養老山脈から連なる伊吹山や池田山の北に位置する揖斐川沿いに、はるか古代の冬至儀式を彷彿とさせる奇祭が残されています…
http://twitpic.com/3hdtul朝鳥明神の創建は今から1500年前の4世紀ごろとされる国史帳記載の古社。
美濃国の国づくりの基となったこの地方最古のお宮で、古代祭祀遺跡が現存する県内唯一のお宮です。
こんもりとした杜である神体山に鎮座し、古代神社創生の姿を今に残しています。
http://twitpic.com/3hdtyz白木の鳥居は、〆(しめ)鳥居といい、冬至の朝、日の神を祀る朝鳥明神に太陽が入ってくる門とされ、国づくり(條里制)の方位を定めた門です。
http://twitpic.com/3hdvx9もともと社殿はなく、その奥の丘陵地に磐境(いわさか)が御神体として祀られています。
さらにその後方には朝烏古墳群(前方後方墳)があり、日の神(太陽神)をまつりごとの中心としてこの地方を開いた祖霊が祀られています。
この明神さまでは、毎年冬至の日の早朝から冬至祭がおこなわれます。
日本建国以前の祭りで、日の出を迎えて太陽の力の復活を祈る儀式(日迎えの神事)です。
祭りの当日、地元の氏子たちが未明から篝火を焚き、祝詞をあげて冬至の太陽が登るのを待ちます。
眼前に広がる濃尾平野の彼方(瀬戸の方角)から太陽が顔を見せると、その最初の光が鳥居を潜ってまっすぐその背後のご神体に注がれ、磐境の中心にあるひときわ大きい太陽石が照らし出されます。
参考図書:
清水昭男著『岐阜県の祭りからII』
http://homepage3.nifty.com/hitotubabunko/hitotuba_book/maturi_2_mokuji.htm.htm参考リンク:
岩石祭祀の実例 - 朝鳥明神(岐阜県揖斐郡揖斐川町)
http://f1.aaa.livedoor.jp/~megalith/asadori.htmlLeyline Hunting 内田さんのコラム
http://www.mapple.net/tw_column/1020.htmlNative Heart 北山さんのブログ
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http://www.musublog.jp/blog/fuhgetsu/?entry_id=28047
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以下3枚の写真は、2009年の朝鳥明神「冬至祭」にて。未明から「日迎え」の神事がはじまり、事前の吉日に行われた「御火採り(おひとり)」の神事により1600年来受け継いでいる火口(ほぐち)と太陽のエネルギーによって生まれた神聖な"火"が大篝火に点火される。
このあと「鶏鳴三声」の儀を行うと冬至の太陽が昇り、鳥居を通って磐座祭祀のご神体にまっすぐ光が届く...