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藍染めの小さな一歩
8月の企画展に向けて準備を進めています。

そんな過程で思うことを少しだけ。

土から藍の葉を育てるところから
藍染めを試みるとは、
数年前には思いもよらないことでした。

しかし、石徹白で古くに織られ、
仕立てられた藍染めの服を眺めるにつけ、
ここでのものづくりに「藍」という色が
必要不可欠であるという確信が
日に日に強くなりました。

そんななか、様々なご縁が重なり、
藍と半世紀もの間、向き合ってきた師、
日置智夫氏と出会うことができました。

その後、師の藍染めをともに継承したいという仲間が
じわじわと集まり、今や畑の藍が中心の生活を送っています。

「藍染め」という言葉の奥に広がる
深く、遠い世界に向け、
暗がりの中を師に手を魅かれ、
恐る恐る小さすぎる一歩を踏みしめているような、そんな日々。

なぜ芽が出ない、
なぜ虫が食う、
なぜ葉が枯れる・・

消費社会の中で消費者として育った私は
「すくもを買えないか・・・」と師に漏らした。
すると、「土に触れることが、
自然のサイクルを知ることが、
ものをつくる心につながる」
と、やわらかな口調でたしなめられた。

何もかも思い通りにならない一年目。

圧倒的な師の作品に、
師とともに歩んできた藍の甕を前に、
焦る気持ちを抑えながら、
毎日畑の藍たちの生長を見守っている。


このタイミングで、師から藍染めを学ぶ機会をいただけたことは
奇跡的で願っても叶わぬ幸運。

早すぎず、遅すぎず、今まさに、このときに。

すべてはご縁をつないでくださった前田静さんのおかげさま。
そして、くじけそうな藍栽培の日々をなんとか進んでいけるのは
志をともにして藍を育てる仲間がいてこそのこと。

いろんな壁にぶち当たりながらも、
止まることなく、歩んでいきたい。

そんなことを思う毎日です。


企画展は、その本当に表層の一部をお見せするような
内容ではありますが、この挑戦を多くの方に
共有できれば嬉しいです。 
8月6日~14日 「土から生まれ、土に還る ~藍の事始め~」
石徹白の夏はとても気持ちがいいです。

とうもろこしの背が高くなり、
ひぐらしがカナカナカナと鳴き、
日陰に入ると心地良い風が吹きます。


さて、そんな真夏の石徹白での企画展のご案内です。


*******

真夏に生い茂る藍の畑、藍を建てるための甕、
そして郡上の透き通る川水のようなにごりのない藍の色 
―― 師の作品をご覧いただければと思います。

石徹白で藍を育て、糸布を染め上げ、
人々の体を守り続け
てきた藍の野良着を眺めながら、
いつか再び、この地に藍
染めを取り戻していけるよう、
小さな一歩を踏み出します


この春から郡上の仲間とともに、藍の栽培を始めました。
郡上大和で半世紀もの間、藍染めを手掛けられた
日置智夫
氏を師として、土に根差したものづくりを
深化させていき
たいと考えています。

会期:8月6日(土)~14日(日)
時間:10時~16時
場所:石徹白洋品店 郡上市白鳥町石徹白65-18
TEL/ 0575-86-3360
メール:info@itoshiro.org 







涼しい石徹白にぜひ足をお運びください。
お待ちしております。
 
7/2~10 古い麻の野良着を展示します
石徹白に来てから
私がずっとずっとやりたかったこと。

その一つが叶いつつあります。

それは、石徹白でつくられた古い野良着を展示した
小さな博物館をやること。

7月の1カ月間かけて、
石徹白の方々からお借りした
大麻布や綿の使い古した野良着を展示いたします。



これらの古い野良着たちは素材から、
断ち方、縫い方、補修の仕方、
すべてにおいて、私の教科書です。

どれもこれも、本当に素晴らしいものばかり。

これは、石徹白で栽培され、績まれ、紡がれ、
織られ、仕立てられ、染められた「はかま」です。


生きてみえたら120歳以上のおばあさんが履いていたものだそうです。
麻はとても丈夫です。が、使いこまれているからか
やわらかくて気持ちがいい肌触りになっています。

こちらは、農作業に使う「たつけ」。
よく見ると、前ズボンと後ろズボンの布が違ったりします。


力のかかるところには丈夫な布が使われています。
もしくは、自分用だからか、手元にあるハギレで作られたのかもしれません。
腰紐も、生成りと藍染めの糸で織られています。

