望に応えてくれた大工と、電気屋さんに感謝です。


最初は、なんだか素敵な建物で、使うのがもったいない!
このまま置いておきたい、なんて思っていましたが、
毎日入って風を通して、過ごしているうちに、
もっともっと使いこんで、よりよい家にしていこうと意気込んでおります。


西側の外壁は杉皮。石徹白にも古い家で一軒だけ、
杉皮で葺かれているものが残っています。


ただ杉皮が張られているのではなく、
これは、一度山で発酵されたものだそうです。
だから丈夫で光や水にも強い。
三重の山奥で一人の翁が生産している貴重なものです。

古材の床は本当に美しい。
人の暮らしの跡がそこここに見える。
新材にはない長い時代の積み重ねによってできた傷、生活の匂い。



この工房は、本当に多くの人のご協力とご支援、そしてご縁によって
支えられ、こうして完成することができました。


この場が、これから、さらに多くの人の出会いと、ご縁、
そして何かが始まるワクワクする、そして有機的であたたかな場と
なるよう、管理人(?)として日々磨いていきたいです。

多くの方に訪れてもらえますように。
一緒に成長していきたいと願っています。
たつけに似合う上衣
今シーズンから、たつけに似合う「上衣」を
ご提案しています。

これまで、たつけには、どういう服を
合わせるといいの?と聞かれることが多く、
もちろん、Tシャツや、普段着られているものなど
なんでも合わせやすいと思っているのですが、
石徹白洋品店から、具体的にこれ!というのを
ご提案したく、お作りすることに。

このたつけに似合う上衣づくりを
一緒にしていただきたいとお願いしたのが、
レディスは井上アコさん
そしてメンズは、メルチデザインさんです。


(写真左がレディス・右がメンズです)

井上アコさんは、一昨年の夏に
石徹白洋品店で「たつけに似合う服」展をお願いし、
いくつも展示していただきました。

今回、5パターンのシャツを縫ってくださいました。
どれもシンプルな中におしゃれな要素が詰まっていて
すてきなシャツばかりで目移りしてしまいます。

年齢問わず、また、おしゃれ着にも、普段着にも
幅広くお使いいただけるものです。

シャツによっては、柄違いでオーダーしていただくことも
できますので、ぜひ合わせてみていただければと思います。


メルチデザインさんとは、今回が初めてのお仕事。
何年も前から、メルチデザインさんとお仕事してみたいと
思ってきました。

念願叶って、トントントンと話が進み、こうして形になったことを
嬉しく思います。

生地やボタン選びも一緒にさせていただき
納得いく、石徹白洋品店らしい
メンズシャツが出来上がってとても嬉しいです。

写真の藍染めのものと、生成りのシャツ、
2種類×2サイズ(M・L)を作りました。
(が、人気があって、Lサイズは欠品中です・・・)

これから、夏に向けて、またメンズシャツは
増やしていきますので、ぜひ見にいらしてください。


バタバタと準備をして、こうしてオープンしておりますが、
まだまだ準備不足なところが否めません・・・。



五月の営業は15日(日)までです。
なお、15日は、白山中居神社の春の例大祭のため、
営業は13時からとなりますので、お間違いのないよう
お願いいたします。

※本日10日(火)はお休みです。


このお店は、工房建物の二階にあります。
一階では、草木染めもしています。


昨日はキハダと桜染めを。
染めていると、じんわりと木の香りが漂います。

工房内が染め液の蒸気でしっとりしています。

ゆったりと、石徹白の時間を味わいに
いらしてください。

11日から、また、お店をお開けしてお待ちしております。
 
工房完成見学会、ありがとうございました。
5月3日、昨日は工房完成見学会を開催しました。

風の強い、肌寒い一日でしたが、
多くの方が足を運んでくださいました。
本当にありがとうございました。

いつもいらしてくださる方、
久しぶりの方、
工房建築に関わってくださった方、
・・・・
たくさんのお会いしたかった方が
いらしてくださって、本当に嬉しかったです。



午前・午後に大工、荒木くんの説明をしてくれました。

改めてこの建物のすばらしさを再確認しました。

2階のお店も、多くの方にご覧いただくことができました。
がんばって設営してよかった!!

地元の方に、石徹白の野良ズボンが
こうして今の時代に蘇っていることを知っていただくことも
できました。このおじいさんには、いつもいつもお世話になりっぱなしです。


さらに、この工房の移築材をご提供くださった家主さんも
いらしてくださいました。
建築士の丹羽さんも一緒に、記念写真を♪


私としては、古民家の材をいただけて本当にありがたいばっかりで、
かつ、古い年季の入った雰囲気のある家具も多くいただいて
恐縮していました。

しかし、家主さんは、「こんなふうに活用してくれてうれしい」と
言ってくださって、私はさらにうれしく、ありがたく思いました。

思い入れのあるおうちの材を、ふんだんに、すばらしく取り入れて
くれた大工に感謝感謝です。


めぐりめぐって、古民家「五兵衛」が、工房として
新しい命を吹き込まれ、
ここに来てくれたことに感謝して。

そして、この工房によっていただいた出会いに、
今日の良き日に感謝して。

ありがとうございました。
お店の設営
実は、私がとても好きな作業。
それが設営です。

どんなふうに飾ったら
すてきに見えるかな。
服が生きるかな。

そんなことを考えながらやっています。

とはいえ、ディスプレイについて
勉強したことがあるわけではないので
いつも手さぐり。そして夫にも相談しながらやっています。



息子もちょっとお手伝い!?(邪魔?)

