これから雪が降るまでの忙繁期を前に、
森農楽舎山んなかの研修旅行に行ってきました。
行先は伊豆。
そう、山葵の産地。
あちこち、巡ってきました。
さすが山葵田。
山の奥まったところにあるのが常で、
我が愛車のこの旅の走行距離は約950㎞。
よく走ってくれました(笑)
まずは、
伊豆半島の一番南、
黒船ペリーが来航したので有名な下田市。
市街地から30分ほど車を走らせたのどかな里山で
代々山葵を栽培している
まるとうわさびさんへ。
山葵田の見学は通常はされていないということでしたが、
事前にお願いしたところ
時間を作ってくださり、
いろいろお話を聞かせて下さいました。
ご主人の飯田さん、
HPによると代々引き継がれている山葵田を
もう30年近くされているとのこと。
わっちーが山仕事をしている、と伝えると、
伊豆でも山が荒れてしまっているとのこと。
台風やゲリラ豪雨による土砂災害、
異常気象に獣害…
抱える悩みはどこも同じなのか。
実際に、山葵田も見せて頂いたのだけれど、
岐阜の山ほど急峻なものはないだろうと思っていたけれど、
伊豆もすごかった。
林道をくねくねと登って行った先に、
沢沿いに段々に重なる山葵田。

まず、その光景にびっくり。
縦に長い!
登っていくのも大変だが、
収穫して降りてくるのも大変。
ちゃんと、モノレールが引いてある。
見せて頂いた山葵田はまでは、
林道があって車で近くまで行けるのだけれど、
車が入っていけないところもあるのだとか。
山んなかの山葵田も吉田川の上流を
渡らなくちゃいけないけれど、
急峻な山道を上ったり下りたり、
大変なことだ。
モノレールも便利なようで、
自然の中にあるから、手入れや修繕が必須。

周囲は針葉樹林。
日当たりや水温などで場所によって、
山葵のでき方が違うとのこと。
陽が当たりすぎるところは、
寒冷紗をかけるが、
逆に当たらないと山葵が成長しない。
ものすごくデリケートだ。
さらに今年の猛暑は影響が大きかったらしい。
年々気温が高くなっていけば、
山葵栽培ができる土地は減っていく。
もしかしたら、
細々とでも続けていけば、
山葵が「緑の宝」となる時代が来るかもしれないね、
と笑う。

とても厳しい条件の中で、
自然の厳しさにも真摯に向き合いながら、
山葵栽培をされている飯田さん。
話は山のこと、社会のこと、政治のこと…
わっち―と相通じるものもあったようで、
話が尽きない。

最後には、
奥さまの手作りアイス+山葵添えをご馳走になりました。
山葵とバニラアイス、
この組み合わせが意外と合うんです。
(マツコデラックスさんも言ってました)
こちらでは月に1回
「農家の縁側カフェ」を開いているそうです。
今度はカフェにもお邪魔したいなぁ。
最後に二人で記念撮影。

今回お邪魔したのは、
まるとうわさびさん。
月1回の縁側カフェの他、
ゲストハウスもされているとか。
南伊豆の海水浴場へもアクセスが良いそうで、
昼間は海でおもいっきりあそび、
夜は山でのんびり、
両方楽しめるのが魅力だそうです。
~つづく
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