これは「弁当包み」とのこと。


なんておしゃれ。今見ても、かわいくて、再現したいと思っています。

上に着るもの、藍染めと生成りの絣模様のものも。



大麻の生地は、ここで栽培されて、つくられたもの。
それを考えると、なんて大変な作業を繰り返してつくられたんだろう、と
ため息が出るほどです。

これは、おそらく、「さっくり」という上着をつくるために紡がれた
屑綿からつくられた太い糸です。


様々な工程を知ることのできる糸も
たくさんお借りしています。


これらは、すべて私のテキスト。
本当に貴重な資料です。

これらを眺めていると何ともいえない気持ちになります。

どういう暮らしの中で、
どうやって、これらの布が、これらの野良着が
生み出されてきたのだろうか。

これを身につけて、働いてきた人々とは
どんな思いを抱いて生きてきたのだろうか。

そんなことを考えながらも、
野良着の寸法をとったり、
つくりかたや縫い方を学んだり。

私に訴えかけて来ることが多すぎて戸惑うくらい。


興味のある方には、
ぜひとも実際にご覧いただきたい展示です。


7月2日から、7月いっぱいは展示いたします。

2日~9日は営業中ですので、
10時~16時までご覧いただけますが、
それ以降につきましては
事前にご連絡いただければ、
お開けいたします。

電話:090-2939-7189
メール:infoアットitoshiro.org
*アットを@に直してお送りください。

ぜひ足をお運びください。
こぎん刺しお守り袋づくり開催します【7/9, 8/21】
6月4,5日と初めて開催された
いとしろアウトドアフェスティバルで行った
こぎん刺しお守り袋づくり。




とても好評でしたので、夏場は出来る限り
月1度ペースで行いたいと思っています。

ありがたいことに、参加した方の満足度が高く、
白山中居神社での参拝についても、
みなさん、お祓いを受けることができて
喜んでくださいました。



教えてくださる先生は、もちろん、
石徹白のこぎん刺し作家、河田美奈子さんです。
今年も、たくさんのすてきなこぎん刺し鼻緒を
つくってくださいました。
現在、郡上木履さんで販売中です。




石徹白でしかできないこと、
ここだからできること。

石徹白洋品店としても、
毎回、白山中居神社のお祭りには
参加させていただいていますが、
身も心も引き締まるとともに、
充たされ、守られ、
次に進む励ましをいただいています。

(春の例大祭の様子)


石徹白は、かみさまとともにある地域と感じています。
かみさまと隔たりがなく、そこにともにある、そんな気がしています。

神社でのこの雰囲気と力を
みなさんにも、味わっていただければと思います。

7月と8月開催は、時間帯が異なりますので
ご注意ください。



<7月9日(土)開催>
10:00~12:00 お守り袋づくり
12:00~13:00 休憩
13:00~14:00 白山中居神社にてお祓い

定員:10名(最少催行人数 4名)
料金:4,000円



<8月21日(日)開催> 
13:00~15:00 お守り袋づくり
15:00~16:00 神社にてお祓い

定員:10名(最小催行人数:4名)
参加費:4,000円
 
8月21日は、毎年開催されています
とうもろこし収穫祭当日となります。

とうもろこしを堪能しつつ、
ちくちくちくと手仕事をしませんか。

<お問合せ・お申込み>
infoアットitoshiro.org
*アットを@に直してお送りください。
090-2939-7189(平野)

お申込みの際は
・お名前
・ご住所
・お電話番号
・参加希望の日にち

をお知らせください。 

みなさまのご参加をお待ちしております。
7月の展示と営業日【7/2-9】
もう間もなく七月です。
ここ数日は梅雨らしく石徹白でも雨続き。
おかげで藍がぐんぐん成長しています。
雨でお洗濯物は乾きませんが、
降るべきときに降る雨が
すべてのものを潤し、育ててくれるのだなあと
実感しています。

さて、7月の営業に関するお知らせです。

7月のテーマは「石徹白の手仕事」。

馬小屋ギャラリーを小さな博物館に
したいともくろんでいます。

***7月営業について****

営業期間:7月2日(土)~9日(日)
*5日(火)はお休みです
営業時間:10時~16時

石徹白では、麻を栽培するところから
服を仕立てるまで、日常的に行われてきました。

今、70代後半の方が子供の頃、その頃のおばあさんらが
やっていたと話してくださいます。
つまり、およそ70年前、1940年代までは
麻畑が広がり、麻蒸し・糸績み・機織の熟練者たちが
この石徹白に居たということです。
それは、そう遠い昔の話ではない。