石徹白の野良ズボン、たつけと、
はかまの展示もなかなかいい雰囲気。


このズボンたち、すべて石徹白の方につくってもらっています。

石徹白に今も残る宝物である野良着ズボンのパターンを、
これからも、石徹白の人の手によって
引き継いでいければいいなあと思います。

みなさんに色々選んでいただけるように
バリエーションも増やしました。

また少しずつご紹介していきます。 
次第に馴染む
工房の完成、引き渡しから4日が経ちました。

その後、お天気がいい日は、
毎日、窓や扉を全開にして
風通し良くするようにしています。



なんとなく、私自身なのか、
もしくは、この建物自体なのか、
ぎこちない雰囲気だったのが、
少しずつやわらかく、近しい空気感を
漂わせ、身近に感じられるようになってきました。

「家は生き物」とは良く言ったものだと思います。

まさにそう思うのです。

大工のあらべえが、
「使っている状況を、見学会で見てもらいたい」と言ったので
ここ数日、私は急いで2階のショップの設営をしています。

確かに、建ったままの、まっさらな工房を
見学会で見てもらう、というのもいいなあと思ったのですが、
それでは、ぎこちなさが抜けず、かちんこちんで
ちょっと近づき難いように思うのです。

設営のために、毎日頻繁に足を踏み入れ、
古い家具が入り、空気が入れ換わり、
場が場としての準備や心構えが進んでいくことで
この建物はよりよい表情を見せてくれている。
そんな気がしています。



私はまだ未完成なかんじのこの玄関の石畳が好き。

そして、そこから見える内部の様子が愛おしい。
なぜなら、解体される前のおうちの間取りと少し似ていて
郷愁を感じるとともに、ここにこのおうちが来てくれたことに
不思議な運命を感じているからです。


じんわりと、木の温もりを感じながらも、
きりっとして妥協のないあらべえの仕事から
背筋が伸びるような、学びの多い場となっています。

本当に少しずつ、毎日の触れあいを積み重ねることで
よりよい関係を持てる、そんな期待を抱きつつ。
 
種から芽が出るということ
4月20日に種を蒔いて、
5日後。
今日、藍の小さな小さな芽が出ていることを
発見し、小踊りしそうなくらい嬉しかったです。



小さすぎて、カメラも上手くフォーカスできないくらいの
かわいらしい葉っぱです。

師匠の指示通り、ビニールでトンネルをつくって、
中を温めて、1週間ほど。

毎夕、水をやって、気温が高い日は
トンネルを外して外気にさらす。

それをただただ繰り返す。


これまで畑は夫任せ。
さらに、夫もほとんど苗を買って来て
野菜を栽培していました。

種から芽を出して、それを定植というのも
少しはやっていたみたいだけれど、
実際、私自身はあまりタッチしてこなかった領域です。


だから、種のすごさを、今回初めて実感しました。

あの小さな小さな黒い粒の中に、
こんなきれいな緑を、どうやって持っているのでしょうか。

土の中に入れて、水をやり、お天道様の光とあたたかさによって
こうしてにょきっと頭を出す。
重たい重たい土を押しのけて、地上へ出てくる。

小さな小さな種にとっては、
ものすごい重労働だと思うのです。

それをいとも簡単に(見えるだけ?)
なしとげてしまうとは、どういうこと・・・?!

しかも、これからぐんぐんぐんぐん育って、
青々とした葉っぱを茂らせ、
やがて花を咲かせ、何十倍、いや、何百倍もの
種を実らせることになる。

なんて生命力なんでしょうか。


昨秋に蒔いた麦の種もこんなに大きく立派になりました。


一粒の種が、こうして実りを約束してくれる。

私たちは、そのお手伝いを、少しだけするのみ。
しょせん、それくらいしかできない。

種を生産することもできない。
土を生み出すこともできない。

私たちは、この自然界にすでにあるものの中で
生かされているだけ。

自然の摂理に依ってしか生きられない。


美しい花を見て心を奪われるのも、
豊かな実りによってお腹が満たされるのも、
同じこと。私たちが自然の一部だからこそ。


私も、
藍の種のように
小さくても、青々とした葉を茂らせるように、
しかるべきことを、私ができること、やるべきことを
全うしていきたいと思うのです。

それが、この自然の中にいただいた
一つの命としての役割。


藍の種をこうして蒔いて、
藍の葉を収穫することを楽しみとしているけれど、
それ以上に、私に生きることの学びを
もたらしてくれているのです。

あらゆる出会いと、
今のこのときに感謝して。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初 | next>>