7月の展示では石徹白でつくられた
衣にまつわる麻ものをご紹介します。

かつての暮らしに思いを馳せつつも、
先人のこうした知恵や技術を
これからの未来を創る糧としたい・・・
と願い、学びと実践の歩みを進めていきます。

展示のテーマ:石徹白の手仕事 ~麻の衣類~

*******


店舗では、通常通り、たつけなどの販売をいたします。
展示は7月いっぱい行います。営業日以外に
おいでの際は、事前にご連絡ください。
090-2939-7189

よろしくお願いします。

 
糸紡ぎWS無事終了しました!【2日目コットン編】
糸紡ぎWSの二日目はコットン編。

和綿をスピンドルで糸にする、ということを中心に
行いました。

簡単な方法でスピンドルを作るところから実践。


箸とボール紙、硬貨等でこんな素敵なスピンドルが完成。


これで完成です。
これだけで糸ができちゃうんです。

こよりをつくって、そこから糸を引きだしていきます。


紡いでいる写真を撮るつもりが
私自身、必死に練習していたため撮り忘れました・・・
どなたかにいただいたらまたアップします。。。

そして、糸車での紡ぎも体験しました。
これはいわゆる昔ながらの紡ぎ車。
足でこよりを抑えて糸を出し、


それを最初、巻き付けて、あとはぐるぐると巻いていきます。


そしてこちらは、チャルカ。
インドのガンジーが晩年に開発したという
簡単につくれて持ち運びのできるタイプのものだそうです。



スピンドルをやってからだったので
糸車はとても簡単に感じました。

もちろん熟練になるには長い修業が必要ですが、
どうやって、糸になっていくのか、という感覚が
スピンドルで得られたように思います。

糸車をマスターしたいなあと思いました。
息子に回してもらって練習。
これは半自動のようなもので、楽でした(笑)


この後、スピンドルで素材の違いを比べるために、
真綿(絹)の糸紡ぎ、
ウールの糸紡ぎをやってみました。

あまりにも和綿と違うのでびっくり!

絹は、やはり、繊維がすべてつながっているので
腰が強く、引き延ばすのに力はいりますが、
綿のようにぷつぷつと切れてしまわないので
細くきれいに引けました。

ウールは、弾力があって毛足が綿よりずっと長いので
絡みやすく、こちらも糸にしやすい。
ストレッチ性もあるので、ニットに向いているというのが
糸をつくる段階でよく分かりました。

綿と絹とウール。
どれもそれぞれに特徴があり、
しかるべき使い方があるのだなあと実感しました。

糸からつくるなんて、
これまで考えたことがなかったですが、
服づくりをする者として、
糸づくりに触れられて大いに勉強になりました。

講師をしてくれた中村美佐子ちゃんは、
自分で糸を紡ぎ、そして、染色、機織までしてしまう
作家さん。
なんて気の遠いことを・・・とこれまでは思っていましたが
糸づくりの楽しさにはまったら、そこへの追及によって
どういうものがつくれるか、まったく変わってくるので
彼女の気持ちが少し、分かったように思います。

とにかく手先が器用で
きれいなものづくりをする彼女には
今後も学び続けていきたいと思います。

WSに参加してくださったみなさま、
そして、講師として来てくれた美佐子ちゃん、
どうもありがとうございました!!! 



今回、この2日間のWSを実現することができ
本当に嬉しいです。

ずっと念願だったこと。

スピンドル、糸車も、練習が必要なので
練習会も設けていきたいと思います。


中村美佐子ちゃんのつくった様々な作品たちは、
6月25日までの営業中、展示しておきますので
ぜひ手にとってご覧くださいね。
*21日(火)はお休みです。

 

糸紡ぎWS無事終了しました!【1日目シルク編】
6月18,19日と糸紡ぎWSを開催しました。

18日はお蚕さんを糸にさせていただきました。

座繰りで絹糸をとる体験と、
そして、真綿づくりを行いました。

座繰りは私も初めての体験。
1時間半ほど、お蚕さんをぐつぐつと煮ます。

そして、今回は40個のお蚕さんを
一本の糸にするということで、
それぞれの繭から小さな竹ぼうきのようなもので
糸を出します。

ちょんちょんちょんと繭に触れていくと
糸が引っ張り出されます。


それが、最初は太くてだまだました糸なのですが、
さらに引っ張り出していくと、うつくしい細い糸になっていくから
不思議です。


細い糸になってきたら、それを道具にひっかけて
座繰り開始です。


後は、ぐるぐると巻き取るだけ。
最初と最後は、糸が安定しないために、
太くなったり細くなったりしますが、
途中は、わりと、ぐるぐる高速で回しても大丈夫でした。


今回、40個の繭を一本の糸にしますが、
驚くことに、この一つの繭で1500メートルほどの
糸がとれるそうです。

一匹のお蚕さんが、1500メートル分もの糸を
ひたすら吐き続け、繭を作り上げているということ。

あんなに小さいお蚕さんが・・・
まずはそれに衝撃を受けました。

私たちが絹を身につけられるというのは、
お蚕さんが一生懸命はいた糸をいただくということ。
お蚕さんの命そのものです。

今回、養蚕農家さんが持っていらっしゃる
蚕神様の掛け軸を部屋にかけながら
糸をいただきました。
養蚕供養の意味がよく分かりました。


巻き取った糸は、カセ上げします。
子供たちもお手伝い。


カセ上げした糸は
光沢のあるきらきらとした
宝石のような糸になりました。


そして、真綿づくりもやってみました。
次の日に紡ぎ糸づくりをするためです。

こちらは、煮る繭の5%分の重層を入れ、
1時間半ほど煮詰めたものを、ぬるま湯に入れ、
真綿にしていきます。


袋真綿をつくるのは技術がいります。
うつくしい真綿がつくれれば、糸もきれいに紡げますが
今回は、とにかく真綿にしてみる、ということで
子供も体験。



さなぎを出し、びよーんと引っ張って
乾かします。

さなぎたちは、鯉のエサになりました。
お蚕さんは、捨てるところがないですね。
本当にありがたい生き物です。
人の歴史の中で、私たちが絹をいただくために
品種改良を重ねて、完成された虫。

糸になるべき形になっていて、
糸としてももっとも強く、長く、美しい。

命の尊さを思いながらも、
やはり、私たちが、蚕の文化を守っていくことが
とても大切なように思います。


今回、講師をやってくれた養蚕農家修業中の
矢澤由紀子さんは、まさに、日本の養蚕文化が
途絶えようとしているところ、
それを守り継いでいくことの大切さを思い、
80代のおじいさんとともに、毎年養蚕をやっているのです。

ただ糸にする方法を教えてくれただけではなくて、
私たちの脈々と続いてきた蚕との暮らしを思わされ、
激変したこの時代の弊害に気がつかされ、
これから大切にしていきたいことを考えさせられる大きな気づきを
与えてくれました。


幸い、ここ数年、郡上でも楽しみで養蚕を始める人が
増えているので、少なくともこの辺りでは、
お蚕さんに触れる機会が1年に1度はありそうなので、
その糸を、具体的に暮らしの中に取り入れていく方法を
考えていきたいと思います。

矢澤さん、遠く新城の地からありがとうございました。
ご参加いただきました皆さんも、
どうもありがとうございました。

真綿づくり、真綿からの糸づくりは
道具がなくてもできちゃうので
復習会でもやりたいと思います!


6月18日(土)~25日(日)営業します。
6月の石徹白洋品店の営業日が迫ってきました。

少しずつお店の準備を整えています。

今月のテーマは「糸」。

糸は私にとって身近なようでまだまだ遠い存在。
普段、布に触れつつ、
または、染めのときに糸に触れつつも、
それが成り立つ工程には
いまだ踏み込めないでいます。

しかしながら、糸がないと布はできない、
布がないと、服はできない。

糸の成り立ちに迫る第一歩となりそうな予感です。

今月の展示・WSについてです。

<展示@ギャラリー>

糸の成り立ちを説明する展示内容となります。



三河木綿の産地で、糸紡ぎから染め織まで
勉強してきた友人が、棉から、どうやって布になるのか
分かりやすく示しているパネルを借りてくれました。

これを見ると、本当に、布というものは
土から生み出されるものなのだと、改めて思います。

彼女は、今回、19日のスピンドルで糸紡ぎの講師を
つとめてくれますが、何と、彼女自身、手紡ぎの糸で
こんなすてきな作品たちをつくっています。


手で紡いだの!?と思うくらい、とても美しい糸たち。
作品の完成度の高さにはいつもため息が出るほどです。

彼女のWS、今から楽しみです。


<ワークショップ@工房>

6月18日(土)糸紡ぎ、シルク編



先般もご案内しましたが、
養蚕農家に弟子入りした友人の矢澤由紀子さんが、
座繰りで糸を引くワークショップの講師をつとめてくれます。

座繰りに加えて、真綿づくりも予定しています。

こちらは、すでに満席ですが、見学のみの方は
いつでもおいでください。

時間は、13時~16時頃までとなります。


6月19日(日) 糸紡ぎ、コットン編



簡易なスピンドルをつくるところから、糸紡ぎまで
初心者の方から、体験していただけます。

糸車も持ってきてもらうので、原始的なスピンドルから
少し進歩した感じも味わっていただけると思います。

二日目は、一日目につくった真綿を使って
絹も少しだけスピンドルで紡いでみようかと思っています。


<店舗>

工房2階の店舗には、新作のたつけを含め、
石徹白の野良着復刻の服たちが、飾られています。



真夏に気持ちのいい阿波しじら織りのたつけを
新しくつくりました。

ぜひご試着いただき、着心地の良さを感じていただければと思います。
たつけは履いてみないと、良さがなかなか分からないのですが、
一度履いてしまうと、まさに、虜になってしまうパンツです。

私ももう毎日のように、日常着、お出かけ着、農作業着と
様々に使い分けて履いています。
ぜひみなさんに、たつけの素晴らしさを実感していただきたいです。


<カフェ>

6月18日、19日は、
石徹白出身の結ちゃんがONE SOULとして
お店を出して、おいしいコーヒーを準備してくれます。
そちらも、ぜひお楽しみに!



盛りだくさんな6月の営業。
楽しみです。

土から糸へ、糸から布へ。
私自身、少しずつ、取り組みを広げていきたいです。
次男が1歳になりました
洋品店のブログですが
個人的なお話を。

6月9日、次男が1歳になりました。

出産からもう1年が過ぎました。

長男は、今、3歳半です。

石徹白洋品店を始めたのが、2012年5月です。

始めた頃に、長男がお腹にいることが分かり、
11月に冬季休業に入ると同時に産休状態。
そして、2012年12月11日に長男を出産。

つまり、石徹白洋品店は、子供を授かると同時に
始まり、子供の成長とともに、続けてきました。

長男がお腹にいた最初のシーズンは、
初めてのマタニティライフというのもあり
色々な不安はありましたが、
比較的身軽な気持ちでものづくりや
お店の企画、運営ができました。

長男連れでの、2シーズン目は、
なかなかハードではありました。

子供を見ながらの営業は、
お店番くらいはできるものの、
ものづくりはなかなか進まず、
企画もの中心の2シーズン目。

そして、3シーズン目は、長男を早々と
保育園に預けて営業開始したために、
私って、こんなにも自由なんだ!なんて
思いながら、お店の運営ができた年でした。

4シーズン目、6月に出産をしたので
ほぼ休眠状態。
10月の絵本原画展のみ行い、
冬季休暇に突入しました。

そして訪れた5シーズン目。
次男が1歳になって、これからますます手強くなります。

とはいえ、二人目だからか、
はたまた、次男が一人遊びが上手だからか、
今のところ、わりと自由に、動くことができています。

工房が完成し、草木染めやら、
藍の栽培やら、
たつけのバリエーションを増やすことやら、
様々なチャレンジは続きますが、
おかげさまで、多くの方にご協力いただきながら
なんとかかんとか続けています。

続けているといっても、まだまだ月に10日ほどの営業。
営業日以外で、不在のときに訪れてくださるお客様には
大変ご迷惑をおかけしております。


ただのエクスキューズかもしれませんが、
今は、子育て中心の暮らしをしていて、
これから広げ、深めていきたい石徹白洋品店の
様々な取り組みに向けて、
助走をしている最中と位置付けています。

やりたいこと、やるべきと思うこと、
進みたい方向に向けて、
小さな一歩を、それぞれに踏み出し、
じわじわと、実験を進めている、というようなかんじ。

今、一気に進めてしまうと、
子供たちに負担をかけてしまうという恐れと、
中途半端で、余計にお客様にご迷惑をかけてしまうかも、という
思いによって、小さく踏みとどまっているところです。


鼻息荒く、突き進みたい私の衝動を、
もう一人の私が冷静になってみなさい、と諭している
というところでしょうか。




今の私にできる範囲のことは何か。
よくよく考えながら、
今シーズンも、進んでいきたいです。


次の営業は6月18日~25日までです。
*21日(火)はお休みです。

ぜひお立ち寄りください。
藍畑
今年、初めて本格的に藍を栽培し始めました。



藍の栽培から藍染めまで
50年もやってきた師匠に教わって、
よちよち歩きながら、気合い十分。
春から、かなり畑にかかっています。

が、寒かったからか、雨が少なかったからか、
芽が出たのがわずか10%ほどで、1反近く用意した
畑には全く苗が足りず・・・。

出鼻をくじかれた感が相当強いです・・・。。。

ですが、藍栽培の仲間がいてくれるおかげで、
石徹白外からの元気な苗によって
少しずつですが、畑が埋まりつつあります。



ここしばらく暑い日が続いたので
藍も大きくなりつつあります。

ただ、やはり、雨が少ない。
もっともっと降ってほしいと願います。

私が師匠にしているHさんに加え、
2年前に半年間通って藍栽培を教えてもらった
中津川のしずく地藍工房さんにも
様々な学びをいただいています。

有機栽培・自然農の2種類で藍を栽培されているので、
先日、見学に行ってきました。



自分自身が栽培を始めてから、
こうして畑を見せていただけると
2年前には見えなかったものが、たくさん見えてきます。

藍の栄養になる堆肥づくりも大事な仕事。
ここからやっていかなければ・・・。


これはまだ先のこと・・・と思えてしまいますが、
すくもづくりにも取り組んでいきたいです。



周りの自然で色を染めることの素晴らしさを
藍を栽培していて改めて思います。

そして、藍が日本の風土によく合っているということも
しみじみ感じます。

通常の草木染めは、火を焚いて、材料を煮出して、
かなり高温で温めながら染めます。
そうすることで染まりがいい。
媒染剤も必要です。

しかし、藍は日本なら常温で染められるし、
媒染もいりません。

すくもをつくることや、藍を建てることに
技術は必要となりますが、
火をがんがん焚かなくていいのはとても効率的。

今や、ガスですぐに熱を得ることはできますが、
薪ですべてをまかなっていた時代を思うと、
少しでも熱を使うことなく染められるというのは
本当に大事なポイントだったと思うのです。

しかも、藍は綿を染められる。

草木花は、シルクやウールのような動物性繊維には
しっかりと浸透していきますが、綿は苦手・・・

江戸時代以降、民衆がまとう衣服となった綿を
こんなにも美しく染められ、
かつ、防虫にもなるという藍は
本当に理想的な染料だったのだと思います。


藍という植物も、とても丈夫なので
栽培も比較的簡単。

何もかも理にかなって、
今にまで残る自然染料なのですね。



石徹白に移住して5年目。
こんなにも土に触れ、畑を気にする生活は
実は初めてのことです。

これまでは家庭菜園や田んぼは主人に任せっきり。

畑が家の隣にあっても
毎日見て回るなんてことはありませんでした。

でも、藍畑を始めた今年からは
何もかも気になる気になる。

お隣さんの畑や庭の花だって気になってしまう。

どういうタイミングで、どういうふうに植え付けられ、
大きくなって、花を咲かせるんだろうか。

雑草はいつ頃が伸び時なんだろうか。

支柱はどうやって立てるといいんだろうか。

そして何より、この、土と水とお天道様の恵みで
すべてのものが大きくなり、実りとなるなんて
本当に奇跡のようだ!と、
植物の生育を目の当たりにしながら
毎日感動の日々です。


これまでの5年間、まったく見えていなかったものが
ぱあっと目の前に広がったかんじです。

そして、世界がより深く、色濃く、広く感じるようになりました。

そこにある土は、ただ表面の土だけではなく
その下には様々な虫や動物が棲んでいる。

私たちと同じこの世界に住んでいる。

植物だって、上に伸びるだけではなく
それ以上に立派な根っこを土に張っている。

無限に広がる土の中での生き物の暮らし、
そして同じように広がっているだろう池や水路の中の
あらゆる息とし生ける者たちの生活圏。

なんて豊かなんでしょう。


私の認識する世界は
どんどん奥深さを増していきます。


藍を育てることができて、
私が得ているものは、
藍の葉っぱ以上のものです。

きっと、藍の葉から、
藍建てから、
またさらに深まる世界を経験させてもらえるんだろうなと
今から起きるわくわくに心を膨らましています。


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